バックアップ マネージャのジョブ実行前/後の処理オプション
バックアップ マネージャのジョブ実行前/後の処理オプション
これらのオプションを使用すると、ジョブの実行前または実行後にコマンドを実行できます。
以下の一覧に、実行前/後の処理オプションを使用して実行できるコマンドを挙げます。
バックアップ対象のデータを保持しているアプリケーションを[ジョブの開始前に実行するコマンド]オプションを使用して停止し、バックアップの完了後に[ジョブの終了後に実行するコマンド]オプションで、そのアプリケーションを再開できます。
[ジョブの開始前に実行するコマンド]オプションを使用して、バックアップ ジョブの開始前にディスクの最適化を実行できます。
[ジョブの終了後に実行するコマンド]オプションを使用して、バックアップ ジョブの完了後にディスクからファイルを削除できます。
ジョブ実行前/後の処理オプションを使用する場合は、以下の動作に注意してください。
Arcserve Backup は、リモート システム上の実行可能ファイルに対するコマンドの実行をサポートしていません。
[ジョブの開始前に実行するコマンド]オプションの使用時に、終了コードを指定すると、[ジョブの開始前に実行するコマンド]オプションの処理が終了するまで、バックアップ処理は開始されません。
[ジョブの開始前に実行するコマンド]オプションの使用時に、終了コードおよび[ジョブの実行をスキップ]オプションを指定すると、Arcserve Backup によるバックアップ処理はスキップされ、[ジョブの終了後に実行するコマンド]オプションを指定していた場合、その処理は開始されません。
[ジョブの終了後に実行するコマンド]オプションは、以下の条件が存在しない限り、開始されます。終了コードが指定され、[処理終了後のアプリケーションの実行をスキップ]オプションがオンになっており、結果の終了コードが、指定した終了コードと一致していること。 バックアップ処理の結果が、[以下の場合は、コマンドを実行しない]オプションで指定した値と一致していること。
実行前/後の処理オプションがグローバル オプションとして指定されている場合は、ジョブの開始前または終了後にコマンドを実行します。実行前/後の処理オプションがノード レベル(ローカル)オプションとして指定されている場合は、ノードのバックアップ前またはバックアップ後にコマンドを実行します。
たとえば、ユーザがノード A および B で構成されるバックアップ ジョブをサブミットし、実行前オプションがグローバル オプションとして指定され、実行前オプションがノード B に指定されているとすると、ジョブが実行される直前に、グローバル実行前オプションが実行されます。ジョブの実行中に、ノード B に対して指定した[ジョブの開始前に実行するコマンド]オプションがノード B のバックアップ前に実行されます。
[操作の開始前に実行するコマンド]オプション
ジョブを開始する前にマシン上で実行するファイルの名前およびパスを入力します。
[終了コード] -- Arcserve Backup は、他のプログラムの終了コードを検出します。特定の終了コードに対して以下のオプションを指定できます。[ジョブを即実行] -- 指定した終了コードが返された場合、ジョブが即実行されます。[ジョブをスキップ] -- 適切な終了コードが検出された場合、ジョブを実行しません。[処理終了後のアプリケーションの実行をスキップ] -- 適切なコードが検出された場合、ジョブの後に実行するように指定されたコマンドをスキップします。
[ジョブ開始までの待機時間] -- 該当する終了コードが検出されたときに、Arcserve Backup がジョブを実行するまでに待機する時間(分単位)を指定します。
[操作の終了後に実行するコマンド]オプション
ジョブの実行後にローカル上で実行するファイルのパスと名前を入力します。
[以下の場合コマンドを実行しない]オプション
Arcserve Backup でジョブ実行の失敗、未完了、または完了が検出された場合に、コマンドを実行しないよう指定します。
[前処理/後処理を実行するユーザ]オプション
ユーザ名とパスワードは選択したホスト サーバのシステムに対応します。サーバのシステム権限を有している必要があります。
このフィールドに入力するユーザ名とパスワードは、Arcserve Backup のユーザ名およびパスワードとは異なります。
例: 実行前/後の処理コマンドによるジョブのサブミット
ユーザがローカル ボリューム C をバックアップするジョブをサブミットします。ユーザはローカル ボリューム C をバックアップする前に、ローカル ボリューム C で chkdsk.exe を使用して、エラーをチェックおよび修正していと考えています。ジョブの終了後には、CAAdvReports.exe を実行し、エラー レポートを生成したいとします。
ノードに対する実行前の処理コマンド:
以下のコマンドで、バックアップ ジョブの開始前に、ローカル ボリューム C 上のエラーをチェックして修正します。
chkdsk.exe C: /F", On Exit Code = 0, ジョブを即実行
ジョブに対する実行後の処理コマンド:
以下のコマンドで、エラー レポートを生成して、指定の場所に保存します。
CAAdvReports.exe -reporttype 5 -maxSize 5 -Server DUVDO01 -outfile "C:\Program Files (x86)\CA\ARCserve Backup\Reports\Backup Error Report_data.xml" -PastDays 1 -AutoName
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