リストア マネージャの[デスティネーション]オプション
デスティネーション オプションでは、ファイルをコピーまたはリストアするときのデスティネーションでのディレクトリ構造を決定できます。また、(もしあれば)どのファイルを上書き可能にするかを決定できます。
ディレクトリ構造オプション
デスティネーション上にディレクトリを作成するために Arcserve Backup で使用する方法を以下から選択します。
- [ベース ディレクトリを作成しない]--(デフォルト)デスティネーション パスにベース ディレクトリを作成せず、ソース ベース ディレクトリの下のすべてのサブディレクトリを作成します。ベース ディレクトリとは、ソース パス内で選択されている最初のディレクトリのことです。
- [ベースからディレクトリを作成する]--ベース ディレクトリから始まるデスティネーション パスを作成します。
- [ルートから全体のパスを作成する]--ソース パス全体(ルートのドライブとボリューム名を除く)をデスティネーション上に作成します。親ディレクトリ上のどのファイルもリストアされません。ベース ディレクトリまでのディレクトリ パスのみがデスティネーション上に作成されます。
同名のファイルに対する処理オプション
ソースからコピーするファイルと同名のファイルがデスティネーション ディスクに存在する場合に、 Arcserve Backup が使用する方法を選択します。デフォルトでは [すべてのファイルを上書きする] が選択されています。
- [すべてのファイルを上書きする]--ファイル名の重複に関係なく、すべてのソース ファイルをデスティネーションにリストアします。同じ名前のファイルがある場合、ソースからコピーされるファイルでデスティネーション上の既存ファイルは上書きされます。
- [ファイル名を変更する]--ソース ファイルの拡張子を変更して、デスティネーションにコピーします。拡張子の名前変更形式は、ターゲット パーティションにあるファイル システムにより異なります。
- ファイル名の長さが 251 文字を超える場合、Arcserve Backup では、初回のリストアの後、ファイル名が 251 文字で切り捨てられ、ファイル名に「.__0」が追加されます。その後のすべてのリストアについて、Arcserve Backup では、切り捨てられたファイル名に「.__1」、「.__2」と追加されます。
- ファイル名の長さが 251 文字以下でファイル拡張子がある場合、Arcserve Backup により、ファイル拡張子の最後の文字が 1 に置き換えられます(例: filename.tx1)。後続のリストアの場合、Arcserve Backup によって、ファイル拡張子の最後の文字が 2、3、などに置き換えます。10 番目のリストア後、Arcserve Backup によって、ファイル拡張子の最後の 2 文字が 10、11、12 などに置き換えられます(例: filename.t10)。100 番目のリストア後、Arcserve Backup によって、ファイル拡張子の最後の 3 文字が 100、101、102 などに置き換えられます(例: filename.100)。999 番目以降のリストアでは、Arcserve Backup がファイル拡張子の名前を変更することができないので、リストアが失敗します。ファイル名の長さが 251 文字以下であり、ファイル拡張子がない場合は、Arcserve Backup によって、ファイル名の最後に「.__0」が追加されます。初回のリストアの後、Arcserve Backup によってファイル名に「.__0」が追加された場合、その後の処理では、10 回目のリストア以降は 2 文字(例: filename._10)が、100 回目のリストア以降では 3 文字(例: filename.100)がファイル名に追加されます。999 番目以降のリストアでは、Arcserve Backup がファイル名を変更することができないので、リストアが失敗します。
- [既存ファイルをスキップする]--デスティネーションに同名のファイルが存在する場合、ソース ファイルをリストアしません。
- [新しいファイルのみ上書きする]--デスティネーション上の同名ファイルより修正日が新しいソース ファイルだけがリストアされます。デスティネーションのファイルより修正日が古いソース ファイルは上書きされません。