RMAN モードでのエージェントの使用 › RMAN モードで Agent for Oracle を使用したリストア › データベースおよびデータベース オブジェクトのリストアと回復
データベースおよびデータベース オブジェクトのリストアと回復
以下の手順を実行することにより、オンラインまたはオフラインでバックアップされたデータベース全体のリストアおよび回復ができます。
注: リストア マネージャを開始する前に、必ず CA ARCserve Backup を開始してください。
オフラインまたはオンラインでバックアップされた完全なデータベースのリストア方法
- リストア マネージャを開き、[ソース]タブの[ツリー単位]ビューを選択します。
- Windows エージェントを展開し、Windows エージェントの下の Oracle ホストを展開します。
- リストアするデータベース、またはデータベース オブジェクトを選択します。
- [Oracle リストアの設定]を設定するには、[ソース]タブを選択し、リストアする Oracle データベースを右クリックし、[ローカル オプション]を選択します。
[Oracle リストアの設定]ダイアログ ボックスが開きます。
- リストア オプションを設定するには、[Oracle リストアの設定]タブをクリックします。
[Agent for Oracle リストア オプション]タブが表示されます。
![[Agent for Oracle リストア オプション]ダイアログ ボックス](o769232.png)
- 必要に応じて、以下のフィールドに詳細情報を入力します。
- RMAN カタログを使用 (推奨) - [RMAN カタログを使用 (推奨)]チェック ボックスがオンになっていることを確認し、カタログの所有者および所有者のパスワードを入力します。
- チャネル数 (ストリーム) - [チャネル数 (ストリーム)]オプションに数値を入力すると、エージェントから RMAN に対して使用するチャネルの最大数が通知されます。 次に、リストア操作へ実際に割り当てるチャネル数がRMANで決定されます。 RMANでは、複数ジョブ(チャネルごとに1ジョブずつ)が並行してサブミットされます。
注: 実際に使用する適切なチャネル数は、RMAN で決定されるため、指定したチャネル数よりも少なくなることがあります。
- 最後のバックアップからのリストア - [最後のバックアップからのリストア]オプションを選択すると、最後のバックアップを使用するように、エージェントから RMAN へ指示されます。
注: [Oracle リストアの設定]タブの[回復タイプ]セクションのデフォルトの選択は[回復なし]です。 リストア後にデータベースの回復を実行する場合には、ほかの[回復タイプ]の 1 つを必ず選択してください。
- 次のバックアップからのリストア - [次のバックアップからのリストア]オプションを選択した場合、リストアするバックアップの時間の上限として、日付および時間を指定します。 RMAN は、指定された時刻(その時刻を含まない)まで、ファイルの処理を実行します。 このオプションは、以前のある状態(整合性レベル)に戻す必要があるデータベースがある場合に役に立ちます。 最後のバックアップにアクセスできない場合も、このオプションを使用できます。 この場合、[回復(ログの終端まで)]オプションと併用して、古いバックアップ セットからデータベースをリストアし、すべてのトランザクションを「再構築」して、データベースを最新の状態にします。
注: [Oracle リストアの設定]タブの[回復タイプ]セクションのデフォルトの選択は[回復なし]です。 リストア後にデータベースの回復を実行する場合には、ほかの[回復タイプ]の 1 つを必ず選択してください。
- バックアップ タグからのリストア - [バックアップ タグからのリストア]オプションを選択した場合は、バックアップ時に使用したタグを指定して、リストアするバックアップ セッションを指示します。 このタグは、特定のバックアップに割り当てられた論理名です(たとえば、「Monday Morning Backup」など)。
注: [Oracle リストアの設定]タブの[回復タイプ]セクションのデフォルトの選択は[回復なし]です。 リストア後にデータベースの回復を実行する場合には、ほかの[回復タイプ]の 1 つを必ず選択してください。
その他のリカバリ オプション
- リカバリなし - このオプションを選択すると、データはリストアされますが、リカバリは実行されません。 データベースのリカバリとオンラインに戻す作業を手動で行う必要があります。 一般的に、リストアを回復できないとわかっている場合、このオプションを使用します。たとえば、追加のリストア ジョブが必要な場合や、リカバリ プロセスを開始する前に設定が必要な場合です。
- ログの終わりまで回復 - RMAN によって、現在までのデータベース、表領域、およびデータ ファイルのリカバリが実行されます。
- SCN まで回復(DB 全体のみ) - RMAN によって、[SCN 番号]に指定した値(つまり、チェックポイント数)までのデータベースのリカバリが実行されます。 このリカバリは、データベース全体の場合にのみ有効です。 データベースは、resetlogs オプションを使用して開かれます。
- ログ シーケンス番号の終了まで(DB 全体のみ) - RMAN によって、[アーカイブされたログ シーケンス]に指定した値までデータベースのリカバリが実行されます。 このリカバリは、データベース全体の場合にのみ有効です。 データベースは、resetlogs オプションを使用して開かれます。
- 終了時刻まで(DB 全体のみ) - RMAN によって、指定した時点までのデータベースのリカバリが実行されます。 このリカバリは、データベース全体の場合にのみ有効です。 データベースは、resetlogs オプションを使用して開かれます。
重要: これらのリカバリ方式のいずれかを使用すると、すべてのログは制御ファイルに最後に登録された日付にリセットされます。そのため、その日付以降にリカバリされたデータは失われ、復元できなくなります。
- リカバリ後にリストア オブジェクトをオンラインに配置 - このオプションを選択すると、表領域とデータ ファイルがオンラインになり、回復完了後にデータベースがオープンされます。
- (オプション)以下の[拡張 Oracle リストア オプション]を更新できます。
- アーカイブ ログの選択 - 以下のいずれかのアーカイブ ログ選択オプションを選択できます。
- リストアしない - このオプションを選択すると、アーカイブ済みログはリストアされません。
注: このオプションは自動的にオンになっています。
- 時間 - このオプションでは、バックアップされた時間ではなく、作成された時間に基づいてアーカイブ済みログがリストアされます。 このオプションを使用する場合、[開始]または[終了]フィールドにも値を入力する必要があります。
- スレッド - このオプションでは、Oracle インスタンスの識別に使用するスレッド番号を指定します。 排他モードの Oracle インスタンスのスレッドの場合、デフォルト値は 1 です。
- SCN - このオプションでは、アーカイブされたログが、SCN(System Change Number)の範囲に基づいてリストアされます。
- ログ シーケンス - このオプションでは、アーカイブ済みログのシーケンス番号によって、アーカイブ済みログをリストアします。
- 制御ファイルを含める - このオプションは、制御ファイルをリストアする場合に選択します。 制御ファイルは、破損または損失した場合にのみリストアしてください。
重要: 制御ファイルをリストアすると、すべてのログがリセットされ、データベースの起動後に作成および更新された最新のデータが失われます。 このデータを復元する方法はありません。
- ブロック サイズ(Oracle 9i) - このオプションを使用する場合、データ ブロックのサイズが、バックアップ時に使用されるブロック サイズと一致する必要があります。一致しない場合、リストアは失敗します。
- 選択したオブジェクトのバックアップ セット リスト - このオプションを選択すると、選択したオブジェクトを含むバックアップ セットをすべて列挙するリクエストが送信されます。
注: このオプションでは、選択したオブジェクトはリストアされません。 選択したオブジェクトをリストアするには、別のリストア ジョブをサブミットする必要があります。
- バックアップ セット番号を検証 - このオプションを選択すると、RMAN で実際にリストアは実行されずに、バックアップの整合性が検証されます。
- RMAN スクリプトのロード - [RMAN スクリプトのロード]オプションを使用して、RMAN スクリプトのパスを入力します。
重要: [RMAN スクリプトのロード]オプションが有効になっていると、リストア マネージャにおいて選択されたオプションはすべて無視され、RMAN スクリプトがロードされ、実行されます。 ただし、リストア マネージャのパラメータ ファイルのみが選択されている場合は、パラメータ ファイルはリストアされ、RMAN スクリプトは実行されません。
[OK]をクリックします。
- データベースまたはデータベース オブジェクトを別の場所にリストアする場合は、[デスティネーション]タブを選択し、[ファイルを元の場所へリストア]オプションをオフにします。
- ターゲット Windows エージェントを展開し、ユーザ名とパスワードを入力します。
[OK]をクリックします。
- ターゲット Windows エージェントの下の Oracle データベースを選択し、ツールバーの[サブミット]をクリックします。
[リストア メディア]ダイアログ ボックスが開きます。
- リストア操作を実行するバックアップ サーバを選択し、[OK]をクリックします。
[セッション ユーザ名およびパスワード]ダイアログ ボックスが開きます。
- ユーザ名とパスワードの詳細を入力します。
Oracle データベースのユーザ名とパスワードを[DBAgent]タブに入力します。 また、[RMAN カタログ](推奨)オプションはデフォルトでオンになっているため、これがオンになっていない場合を除き、RMAN カタログの所有者名および所有者のパスワードを入力する必要があります。
- [OK]をクリックします。
[ジョブのサブミット]ダイアログ ボックスが開きます。 [ジョブのサブミット]ダイアログ ボックスで入力必須フィールドに入力して、[OK]をクリックします。
ジョグがサブミットされます。
注: ジョブのサブミットの詳細については、「管理者ガイド」を参照してください。