ライブラリによるデータの管理方法

ライブラリは、1 つまたは複数のメディア ドライブを備えたデバイスで、通常はメディアを自動的に移動する機構(ロボット ピッカなど)も備えています。 ロボット ピッカを使用すると、ライブラリは、ユーザによる手動操作を必要とせずに、大量のデータを自動的にバックアップできます。

ライブラリは以下のコンポーネントで構成されています。

ライブラリの機種によっては、複数のドライブを装備しているものや、100個以上のマガジンを搭載しているものがあります。 小型のライブラリは「オートローダ」や「チェンジャ」と呼ばれる場合があります。

注: 本書では、装備するスロットの数にかかわらず一律に「ライブラリ」と呼びます。

ライブラリの使用方法は、通常のテープ ドライブの使用方法とほぼ同じです。 最大の相違点は、ライブラリではドライブのメディアの挿入と取り出しが自動的に行われることです。

使用する SCSI (Small Computer System Interface) ID が 1 つのライブラリもあります。 ライブラリが SCSI ID を 1 つだけ使用する場合は、ライブラリとライブラリのドライブにそれぞれ LUN (Logical Unit Number)が割り当てられ、ドライブとライブラリが区別されます。

注: CA ARCserve Backup では、スタッカはサポートされません。 ライブラリでは、メディア スロットのランダム アクセスが可能ですが、スタッカではランダム アクセスはできません。

ライブラリを使用すると、以下のような点で便利です。