データベースのサイズやパフォーマンスによっては、データベースのフル バックアップを行うのが効率的ではない場合があります。このような場合は、1 つまたは複数のファイル グループやファイルを選択し、バックアップを行います。
データベース全体ではなくファイル単位でバックアップをする場合は、データベースにあるすべてのファイルが必ず定期的にバックアップされるようなバックアップ手順を確立し、ファイルやファイル グループを個別でバックアップするデータベースのトランザクション ログのバックアップを別途実行する必要があります。 ファイルのバックアップをリストアしたら、続けてトランザクション ログ バックアップを適用して、データベース全体と整合性を保つ必要があります。 詳細については、MS SQL Server のマニュアルを参照してください。
Microsoft SQL Server 2000 またはそれ以降では、ファイルとファイルグループのフルおよび差分バックアップの両方が実行できます。 ファイルとファイルグループの差分バックアップが実行された場合、このセッションのリストアでは、リストアされる各ファイルに対して最後に実行されたフル バックアップが使用されます。 共通のファイルを含む異なるファイル セットでフルおよび差分バックアップを実行した場合、ARCserve ではこれらのバックアップをリストアするための正しい従属関係を構築できないため、手動で構築することが必要になります。
重要： Microsoft SQL Server 7.0 および 2000 の場合、データベースの差分バックアップでは、前回のデータベース フル バックアップの後に行われたファイルとファイル グループのフル バックアップは一切使用されません。 SQL Server 2005 以降では、データベースの差分または部分差分バックアップを行うと、前回のフル バックアップ後に行われたすべてのフル バックアップ（ファイルとファイル グループ、一部のデータベースなど）が使用されます。 自動選択機能は、この状況を検出できません。 そのため、SQL Server 2005 で、ファイルとファイル グループのバックアップを、データベースの差分および一部の差分バックアップと併せて行う場合、リストア順序を手動で指定する必要が生じることがあります。
注： ファイルとファイルグループのバックアップから、データベース全体または一部のリストアを実行することはできません。 ファイルとファイルグループのバックアップからは、ファイルとファイルグループのリストアのみを実行できます。
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