プライマリ サーバでのプライマリ サーバのコンピュータ名の変更

プライマリ サーバのコンピュータ名を変更した後で、ARCserve ドメイン内のプライマリ サーバとメンバ サーバが通信できるようにするには、以下の手順を実行します。

これらの手順を完了する前に、プライマリ サーバのコンピュータ名を変更する必要があります。

注: この手順は、スタンドアロン サーバのコンピュータ名を変更するときに使用できます。

CA ARCserve Backup で Microsoft SQL Server 2008 Express のみを使用し、他の SQL インスタンスをインストールしていない場合は、以下の手順も実行する必要があります。

Microsoft SQL Server データベースをホストするシステムの名前変更の詳細については、Microsoft Developer Network Web サイトの以下のトピックを参照してください。

プライマリ サーバでプライマリ サーバのコンピュータ名を変更する方法

  1. ターゲット システムを再起動して、Windows コンピュータ名の変更処理を完了します。
  2. プライマリ サーバにログインします。

    注: マネージャ コンソールを開いたり、CA ARCserve Backup にログインしないでください。

  3. Windows コマンド ラインを開き、ディレクトリを以下のディレクトリに変更します。
    %ARCSERVE_HOME%
    

    以下のコマンドを実行して、すべての ARCserve サービスを停止します。

    cstop
    

    すべての ARCserve サービスが停止します。

    注: Windows コマンド ラインは閉じないでください。

  4. メモ張などのテキスト編集アプリケーションを使用して、プライマリ サーバの以下のディレクトリにある discovery.cfg 環境設定ファイルを開きます。
    %ARCSERVE_HOME%¥config¥discovery.cfg
    

    PRIMARY フィールドで、環境に応じて、プライマリ サーバの名前を変更します。

    重要: discovery.cfg 設定ファイル内の ARCserve ドメイン名を変更しないでください。 discovery.cfg 設定ファイル内の ARCserve ドメイン名を変更すると、caroot アカウントのパスワードは削除されます。 discovery.cfg 設定ファイルは、プライマリ サーバ、メンバ サーバ、およびスタンドアロン サーバのホスト名を変更する場合のみ使用してください。

    ファイルを閉じ、変更内容を保存します。

    詳細については、「Discovery.cfg 環境設定ファイル」を参照してください。

  5. すでに開いている Windows コマンド ラインから、以下のコマンドを実行して、すべての ARCserve サービスを開始します。
    cstart
    

    すべての ARCserve サービスが開始します。

    注: Windows コマンド ラインは閉じないでください。

  6. Windows の[スタート]-[すべてのプログラム]-[CA]-[ARCserve Backup]-[サーバ環境設定ウィザード]の順に選択します。

    [サーバ環境設定ウィザード]が開き、[オプションの選択]ダイアログ ボックスが表示されます。

  7. [オプションの選択]ダイアログ ボックスから、[データベースの選択]オプションをクリックして、[次へ]をクリックします。

    [caroot の確認]ダイアログ ボックスが開きます。

  8. [次へ]をクリックします。

    重要: このタスクを完了するには、caroot のパスワードを指定する必要があります。

    [システム アカウント]ダイアログ ボックスが表示されます。

  9. [システム アカウント]ダイアログ ボックスで以下のフィールドに入力して、[次へ]をクリックします。
  10. [データベース オプションの選択]ダイアログ ボックスからフィールドに入力して、現在のデータベース インストールに必要な場合、プロンプトに従い、[次へ]をクリックします。

    次に表示されるダイアログ ボックスについては、ご使用の環境で Microsoft SQL Server、Microsoft SQL Server 2008 Express のどちらを実行しているかによって異なります。

    注: [データベースの選択]オプションで、サーバが Global Dashboard ドメインのセントラル プライマリ サーバで、新たに選択するデータベースが、(Global Dashboard のセントラル プライマリ サーバとしてはサポートされていない)Microsoft SQL Server Express または Microsoft SQL Server 2000 である場合、データベースの変更前に、Global Dashboard の情報をエクスポートおよび保持できます。 データベースの選択操作が完了した後は、サーバはセントラル プライマリ サーバとして機能していないため、Global Dashboard の情報は失われます。 グループ化環境設定情報とブランチ情報を保持する場合、データベースの選択操作を行う前に、これらの Global Dashboard 情報を一時的な場所にエクスポートする必要があります。 Global Dashboard 情報のエクスポートおよびインポートの詳細については、「Dashboard ユーザ ガイド」を参照してください。

    重要: [サーバ環境設定ウィザード]により、既存の ARCserve_DB インスタンスの上書きメッセージが表示されます。このオプションは、デフォルトでは有効です。 ジョブ履歴、アクティビティ ログなど以前のデータを保持するには、[既存の ""ARCserve_DB"" を上書きします]オプションのチェック マークを外します。

  11. [サーバ環境設定ウィザード]が更新を完了したら、[完了]をクリックします。
  12. すでに開いている Windows コマンド ラインから、以下のコマンドを実行して、すべての ARCserve サービスを停止および再開します。
    cstop
    cstart
    

    すべての ARCserve サービスを停止および再開します。 プライマリ サーバは、新しいコンピュータ名を使用して機能します。

    注: Windows コマンド ラインは閉じないでください。

  13. ここで、caroot ユーザ アカウントと同等の権限を作成する必要があります。

    Windows コマンド ラインから、以下の構文を使用して、ca_auth コマンドを実行します。

    注: 山かっこ <> は引数に含めないでください。

    ca_auth -cahost <新しいプライマリ サーバのホスト名> -equiv add <ユーザ名> <新しいプライマリ サーバのホスト名> caroot caroot <パスワード>
    

    同等の権限が、caroot ユーザ アカウントに適用されます。

  14. ARCserve ドメインがメンバ サーバで構成されている場合、「メンバ サーバでのプライマリ サーバのコンピュータ名の変更」の手順を完了します。
  15. CA ARCserve Backup データベースとして Microsoft SQL Server 2008 Express を実行している場合は、SQL Express が名前付きインスタンスとしてインストールされていることに注意してください。 Microsoft のドキュメント MS143799 に記述されているように、SSMSE で以下のコマンドを実行して、名前付きインスタンスを新しいコンピュータ名にリンクさせます。
    sp_dropserver <old_name¥instancename>
    GO
    sp_addserver <new_name¥instancename>,local
    GO
    SQL Server インスタンスを再起動します。
    
  16. 以下のいずれかの条件が満たされる場合は、Microsoft SQL Agent アカウント環境設定ユーティリティを使用して ODBC 通信設定を更新します。

    Microsoft SQL Agent アカウント環境設定ユーティリティを起動するには、Windows タスクバーの[スタート]メニューから[すべてのプログラム] - [CA] - [ARCserve Backup] - [Microsoft SQL Agent アカウント環境設定]の順に選択します。

    ユーティリティを起動したら、プロンプトに従い、すべてデフォルトの設定を選択します。

  17. 名前の変更を確認します。

    名前の変更が正常に行われたかどうかを確認するには、@@servername または sys.servers からの情報を選択します。 @@servername は新しい名前を返し、sys.servers では表に新しい名前が表示されます。

    注: コンピュータ名を変更した後、以前のコンピュータ名を使用していた接続は、変更後の名前を使用して接続するようにする必要があります。

  18. 以前のプライマリ サーバに登録されていたすべての CA ARCserve Backup ライセンスを解放します。

    注: 詳細については、「サーバからのライセンスの解放」を参照してください。

  19. CA ARCserve Backup システム アカウントを更新します。 そのためには、CA ARCserve Backup マネージャ コンソールを開き、サーバ管理マネージャを開きます。

    CA ARCserve Backup サーバを選択し、以下のように[CA ARCserve Backup システム アカウント]をクリックします。

    プロパティ ビュー内の CA ARCserve Backup システム アカウント オプション

    [CA ARCserve Backup システム アカウント]ダイアログ ボックスが表示されます。

  20. 以下のフィールドに入力します。

    [OK]をクリックします。

  21. ジョブ ステータス マネージャを起動し、以下の手順を実行します。
  22. CA ARCserve Backup データベースのフル バックアップを実行します。

詳細情報:

[サーバ環境設定ウィザード]を使用した ARCserve サーバの管理