Arcserve Backupでは、メディア プール内のローテーション スキーマ用メディアを管理し、必要なデータを誤って上書きしてしまうアクシデントを防止します。メディア プールは、書き換え可能なリムーバブル ストレージ メディアの論理的な集合であり、単一のユニットとして管理されます。
重要:デデュプリケーション デバイスとクラウド デバイスは、メディア プールに割り当てできません。
メディア プールは、特定のジョブ用に設けられたバックアップおよびアーカイブ メディア(テープ)の集合体で、1 つのユニットとして管理されます。メディア プールは、論理的にグループ化された一式のテープで、繰り返し実行される特定のバックアップおよびアーカイブ ジョブ専用に使用されます。Arcserve Backup 内の各メディア プールは、再利用セットと保存セットに自動的に分割されます。保存セットのどのメディアも、ユーザが指定した特定の基準が満たされるまで、上書きできません。これにより、適切なバックアップまたはアーカイブが保持される前に、不注意でテープを上書きしてしまう可能性を防止できます。ユーザが指定した基準が満たされたら、保存セットは再利用セットとなり、再び使用(上書き)されるようにリサイクルされます。
指定した基準(保存セット内の最小メディア数、および最小保存期間など)をメディアが超えた場合、そのメディアは再利用セットに移動されます。保存期間とは、メディアがメディア プールの保存セットに保持される日数です。この期間が満了すると、メディアは保存セットから再利用セットに移動され、再利用できるようになります。
メディア プール マネージャにより、Arcserve Backup メディア プールの作成と保守が可能になります。各メディア プールには名前が割り当てられ、シリアル番号に従って構成されます。割り当てられているシリアル番号は、半永久的なものです。バーコード リーダー付きのデバイスを使用している場合、メディアのシリアル番号用にバーコード ラベルが使用されます。メディア プールは、含まれるメディアのシリアル番号の範囲別に構成されます。選択されたバックアップまたはアーカイブのタイプと方法に関係なく、すべてのメディアはメディア プールに割り当てられます。
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