ライブラリの設定
ライブラリの設定
Arcserve Backup はテープ エンジンの起動時にライブラリを自動的に検出して設定します。Arcserve Backup がライブラリを検出できるようにするのに、ウィザードや他の外部アプリケーションを実行する必要はありません。
注: Arcserve Backup によって自動的にライブラリの設定が実行されない場合は、デバイス環境設定を使用して、手動でライブラリを設定します。
ライブラリを設定するには、以下の必須タスクが完了していることを確認します。
- Arcserve Backup ベース製品をインストールします。
- ご使用の環境に必要な Arcserve Backup Tape Library Option のライセンスをインストールします。
- テープ エンジンを開始します。
- Arcserve Backup が自動的にライブラリを検出し、設定します。
- Arcserve Backup がテープ上のデータを読み取るようにしたい場合は、以下を実行します。
- Arcserve Backup デバイス マネージャを起動します。
- ライブラリを参照して選択します。
- ツールバーの[インベントリ]をクリックします。
- Arcserve Backup がテープの内容を読み込みます。
ライブラリを設定する方法
- [デバイス マネージャ]ウィンドウを開いて、ライブラリを参照します。
- ライブラリを右クリックし、コンテキスト メニューから[ライブラリ プロパティ]を選択します。
- [ライブラリ プロパティ]ダイアログ ボックスが開きます。
- [一般]タブをクリックします。
- 次の一般的なオプションを、ライブラリに合うように変更します。
- バーコード リーダ搭載済み -- ライブラリがバーコード リーダを備えている場合、このオプションを選択すると、デバイスのバーコード リーダを使用して、ライブラリ内のテープのインベントリを実行できます。
- 不明なバーコード メディアは初期化中にインベントリ処理を実行しないように設定 -- このオプションを有効にするには、[バーコード リーダ搭載済み]オプションを選択します。
このオプションにより、Arcserve Backup データベースに「インベントリ未実行」として記録されていないバーコードを持つメディアを指定することで、Arcserve Backup を高速に初期化することができます。このオプションによって、テープ エンジンの開始時に、Arcserve Backup が「インベントリ未実行」スロットをインベントリできなくなります。インベントリ未実行として指定されているメディアは、必要になるまで、スロット内に残すことができます。「インベントリ未実行」として指定されるメディアを使用するには、[デバイス マネージャ]ウィンドウから[手動インベントリ]オプションを使用してメディアのインベントリを実行する必要があります。
- バーコード リーダ非搭載 -- ライブラリにバーコード リーダが含まれていない場合は、このオプションを指定します。
- ライブラリのクイック初期化 -- このオプションを有効にするには、[バーコード リーダ非搭載]オプションを選択する必要があります。
これは、バーコードの読み取りができないライブラリのためのオプションです。このオプションを有効にすると、Arcserve Backup では、Arcserve Backup データベース内のライブラリのスロットに関する情報を保持します。その結果、テープ エンジンが再起動されても、Arcserve Backup はインベントリ処理を繰り返さないようになります。バーコード リーダを備えたライブラリでは、Arcserve Backup はこのオプションを無視します。
注: ライブラリがバーコードをサポートしておらず、このオプションが無効になっている場合、Arcserve Backup は、Arcserve Backup の起動時にライブラリ全体のインベントリを実行します。
このオプションを選択すると、テープ エンジン起動時に、スロットのインベントリ プロセスをバイパスすることにより、Arcserve Backup が高速に初期化できるようになります。このオプションを使用するとき、Arcserve Backup は、スロット内のメディアが、最後のシャットダウン以降、追加、削除、移動、または交換されていないと仮定します。メディアを追加、削除、移動、または交換した場合、手動で、ライブラリ全体のインベントリを実行するか、変更されたスロットのインベントリを実行する必要があります。
注: Arcserve Backup はライブラリの設定後、ライブラリのインベントリを実行する必要があります。クイック初期化オプションは、ライブラリの最初のフル インベントリ完了後に、有効になります。
- バックアップ ジョブの完了時にメディアをイジェクト -- このオプションを選択すると、Arcserve Backup は、バックアップ ジョブ完了後に、ドライブ内にテープを残さずに元のスロットに戻します。
注: バックアップ マネージャのグローバル オプションで[メディアをイジェクトしない]を選択すると、[バックアップ ジョブの完了時にメディアをイジェクト]オプションをジョブ単位で無効にできます。また、[バックアップ ジョブの完了時にメディアをイジェクト]チェック ボックスをオフにした状態で、特定のバックアップ ジョブの完了後にメディアをイジェクトしたい場合は、バックアップ マネージャのグローバル オプションで[メディアをイジェクトする]を選択します。
- ライブラリは VTL である -- このオプションを使用すると、ライブラリを設定して仮想テープ ライブラリ(VTL)として機能させることができます。
- 以下の動作に注意してください。
- このオプションを選択すると、Arcserve Backup はメディアの有効期限を無視します。
- ライブラリを VTL として識別すると、読み取りのパフォーマンスが向上します。この機能を使用すると、Arcserve Backup で、ドライブ効率および VTL バックアップおよびデータ マイグレーションの全体的なパフォーマンスを最大化できます。
- 物理ライブラリを VTL として指定しないでください。物理ライブラリを VTL として指定すると、ライブラリのバックアップおよびデータ マイグレーションのパフォーマンスに悪影響が出る可能性があります。
- ブランク テープのモニタ -- ライブラリで利用できるブランク テープの数が指定の値未満であるときに、アクティビティ ログに警告メッセージを記録できます。このオプションは単一または複数のドライブ ライブラリに適用できます。
- デフォルト値 -- 1
- 範囲 -- 1 ~ 65535
- [クリーニング]タブをクリックします。
- 以下のクリーニング オプションを、ライブラリに合うように変更します。
- クリーニング(スロット) -- 特定のスロットをクリーニング スロットとして指定することができます。1 つまたは複数のクリーニング スロットを指定できます。連続した番号のものである必要はありません。
- クリーニング(バーコード) -- 特定のバー コード、またはプレフィックスとワイルドカード文字を使用したバー コードの範囲に基づいてライブラリのクリーニング スロットを指定できます。[クリーニング対象バーコードのプレフィックス]フィールドに、バーコード化されたクリーニング テープのプレフィックスを入力します。
- [クリーニング対象バーコードのプレフィックス]フィールドに、バーコード プレフィックスを指定します。
注: アスタリスクはワイルドカード文字です。
- [OK]をクリックします。
クリーニング スロットはそれぞれのバーコード プレフィックスに基づいて設定されます。
例:
- クリーニング テープ上のバーコードは CLN123 です。[クリーニング対象バーコードのプレフィックス]フィールドに CLN123 と入力します。
- ライブラリには複数のクリーニング対象テープがあります。クリーニング テープのバーコードのプレフィックスは ABC です。[クリーニング対象バーコードのプレフィックス]フィールドに ABC* と入力します。
- ライブラリには複数のクリーニング対象テープがあります。クリーニングテープのバーコードのプレフィックスは ABC、CLN1、および MX です。[クリーニング対象バーコードのプレフィックス]フィールドに ABC*; CLN1*; MX* と入力します。
- 自動テープ クリーニング -- 自動的にテープ クリーニング タスクを管理するように Arcserve Backup に指示できます。このオプションを有効にする場合は、クリーニング タスクの実行間隔を指定する必要があります。
- [OK]をクリックします。
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