GFS ローテーションの動作方法
GFS ローテーションの動作方法
通常使用されるメディア ローテーションのスケジュールは、GFS (Grandfather-Father-Son)ローテーションです。このスケジュールのポリシーでは、日次(Son)、週次(Father)、および月次(Grandfather)のバックアップ メディア セット(テープ)を使用します。GFS ローテーション スケジュールにより、年間のデータのバックアップを、最小限のメディア(テープ)を使用して実行できます。GFS ローテーションに使用するテープの数は、バックアップ ポリシーに指定する稼働日数に基づきます。
GFS ローテーションの方法は以下のように機能します。
注: 混乱を避けるため、テープへの命名は明確かつ適切に行うことが重要です。
- データは各稼働日ごとに別々のテープにバックアップします。日次のバックアップには、毎日異なるテープを使用する必要があります。たとえば、バックアップの周期が週 5 日制に基づいている場合、週次のテープを使用する前に、4 つの「日次」用テープが必要です(日次のテープを、月曜、火曜、水曜、および木曜のように命名する、または日次 1 から日次 4、などのように命名することができます)。日次のバックアップには、フル、増分、または差分バックアップを実行できます。第 4 日目以降は、最初に使用した日次のテープをリサイクルして、次回にスケジュールされている日次のバックアップで上書きすることができます。
- 日次のテープは週次/月次のテープよりも頻繁に使用されるため、これらのテープは頻繁に交換する必要があります。
- 第 5 日目には、別の日次のテープを使用する代わりに、「週次」用テープを使用します。週次のバックアップには、常にフル バックアップを実行する必要があります。また、月次のテープを使用する前に、5 つの週次のテープを使用する必要があります(週次のテープは、第 1 週から第 5 週と命名できます)。第 5 週以降は、最初に使用した週次のテープをリサイクルして、次回にスケジュールされている週次のバックアップで上書きすることができます。
- 第 3 週の最後に、別の週次のテープを使用する代わりに、「月次」用テープを使用します。月次のバックアップには、フル バックアップを実行する必要もあります。年間のすべてのデータを安全にバックアップするには、12 の月次テープが必要になります(月次のテープは、1 月から 12 月、または第 1 月 から第 12 月などのように命名できます)。第 12 月以降は、最初に使用した月次のテープをリサイクルして、次回の月次バックアップで上書きすることができます。
以下の図は、典型的な 5 日間の GFS ローテーション ポリシーの導入例を示しています。これにより、最小限のバックアップ メディアを使用しながら、安全かつ信頼性の高い方法で年間のデータ バックアップを実行できます。
注: 5 日間の GFS ローテーション ポリシーには、年間で約 21 のテープが必要ですが、7 日間のポリシーには、年間で約 23 のテープが必要となります(2 つの日次テープを追加)。どちらのスケジュールの場合も、必要なメディアの量は、指定した保存基準、およびバックアップするデータの量により異なります。さらに、各スケジュールで必要なメディアの量は、マルチストリーミングを使用するかどうか、およびバックアップ セッションをメディアに追加するかどうかによって変わります。
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