合成フル バックアップの仕組み
合成フル バックアップの仕組み
Arcserve Backup を使用して、合成フル バックアップを実行できます。合成フル バックアップでは、以前のフル セッションとその後の増分セッションを、Windows Client Agent 用の 1 つのフル セッションに合成できます。
合成フル バックアップでは、以下のタスクを実行できます。
- 増分セッションを合成して新しい合成フル バックアップ セッションを作成できます。
- データを保証するため、合成スケジュールに基づいたリアル フル バックアップを生成できます。
- スケジュール済みフル バックアップの実行を待機せずに、次のフル バックアップ実行日にリアル フル バックアップを実行できます。
- スケジュール済みデータ合成ジョブの開始を待機せずに、オンデマンド合成フル バックアップをサブミットできます。
- 合成フル バックアップ セッションのスキャンを許可してデータを検証できます。
- D2D2T を使用して、合成フル バックアップ セッションを、テープ、クラウド、およびディスク デバイスにマイグレートできます。
- Point-in-Time リストアを実行できます。
- 惨事復旧プロセスおよび Point-in-Time リストアを使用してデータを回復できます。Arcserve Backup では、以前のフル セッションまたは増分セッションを参照することなく、合成フル バックアップ セッションを使用して惨事復旧を実行することができます。
- 合成フル バックアップを有効にして、合成スケジュールを選択できます。
注: サーバ上のオブジェクトをバックアップ ソースに含めるには、まずサーバをクライアント データベースに入力する必要があります。サーバをこのデータベースに追加するには、Arcserve Backup ソフトウェアが実行されている必要があります。
合成フル バックアップは、以下のアプリケーションおよびプラットフォーム上で実行できます。
- クライアント エージェント - Arcserve Backup for Windows Client Agent がサポートするすべてのプラットフォーム。SFB は、r16 以降の Windows Client Agent (UNIX/Linux ではない)だけに適用可能です。
- サーバ - Arcserve Backup サーバがサポートするすべてのプラットフォーム。合成フル バックアップは、任意の Arcserve Backup r16 サーバ、プライマリ サーバ、メンバ サーバ、またはスタンドアロン サーバでサブミットできる「ジョブの種類」です。
以下の図では、Arcserve Backup がどのように合成フル バックアップ セッションを作成するかを示します。
ジョブの環境設定を行うには、[ソース]、[スケジュール]、[ポリシー]、および[デスティネーション]の各タブで適切な選択を行い、ツールバーの[オプション]をクリックしてバックアップ ジョブのその他のプロパティを設定します。ステージング ジョブを選択した場合は、ステージングの場所を指定する必要もあります。完了したら、[サブミット]をクリックしてジョブをサブミットします。
以下の制限に注意してください。
- SFB は、ディスク ステージング デバイスおよびデデュプリケーション デバイス上でのみサポートされています。D2D2T を使用すると、テープ、クラウド、およびディスク デバイスに SFB セッションをマイグレートできます。
- SFB では、Arcserve Backup r16 (またはそれ以降) Windows クライアント エージェントのみがサポートされます。ただし、同じジョブのバックアップ ソースに他のエージェントが存在する場合は(データベース エージェントや r16 より前の Windows Client Agent など)、合成フル バックアップの実行日に、Arcserve Backup は他のエージェントについてスケジュールされたバックアップの元の方法を使用します。Arcserve Backup では、Arcserve Backup r16 (またはそれ以降) Windows クライアント エージェントのみが合成されます。
- 合成のフル バックアップに関する詳細情報は、Dashboard のジョブ バックアップ ステータス レポート、ノード バックアップ ステータス レポート、および保護サイズ合計レポートで見ることができます。
- 合成フル バックアップ ジョブを実行するには、バックアップするコンピュータ上に Arcserve Backup Agent for Open Files をインストールしてライセンス登録します。
- 合成フル バックアップ ジョブを変更した場合、以下のように動作します。
- ジョブに適用する暗号化または圧縮オプションの値を変更した場合、リアル フル バックアップ ジョブは、フル バックアップ ジョブがスケジュールされた日の翌日に実行されます。
- 合成バックアップ ジョブのスケジュールまたはパージ ポリシーの値を変更すると、関連するすべてのセッションのパージ時刻が更新されます。リアル フル バックアップ ジョブは実行されません。
- 合成バックアップ ジョブにノードまたはディスクを追加すると、リアル フル バックアップ ジョブは追加されたノードおよびディスクに対してのみ実行されます。そのジョブでは、リアル フル バックアップ ジョブは実行されません。
- バックアップ デスティネーションのデバイス(グループまたはテープ)を変更した場合、以下のように動作します。
- バックアップ ジョブのデスティネーション デバイスがデータ デデュプリケーション デバイスの場合、リアル フル バックアップ ジョブは、フル バックアップ ジョブがスケジュールされた日の翌日に実行されます。
- バックアップのデスティネーション デバイスがテープにマイグレートするファイル システム デバイスまたはデータ デデュプリケーション デバイスで、ステージングの場所を変更した場合、リアル フル バックアップ ジョブは、フル バックアップ ジョブがスケジュールされた日の翌日に実行されます。
- バックアップのデスティネーション デバイスがテープにマイグレートするファイル システム デバイスまたはデータ デデュプリケーション デバイスで、デスティネーション テープを変更した場合、ジョブは、そのジョブのスケジュールに基づいて実行されます。(リアル フル バックアップは、ジョブの実行がスケジュールされた日の翌日に実行されません。)
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