クラウド接続の設定

クラウド接続は、指定されたクラウド ベンダーと通信するために Arcserve Backup が使用する情報を含むユーザ定義の設定です。クラウド接続では、現在のサーバ上にあるアプリケーションを通して、クラウド ストレージ サービスにアクセスできるようになります。クラウド接続によって、クラウド ベンダに作成したアカウントを使ってバックアップ データが保存されます。

たとえば、Arcserve Backup で 1 つのクラウド ベース デバイスを作成するときは、クラウド接続名を指定するだけで済みます。この情報を指定することにより、すべてのクラウド関連項目が Arcserve Backup ユーザにとって透過的になります。

注: クラウドへの接続時にクロック スキュー エラーが起こる可能性を排除するには、コンピュータに正しいタイム ゾーンが設定されており、クロックがグローバル時間と同期されていることを確認します。お使いのコンピュータの時間は常に GMT 時間と照合しておくことをお勧めします。コンピュータの時間がグローバル クロック時間と同期(5 分から 10 分以内)されていない場合、クラウド接続は機能しません。必要に応じて、コンピュータの時間をリセットし、アーカイブ ジョブを再サブミットします。

以下の手順に従います。

  1. Arcserve Backup マネージャ コンソールを開きます。
  2. ナビゲーション バーから[管理]を展開し、[デバイス マネージャ]をクリックします。
  3. デバイス マネージャ ウィンドウが開きます。
  4. [サーバ]ディレクトリ ツリーで、設定対象のサーバを特定します。
  5. ツールバーの[クラウド接続の管理]を選択して、クラウド接続を設定します。
  6. 注: [サーバ]ディレクトリ ツリーで特定のサーバを右クリックして[クラウド接続の管理]を選択するか、サーバの詳細セクション内の[クラウド接続の管理]リンクをクリックする方法もあります。
  7. [クラウド接続環境設定]ダイアログ ボックスが表示されます。
  8. 希望のクラウド ベンダをクリックし、[追加]をクリックします。
  9. [接続の追加]ダイアログ ボックスが開きます。
  10. [接続の追加]ダイアログ ボックスの必須フィールドに入力して、[OK]をクリックします。
  11. 注: [接続の追加]ダイアログ ボックスに表示されるフィールドは、使用するクラウド ベンダーによって異なります。
  12. [接続の追加]ダイアログには、以下のフィールドがあります。
    • 接続名 -- クラウド接続の名前を指定します。
    • アクセス キー ID または照会 ID -- クラウド接続用のアカウント名を指定します。
    • シークレット アクセス キーまたはシークレット キー -- クラウド接続用のパスワードを指定します。
    • ベンダ URL -- ベンダの URL を指定します。通常、このフィールドのデフォルトは、選択したパブリック ベンダの URL になります。プライベート ベンダが選択されている場合は、URL の入力が必要になります。
    • 説明
    • プロキシを使用しない -- クラウド ベンダ接続で[プロキシ設定]ダイアログ ボックスの設定を省略する場合は、このオプションを選択します。Arcserve Backup で、プロキシを経由する代わりに直接クラウド ベンダーに接続します。
    • 拡張
      • バケット名 -- データを保存するための一意のバケット名を指定します。
      • 注: バケット名の長さは 3 文字 ~ 63 文字とする必要があり、以下を含めることはできません。

        -- アンダースコア。例: _

        -- 英語の大文字。例: AB

        -- 連続するピリオド。例: ..

        -- ハイフンで終了するもの。例: name-

        -- 連続するハイフンとピリオド。例: my-.bucket.com

        -- 英語以外のすべての文字

        -- ピリオドで終了するもの。例: name.

      • バケットの地域 -- バケットが存在する地域を指定します。
      • 低冗長化ストレージを有効にする -- このオプションを選択すると、クリティカルでない再生可能なデータを標準ストレージより低いレベルの冗長性で保存することによりコストを削減することができます。
  13. [OK]をクリックして[接続の追加]ダイアログ ボックスを閉じます。環境設定が保存され、[クラウド接続環境設定]ダイアログ ボックスに戻ります。
  14. (オプション)[クラウド接続環境設定]ダイアログ ボックスで、[プロキシ設定]をクリックして、すべてのクラウド ベンダ接続用のプロキシを設定します。自動検出、スクリプトの自動設定、またはプロキシ サーバの手動設定ができます。
  15. [クラウド接続環境設定]ダイアログ ボックスで、さらにクラウド接続を追加する場合は[追加]を、環境設定を適用する場合は[閉じる]をクリックします。