ローテーション スキーマ
ローテーション スキーマ
ここでは、Arcserve Backupのデフォルトの方式を使用する場合と、管理者が独自でローテーション パラメータを指定する場合の、バックアップ ジョブ ローテーション スキーマの設定方法について説明します。ローテーション スキーマを設定するためのパラメータにアクセスするには、Arcserve Backupマネージャで[スケジュール]タブを選択します。使用できるパラメータの詳細については、後のセクションで説明します。
- [スキーマ名] - 5 日または 7 日のローテーション スキーマと、増分、差分、またはフル バックアップのいずれかを選択します。これらの標準スキーマの詳細については、ローテーション スキーマをカスタマイズする場合の[カレンダ表示]タブを参照してください。
- [開始日] - バックアップを開始する日
- [実行時刻] - バックアップを開始する時間
- [GFS を有効化] -- Arcserve Backup では、日単位の増分ジョブまたは差分ジョブと、週単位のフル バックアップ ジョブを組み合わせた、事前定義済みの GFS (Grandfather-Father-Son)ローテーション スキーマの中からスキーマを選択できます。GFS スキーマは、日、週、月の単位でバックアップを管理する方法です。
- GFSローテーション スキーマの主な目的は、メディアのローテーションと有効期限を、標準的で一貫性のある最小限の間隔で指定することです。毎日のバックアップが「Son」になります。その週に行った最新のフル バックアップ(週単位のバックアップ)が「Father」です。その月に行った最新のフル バックアップ(月単位のバックアップ)が「Grandfather」になります。GFSローテーション スキーマにより、年間のサーバのバックアップを、最小限のメディアで実行できます。
- GFSローテーション スキーマは、任意の曜日から始まる週単位(5日または7日単位)のスケジュールを基準にしています。フル バックアップは最低でも週に 1 度実行されます。その他の日は、フル バックアップか部分バックアップのいずれかを実行するか、またはバックアップを実行しません。毎週のフル バックアップに毎日の増分バックアップまたは差分バックアップを組み合わせたGFSローテーションを使用すると、いつのデータでも信頼性の高いリストアを実行できます。
- 注:週 5 日単位の GFS ローテーション スキーマでは年間で 21 のメディアが必要になります。週 7 日単位の GFS ローテーション スキーマでは年間で 23 のメディアが必要になります。
- GFSローテーション スキーマが事前に定義されていても、管理者は個々の必要に応じてこれらのスキーマを変更できます。標準のローテーション スキーマから例外的なバックアップ ジョブを実行することもできます(たとえば、通常のバックアップ曜日である水曜日が休日にあたる場合に、ジョブ実行日を変更したいとき)。
- [メディアへ追加] -- [GFS を有効化]オプションを指定すると、Arcserve Backup でデータを GFS ローテーションからメディア上の既存のジョブに追加できるようになります。
- [日単位バックアップ方式] - このオプションでは、日単位のバックアップ ジョブの方法として、以下のいずれかを指定できます。
- [フル] - すべてのソース ファイルがバックアップされます。このバックアップ方式では、アーカイブ ビットはクリアされます。
- [差分 - アーカイブ ビット] - 前回のフル バックアップ以降に変更されたファイルのみがバックアップされます。このバックアップでは、アーカイブ ビットは変更されません。
- [増分] - 前回バックアップ以降に変更されたファイルのみがバックアップされます。このバックアップ方式では、アーカイブ ビットはクリアされます。
- [WORM メディアを使用] --このオプションでは、Arcserve Backup ですべてのローテーション ルールに対して WORM メディアを使用するよう指定できます。このオプションを有効にすると、WORM メディアを毎日、毎週、毎月の GFS バックアップジョブで使用できるようになります。
重要: Arcserve Backup は、マルチプレキシングおよびマルチ ストリーミングのバックアップ ジョブにおいて WORM メディアの使用をサポートしていません。このため、バックアップ マネージャの[デスティネーション]タブで[マルチプレキシング]または[マルチ ストリーミング]を有効にすると、[WORM メディアを使用]オプションが無効になります。
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