デバイス マネージャ

システムに接続されているストレージ デバイスやそのストレージ デバイスにセットされているメディアに関する情報が必要なときは、デバイス管理マネージャに切り替えます。

また、メディアのフォーマット、消去、リテンションをするときにも、デバイス管理マネージャを使用します。 また、圧縮をサポートしているストレージ デバイスの圧縮モードを変更する場合にもデバイス管理マネージャを使用します。 CA ARCserve Backup を使用すると、ジョブが複数のメディアに継続して実行される場合に、バックアップ中にデバイス管理コマンドを実行できます。 この時点で実行できるコマンドは、フォーマット、消去、インポート、およびエクスポートです。 この機能は、スタンド アロンのメディア デバイスおよびテープ ライブラリでサポートされています。

複数のメディア デバイス = メディア グループ

ネットワーク マシンに複数のストレージ デバイスが接続されている場合、CA ARCserve Backup ではそれを複数の「グループ」に分けることができます。 メディア グループを設定する機能は、CA ARCserve Backup の優れた柔軟性と効率性を実現する重要なコンポーネントです。

メディア グループを設定することで、以下の操作が可能になります。

デフォルトでは、CA ARCserve Backup がインストールされると、各ストレージ デバイスは独自のグループに割り当てられます。 同一のストレージ デバイスがインストール時に見つかると、自動的に同じグループに割り当てられます。 デバイスは、デバイス マネージャを使用して、後から再編することも可能です。 マシンの各 SCSI バスにはメディア デバイスを最大で 7 つまで接続できるため、SCSI ボード 1 台あたりのメディア グループ数は最大で 7 つになります。

複数のメディア グループ = マルチ ストリーミング

マシンで複数のメディア グループを設定しておくと、マルチ ストリーミング機能を利用できます。 マルチ ストリーミングとは、メディア デバイスを使用して、複数のジョブを同時に実行することです。 たとえば、「GROUP1」、「GROUP2」という 2 つのメディア グループがあるとします。 「GROUP1」 でバックアップ ジョブを実行し、同時に「GROUP2」でリストア ジョブを実行できます。

グループに属する複数のデバイス =「自動」メディア スパン

メディア スパンとは、1 つのメディアがいっぱいになったとき、別のメディアを使用してセッションが自動的に継続(スパン)されることをいいます。 複数のデバイスで構成されるメディア グループでは、デバイス間でメディア スパンが行われます。 これにより、グループに属する 1 つのメディアがいっぱいになっても、同じメディア グループに属する別のデバイスにセットされているメディアを使用して、ジョブが継続されます。

たとえば、「GROUP1」、「GROUP2」という 2 つのメディア グループがあるとします。 GROUP1 は 1 つのストレージ デバイスで、また GROUP2 は 2 つのストレージ デバイスで構成されているとします。 2 つのメディアを必要とするバックアップ ジョブをサブミットする場合、GROUP2 に属する 2 つのドライブにそれぞれブランク メディアをセットしておけば、CA ARCserve Backup で自動的にメディア スパンが行われます。 GROUP1 を使用してこれと同じバックアップ ジョブを実行する場合は、最初のメディアを手動で取り出し、2 番目のメディアを手動でセットする必要があります。 このように、自動メディア スパン機能を利用すると、バックアップ ジョブの大部分を CA ARCserve Backup で自動的に実行できます。

メディア デバイスを同じグループに割り当てる場合、1 つだけ規則があります。グループに入れる各デバイスが同一であることです。 つまり、1 つのグループに属するデバイスはすべて同一メーカーの同一モデルでなければなりません。