フィルタ機能を使用すると、ファイルおよびディレクトリをバックアップ/リストア ジョブの実行対象に組み込んだり、あるいは実行対象から除外できます。コピー、カウント、およびパージなどの各ユーティリティの場合も、同様の設定が可能です。
バックアップ ジョブでは、ノードごとにフィルタリングを実行できます。そのため、あるノードのディレクトリを組み込んだり、別のノードで同じディレクトリを除外したりすることができます。また、バックアップ ジョブには、同じジョブに対して、ノード レベル (ローカル)フィルタおよびジョブ レベル(グローバル)フィルタを設定できます。ノード レベル フィルタは、ジョブ全体ではなく特定のノードに適用されます。ジョブ全体に適用するフィルタを追加する場合は、ジョブ レベル フィルタ、つまり、グローバル フィルタを使用してください。バックアップ ジョブに対しローカル(ノードレベル)フィルタとグローバル(ジョブレベル)フィルタを指定すると、Arcserve Backup では、ローカル フィルタが適用され、グローバル フィルタは無視されます。
以下の基準に基づいて、ファイルを組み込んだり、除外したりできます。
絶対パスが指定されていることが検出された場合を除き、Arcserve Backup はワイルドカードまたは代入文字が使用されます。絶対パスが指定されている場合、Arcserve Backup は、正規表現の場合のように複数のディレクトリを除外する(または組み込まれる)のではなく、指定されている絶対パスを除外する(または組み込まれる)だけです。
ファイル名またはディレクトリ名に基づいてジョブ フィルタでサポートされているワイルドカード文字を以下に示します。
重要:バックアップまたはリストア操作用のフィルタを指定する場合、十分に注意してください。フィルタの適用を間違えると、必要なデータがバックアップまたはリストアされず、データが失われ、時間を無駄にする可能性があります。
例: ワイルドカードを使用したデータのバックアップ
以下の表では、ワイルドカードをフィルタと共に使用してデータをバックアップする方法について説明します。
注: 以下の例では、ソース データがドライブ C:\ にあると仮定します。
フィルタ |
タイプおよび基準 |
結果 |
File |
*.doc の組み込み |
Arcserve Backup では、ドライブ C:\ にあるファイルで、.doc 拡張子が含まれたすべてのファイルをバックアップします。 |
File |
*.doc の除外 |
Arcserve Backup> では、ドライブ C:\ にあるファイルで、.doc 拡張子が含まれていないすべてのファイルをバックアップします。 |
File |
?.doc の組み込み |
Arcserve Backup では、1 文字のファイル名および .doc 拡張子が含まれたファイルをバックアップします。例: a.doc、b.doc、1.doc、2.doc など。 |
File |
組み込み C:\myFolder\Arcserve*.exe の組み込みおよび C:\test\ms*.dll の組み込み |
Arcserve Backup では、以下のすべてのファイルをバックアップします。
|
File |
除外/組み込み C:\DOC\C* |
Arcserve Backup は、C:\DOC\ フォルダにバックアップされている、C で始まるファイルを除くすべてのファイルをリストアします。 |
ディレクトリ |
m*t の組み込み |
Arcserve Backup では、ドライブ C:\ にあり、m で開始して t で終了するディレクトリ名を持つすべてのディレクトリをバックアップします。 |
ディレクトリ |
win* の除外 |
Arcserve Backup では、win で開始するディレクトリを除いたドライブ C:\ にあるすべてのディレクトリをバックアップします。 |
ディレクトリ |
C:\test\m* の除外および C:\test\media\*.gif の組み込み |
Arcserve Backup では、データをバックアップしません。 この例では、除外フィルタ条件によって、C:\test 内の m で始まるすべてのディレクトリを除外するように Arcserve Backup に指示します。たとえば、C:\test\media がバックアップから除外されます。組み込みフィルタは .gif ファイル拡張子が含まれた C:\test\media にあるすべてのファイルをバックアップするように Arcserve Backup に指示しますが、C:\test\media がバックアップから除外されたため、Arcserve Backup はどのファイルもバックアップしません。 注: 組み込みフィルタと除外フィルタを組み合わせて使用すると、Arcserve Backup は、最初に除外基準に基づいてデータをフィルタリングしてから組み込み基準に基づいてフィルタリングします。 |
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