raw セッションからの UDP データの回復

Arcserve Backup では、UDP 復旧ポイントをバックアップし、データを Arcserve Backup メディアに保存することができます。UDP 復旧ポイントは、raw セッションとして Arcserve Backup メディアに保存されます。

Arcserve Backup では、Microsoft SQL Server と Microsoft Exchange Server のアプリケーションに関して、ファイル、フォルダおよびアプリケーションのレベルで Arcserve UDP データを回復することができます。ただし、Exchange GRT が有効なバックアップのメールボックスから個別の電子メール メッセージを回復する場合は、raw セッションを UDP サーバに回復し、次に、UDP を使用して、個別電子メール メッセージを UDP サーバの Exchange GRT セッションから回復します。個別の電子メール メッセージを回復するには、UDP ホーム ページを開いて回復された raw セッションを参照し、回復するオブジェクトを見つけます。

raw セッションは UDP サーバのベア メタル復旧(BMR)の実行にも使用できます。raw セッションを使用した BMR プロセスは 2 段階から構成されます。

  1. 失敗したサーバが BMR 中にアクセスできる別の場所またはデバイスに raw セッションを回復します。
  2. UDP BMR メディアを使用して、回復するサーバを起動してから、raw セッションを回復した場所を参照します。次に、画面の指示に従って BMR プロセスを完了します。
  3. 注: ファイルやフォルダの回復、および UDP サーバ上での BMR の実行の詳細については、UDP のマニュアルを参照してください。
  4. 以下の点に注意してください。

    以下の回復を実行する方法について、以下に手順を説明します。

    注: 以下の手順では、セッション単位方式でリストア ジョブをサブミットする方法について説明します。ツリー単位方式で UDP のエージェント ベースのノードまたはエージェントレス ノードをリストアするプロセスは、他のすべての種類のデータの場合と同じです。ツリー単位方式の詳細については、「データのリストア」を参照してください。

以下の手順に従います。

  1. Arcserve Backup マネージャ コンソールを開きます。
  2. [クイック スタート]メニューの[リストア]をクリックします。
  3. [リストア マネージャ]ウィンドウが開きます。
  4. ドロップダウン リストの[セッション単位]をクリックします。
  5. セッションがセッション ツリーに表示されます。
  6. 回復する raw セッションが含まれる UDP サーバを見つけます。
  7. raw セッションの横のチェック ボックスをクリックします。
  8. [デスティネーション]タブをクリックします。
  9. デスティネーション オプションが表示されます。
  10. [デスティネーション]タブで[ファイルを元の場所へリストア]の横のチェック ボックスをオフにし、データをリストアする別の場所を指定します。
  11. [スケジュール]タブをクリックします。
  12. スケジュール オプションが表示されます。
  13. ジョブに必要なスケジュール オプションを指定します。
  14. ツールバーの[オプション]をクリックし、ジョブに必要なグローバル オプションを指定します。
  15. 注: 詳細については、「グローバル リストア オプション」を参照してください。
  16. ツールバーの[サブミット]ボタンをクリックし、ジョブをサブミットします。
  17. [リストア メディア]ダイアログ ボックスが開かれ、操作の実行に必要なメディアのリストが表示されます。
  18. 必要なメディアが複数の Arcserve Backup サーバに配置されている場合は、ドロップダウン リストをクリックし、ジョブを実行するバックアップ サーバを指定し、[OK]をクリックします。
  19. [セッション ユーザ名およびパスワード]ダイアログ ボックスが開きます。
  20. [セッション ユーザ名およびパスワード]ダイアログ ボックスで、セッションへのアクセスに必要なユーザ名とパスワードを編集または確認し、[OK]をクリックします。
  21. [ジョブのサブミット]ダイアログ ボックスが表示されます。
  22. [ジョブのサブミット]ダイアログ ボックスで入力必須フィールドに入力して、[OK]をクリックします。
  23. ジョブがサブミットされます。
  24. リストア ジョブの完了後、別の場所にリストアしたセッションを使用して UDP データを回復します。