Arcserve Backup での WORM (Write Once Read Many)メディアのサポート
Arcserve Backupで、書き換え可能なメディアだけでなく、WORMメディアにもデータをバックアップできるようになりました。WORMメディアは磁気メディアよりもはるかに寿命が長いため、重要なデータを長期間保管するのに適しています。
Arcserve Backupを使用すると、WORMとWORM以外のメディアをライブラリで混合して使用できます。デバイス管理マネージャから、赤い丸に「W」の文字が付いたアイコンにより、WORM メディアを識別できます。さらに、Arcserve Backup を使用すると、カスタム バックアップ ジョブ用に WORM メディアを指定できます。
バックアップ マネージャには、GFS ローテーションを使用する場合に、日単位、週単位、月単位の WORM メディア ローテーションという 3 つのオプションが含まれています。これらのオプションは、[ローテーション スキーマを使用]オプションを指定した場合に、バックアップ マネージャの[スケジュール]タブで利用できます。
- サポートされている WORM メディア
- DLT WORM (DLTIce)
- STK Volsafe
- IBM 3592 WORM
- LTO3 WORM
- SAIT WORM
- WORM メディアの考慮点
- バックアップ ジョブがテープにスパンされ、メディアが WORM メディアである場合は、ジョブを完了するためには、Arcserve Backup は WORM メディアを必要とします。
- 空の WORM メディアが利用できず、空の DLT WORM 対応メディアが利用できる場合、Arcserve Backup は、自動的に空の DLT メディアを DLT WORM メディアに変換し、バックアップ ジョブを完了させます。
- WORM メディアが WORM ジョブの続行に利用できない場合でも、Arcserve Backup は、空でないメディアを WORM メディアに変換することはありません。
- [WORM メディアを使用]を指定したバックアップ ジョブを実行しているときに、利用できる WORM メディアがない場合は、Arcserve Backup はジョブの実行のために空の WORM 対応メディアを WORM メディアに変換する場合があります。
- WORM メディアの制限
- WORM メディアを消去することはできません。
- WORM メディアに上書きジョブをサブミットすることはできません。
- WORM メディアは、ブランクの場合にのみフォーマットできます。
- マルチプレキシング ジョブに WORM メディアを使用することはできません。
- Arcserve Backupは、WORMメディアをメディア プールのスクラッチ セットに自動的に割り当てることはありません。WORM メディアは、再利用できないため、常に、メディア プールの保存セットに割り当てられます。
- Arcserve Backup は、ファイル システム デバイスおよび Arcserve Backup テープ RAID デバイスで WORM メディアを使用できません。
- クロス プラットフォームの SAN 環境では、UNIX は WORM メディアをサポートしません。
Arcserve Backupは、以下のWORMメディアへのデータのバックアップをサポートしています。
以下に、DLT WORM メディアと共に DLT WORM デバイスを使用した場合に発生する可能性のある状態と、その場合の Arcserve Backup の対処方法について説明します。
注: このような場合、利用可能な WORM メディアは、DLT SDLT II 以上である必要があります。
WORM メディアを使用する場合は、メディアの性質上、Arcserve Backup の特定の機能(メディア プール、再フォーマット、メディアの上書き/再利用などに関する機能)が無効になります。たとえば、次のような制限があります。