ステージングを使用した Oracle RMAN Agent のバックアップ

CA ARCserve Backup のステージング オプションを使用すると、データを一時記憶場所(ステージング エリア)にバックアップし、その後、選択したポリシー オプションに基づいて、最終コピー先(テープまたはディスク)にデータをマイグレート(コピー)するか、指定時間を経過した後に自動的にステージング領域からデータをパージさせることができます。

ステージングを使用した Oracle RMAN Agent のバックアップ

  1. [バックアップ マネージャ]を開いて[ソース]タブを選択します。 Oracle データベース インスタンスのノードを展開し、バックアップするテーブル領域を選択します。
  2. Oracle データベースのインスタンス ノードを右クリックし、[ローカル オプション]を選択します。

    [Oracle バックアップの設定]ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [Oracle バックアップの設定]タブから、以下のオプションを選択します。
  4. (オプション)[高度な Oracle オプション]タブから、バックアップのパフォーマンスを変更する場合はこれらのフィールドのいずれかを完了させます。
    1. [バックアップ パラメータ]を入力します。
      • RMAN に単一のバックアップ ピースを超えるものを生成させる場合は、[バックアップ ピース サイズ]フィールドに数字(KB)を指定します。
      • ディスクからデータを読み込む際に RMAN に使用させる[読み取り速度(バッファ数)」 フィールドに、毎秒のバッファの最大値を指定します。
      • RMAN がバックアップ セットごとに使用するバックアップ ピースの数を制限するには[バックアップ セットごとのファイル数]フィールドに数を指定します。
      • バックアップを実行する際に Agent に送信するデータ ブロックのサイズをRMAN で決定されるようにするには、[ブロック サイズ(バイト)」フィールドに値を指定します。

        このフィールドに値を入力する場合、リストア処理時にエラー メッセージを受信しないように、リストア時に同じ値を入力する必要があります。

      • バックアップ セットに入るデータ量を制限するには、[バックアップ セット サイズ(KB)]フィールドに数を指定します。 このフィールドは、空にしておくことをお勧めします。
      • RMAN が同時に開くフィールドの総数を制限するには、[開いているファイルの最大数]フィールドに数を指定します。 このフィールドを空にしておくと、RMAN はデフォルト値を使用します。
      • RMAN が生成すべきバックアップ ピースのコピー数を示す[コピー数]フィールドに、1 から 4 の間の数を指定します。

        2つ以上のコピーを生成できるようにするには、init<sid>.ora または SPFILE ファイルのいずれかで [BACKUP_TAPE_IO_SLAVES] オプションを有効にする必要があります。有効にしない場合は、エラー メッセージが出力されます。

      • [コピー数が複数で、同じ数のドライブが使用可能でない場合ジョブを失敗にする]を指定します。

        このオプションが選択されると、コピー数が複数で、ジョブが十分な数のデバイスをサポートできるようにアクセスできない場合は、バックアップ ジョブは失敗となります。

        このオプションが選択されない場合は、コピー数が複数で、デバイス数が十分でない場合、バックアップ ジョブの実行は続行されます。 ただし、コピー数は少なくなります。

    2. [デバイスが利用可能になるまでの待機時間(分)]を指定します。

      このオプションを指定すると、必要な数のデバイスにアクセスできない場合、バックアップ ジョブを待機させる時間を指定できます。 指定時間を超過すると、ジョブが失敗になるか、または[要求されたデバイスが使用できない場合もバックアップを続行する]オプションを有効にした場合はジョブが続行します。

    3. [要求されたデバイスが使用できない場合もバックアップを続行する]を指定します。

      このオプションが選択されていて、ジョブに少なくとも 1 つのデバイスが割り当てられている場合、ジョブは続けて実行します。

      このオプションが選択されていない場合、[デバイスが利用可能になるまでの待機時間(分)]で指定した時間内に十分なデバイス数にアクセスできない時はジョブは失敗になります。

  5. [バックアップ マネージャ ステージング]タブから、[ステージングを有効にする]オプションを選択します。
  6. [ポリシー]ボタンをクリックして、コピーのポリシーとパージのポリシーを設定します。

    注: [ステージング ポリシー]ダイアログ ボックスの[その他]タブにある[ディスクがいっぱいの場合、最終的なバックアップ先にデータをバックアップするメークアップ ジョブを作成]オプションは、Oracle RMAN ステージング バックアップ ジョブを実行中は考慮されません。 有効になっている時は、バックアップ ジョブがディスクがフルか、しきい値を超えたために失敗した場合、このオプションにより、最終バックアップ先にデータを直接バックアップするデータをバックアップするためのメークアップ ジョブが作成されます。

    Oracle RMAN ステージング バックアップ ジョブに対して、[失敗したターゲットの再試行]オプションが選択されていて、メークアップ ジョブが引き続きディスク ステージング ジョブである場合のみ、メークアップ ジョブが作成されます。

  7. [最大ストリーム数]の数が、複数のバックアップ チャネル、および複数の Oracle データ ベース インスタンスが同時にバックアップできるように、十分に大きい(最大 32)ことを確認します。
  8. [ファイル システム デバイス グループの環境設定を開く]ダイアログ ボックスで、ステージング グループとして使用するグループを選択します。 [最大ストリーム数]の数が、複数のバックアップ チャネル、および複数の Oracle データ ベース インスタンスが同時にバックアップできるように、十分に大きい(最大 32)ことを確認します。

    注: ステップ 6 と ステップ 7 で指定した数が必要なすべてのインスタンスの合計よりも小さい場合、データベースのインスタンスによってはバックアップ ジョブの他のインスタンスが終了するかタイムアウトになるまで待機する必要のあるものもあります。

  9. [デスティネーション]タブからデスティネーションを選択します。
  10. [スケジュール]タブからジョブ スケジュールを選択します。
  11. [開始]ボタンをクリックし、バックアップ ジョブをサブミットします。

重要: Oracle RMAN ステージング バックアップ ジョブが失敗したかキャンセルされた場合、ジョブで使用されているメディアの一部は数分間保持される場合があります。 この時間中は、[ファイル システム デバイス グループ環境設定]ダイアログ ボックスは無効であり、新規のジョブではジョブで保持されているメディアを使用できません。 最短でも 5 分待機してから、新規の Oracle RMAN バックアップ ジョブを開始する必要があります。