アーカイブされたトランザクション ログが有効な場合の惨事復旧の実行

惨事が発生したときに Lotus Domino のアーカイブ形式のトランザクション ログ オプションが有効な場合は、以下の手順で Lotus Domino サーバのデータベースを復旧できます。

アーカイブされたトランザクション ログが有効な場合に Lotus Domino サーバのデータベースを復旧する方法

  1. Lotus Domino サーバ プログラム ディレクトリをすべてリストアまたは再インストールします。

    リストア後にサーバの再起動が必要になる場合があります。

    重要: データ損失の規模によっては、Lotus Domino サーバを新たにインストールし、設定する必要があります。 新しくインストールするサーバは、必ず、障害が発生したサーバと同じ方法で、同じディレクトリ構造、場所、およびディレクトリ パスになるように設定してください。ただし、この時点では新しいサーバを起動しません。

  2. データが失われる前に保存した最新の notes.ini、cert.id および server.id の各ファイルをリストアします。

    リストア後にサーバの再起動が必要になる場合があります。

  3. ログ ディレクトリ(logdir)を準備します。 notes.ini ファイルで定義されているログ ディレクトリ(デフォルト: logdir)が存在し、ログ ディレクトリに以前のファイルがないことを確認します。 以前のインストール環境に入っていたトランザクション ログ コントロール ファイル(nlogctrl.lfh)およびログ ファイル(.txn)を削除します。
  4. CA ARCserve Backup Agent for Lotus Domino を使用してデータベース ファイルを Lotus Domino のデータ ディレクトリにリストアします。ただし、トランザクション ログは無効にしておきます。 [回復の実行]オプションを選択しないでください。

    注: 最初にフル セッション バックアップでデータベース ファイルをリストアしてから、フル バックアップ以降の増分セッション バックアップでデータベース ファイルをリストアするか、前回の差分セッション バックアップからデータベース ファイルをリストアします。 [回復の実行]オプションが選択されていないことを確認してください。

  5. アーカイブされたログ イベントをリストアします。

    バックアップ ファイルは、前回アーカイブされたトランザクション ログの範囲で、前回バックアップされたトランザクションに回復することができます。

    注: フル バックアップ以降の増分セッション バックアップでトランザクション ログ ファイルをリストアするか、前回の差分セッション バックアップからリストアします。 フル セッション バックアップでログ ファイルをリストアする必要はありません。

  6. ログ ディレクトリ(logdir)を確認します。
    1. ログ ディレクトリが空の場合は、notes.ini ファイル内の以下のパラメータが設定されていることを確認して、手順 11 に進みます。
      	TRANSLOG_Recreate_Logctrl = 0
      
    2. ログ ディレクトリが空でない場合は、以下のパラメータを notes.ini ファイルで設定して、新しいコントロール ファイルの作成を簡略化します。
      	TRANSLOG_Recreate_Logctrl = 1
      
  7. Lotus Domino サーバを再起動し、その後シャット ダウンします。
  8. 新しいコントロール ファイルの作成を無効にするには、notes.ini のパラメータ値を以下のように変更します。
    TRANSLOG_Recreate_Logctrl = 0
    

    注: ほかに、notes.iniファイルから以下のパラメータを削除した場合も、新しいコントロール ファイルの作成を無効にすることができます。

    TRANSLOG_Recreate_Logctrl = 1
    
  9. 共有メールをリストアする場合、共有メールをリストアする前に以下の手順を実行します。
    1. Lotus Domino サーバを起動します。
    2. 共有メールをオフラインにします。
    3. Lotus Domino サーバをシャット ダウンします。

      : 必ず、Lotus Domino サーバをシャットダウンしてから、データベース ファイルをリストアしてください。

  10. データベース ファイルを復旧するには、CA ARCserve Backup Agent for Lotus Domino を使用して再度 Lotus Domino データベース ディレクトリにデータベース ファイルをリストアします。ただし、このときは[回復の実行]オプションを選択します。

    注: 最初にフル セッション バックアップでデータベース ファイルを回復して、フル バックアップ以降の増分セッション バックアップでデータベース ファイルを回復するのは、その増分セッションの後にバックアップされたアーカイブ ログ ファイルが存在する場合のみです。 差分セッション バックアップでデータベース ファイルを回復する必要はありません。

  11. 新しくインストールした Lotus Domino サーバを起動します。

    惨事復旧処理が完了すると、Lotus Domino サーバを起動してサーバのタスクや機能を実行できるようになります。

詳細情報:

データベース インスタンス識別子(DBIID)