CA ARCserve Backup の概要

CA ARCserve Backup は、以下の 2 つのコンポーネントで構成されています。

CA ARCserve Backup マネージャ

CA ARCserve Backup ジョブを管理するには、CA ARCserve Backup マネージャを使用する必要があります。 CA ARCserve Backup を操作するための環境設定はすべてここで処理されます。 ユーザはソースと、場合によってはデスティネーションを指定します。 CA ARCserve Backup マネージャからは、過去、現在、将来のジョブをすべて完全にコントロールできます。 ストレージ デバイス、データベース、メディア プールを設定し、管理することもできます。 また、拡張オプション、フィルタ、ログ、レポートなどのオプション機能もここで指定します。 指定が終わると、 CA ARCserve Backup マネージャはそれらの情報をパッケージ化して CA ARCserve Backup サーバにサブミットします。

CA ARCserve Backup サーバ

CA ARCserve Backup サーバは、3 つの異なるサーバ モジュールで構成されています。 それらのサーバ モジュール(一般的に「エンジン」と呼ばれる)は以下のとおりです。

CA ARCserve Backup サーバが、この操作を行います。 エンジンは互いに連携して、バックアップ、コピー、リストア、その他 CA ARCserve Backup マネージャを通じてサブミットされたすべての CA ARCserve Backup ジョブを実行します。

データベース エンジン

このエンジンは以下の情報の履歴を管理します。

デフォルトの設定では、CA ARCserve Backup の実行中に発生したすべての事象が、データベース エンジンによって記録されます。

テープ エンジン

テープ エンジンは、ストレージ デバイスと通信を行い、それを制御します。 メディア デバイスから実際に読取りや書込みをするのは、テープ エンジンです。 CA ARCserve Backup ジョブの実行にメディアが必要な場合は、その旨がテープ エンジンからハードウェアに通知されます。

ジョブ エンジン

ジョブ エンジンは、指定した日時にジョブの処理をします。 ジョブ キューを常時確認し、実行すべきジョブを見つけるとそれを適切な機能に転送します。

同等アカウント

CA ARCserve Backup では、管理目的で独自の認証方式を使用しています。 セットアップ時に、マネージャにログインする際に使用できる caroot というデフォルト ユーザが作成されます。

CA ARCserve Backup では、Windowsアカウントに対して caroot と同等の権限を作成できます。 ホスト上の任意の Windows アカウントに caroot と同じアクセス権を付与できます。 この同等アカウントが、ログイン ユーザの代わりに暗黙的なログインを実行します。 セットアップ時に設定した caroot のパスワードは、後で ca_auth.exe を使用して変更できます。 同等アカウントを設定する場合は、caroot のパスワードを把握しておく必要があります。

ca_backup、ca_restore、ca_qmgr などのコンソール ユーティリティは、リモートの CA ARCserve Backup サーバと連携して動作し、ユーザは CA ARCserve Backup に毎回ログインしなくてもコマンドを実行することができ、バックアップ ジョブやリストア ジョブをサブミットしたり、モニタすることができます。