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メディア プールの仕組み

各メディア プールは、保存セットと再利用セットに分けられています。これらのセットは、指定した基準が満たされるまでテープ上のバックアップ データの保存を管理するために互いに組み合わせて使用されます。基準が満たされると、これらのテープを再利用してリサイクルできます。ユーザが定義する保存基準は以下の 2 つです。

ローテーションでのメディア プールの使用例

週 5 日の営業日のうち、月曜日、火曜日、水曜日、および木曜日に日単位のバックアップが実行されます。これらの日単位のバックアップごとに、独自のバックアップ メディアのセット(日単位保存セット)があり、それらは 4 日間(ユーザ定義の保存期間)保存されます。5 日目(金曜日)には、週単位保存セットが 1 つ作成され、前の月曜日の日単位保存セットが再利用セットに組み込まれて、再利用(上書き)できるようになります。つまり、次の月曜日には、前の月曜日の日単位メディア プールが再利用セットに組み込まれていることになり、その月曜日のバックアップに再利用できます。次の月曜日のバックアップが完了すると、その日の再利用セットが「月曜日の保存セット」になり、その週の間保存されます。

以下の図は、一般的なメディア プールでのバックアップ ジョブの処理方法およびメディア プール内での保存セットと再利用セットの動作を示しています。

保存セット

メディア プールの保存セットとは、メディア プールに指定した保存要件が満たされるまで上書きできないメディア セットです。カスタム バックアップ ジョブすべてについて、保存セット情報の変更、保存セットから再利用セットへのメディアの移動、あるメディア プールの保存セットから別のメディア プールの保存セットへのメディアの移動が可能です。

保存セットに保存する必要のある最小メディア数と、メディアを保存しておく日数は定義できます。これらの設定により、メディアが保持される期間が決まります。これらの基準が両方満たされると、Arcserve Backup によって、保存セットにある最も古いメディアが再利用セットに解放され、リサイクルして再利用(上書き)できるようになります。

注: 保存セットにあるメディアをフォーマットまたは消去しようとすると、警告が表示されます。

再利用セット

メディア プールの再利用セットとは、指定した保存日数の基準を満たした後に保存セットからリサイクルされたメディアのセットです。保存セット内のメディアで、指定の基準(保存する必須メディア数および保存期間)を満たし、再利用または上書きが可能になったメディアは、再利用セットに移されます。再利用セットにある最も古いメディア、つまり使用されていない期間がもっとも長いメディアから順に使用されます。

再利用セット内のメディアは、上書きされるたびに保存セットに移動されます。指定の保存日数を超過したメディアは、再び再利用セットに移動します。これらの保存基準が満たされた場合、Arcserve Backup はブランク テープを要求するメッセージを表示するか、再利用セットからメディアを受け入れます。

Arcserve Backup では、ジョブの開始時にメディア プールのメンテナンスが実行されます。以下の 2 つの保存条件が満たされるまで、保存セット内のメディアを再利用セットに移動することはできません。メディア プール マネージャの左パネルでメディア プールの再利用セットを選択すると、右パネルにメディア プール名、セット名、所有者名、再利用セット作成日が表示されます。


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