raw バックアップおよびリストア処理の実行に対する制限事項
物理ディスクおよび物理ボリュームの raw バックアップを実行する際は、以下の制限事項を考慮してください。
- Arcserve Backup は、増分および差分の raw バックアップをサポートしていません。そのようなバックアップ ジョブをサブミットしようとすると、Arcserve Backup によって自動的にフル バックアップ ジョブに変更されます。
- Arcserve Backup は、VSS (Volume Shadow Copy Service、ボリューム シャドウ コピー サービス)スナップショット テクノロジを使用したバックアップは実行しません。
- Arcserve Backup では、物理ディスクまたは物理ボリュームによるクラスタのバックアップおよびリストアはサポートされていません。そのため、これらのデバイスは、バックアップ マネージャの[ソース]タブ内のクラスタ仮想ノードの下に表示されません。
- Arcserve Backup では、物理ディスクまたは物理ボリュームによるリムーバブル メディアのバックアップおよびリストアはサポートされていません。そのため、これらのデバイスは、バックアップ マネージャの[ソース]タブに表示されません。
- Arcserve Backup がデバイスに排他的にアクセスできない場合、バックアップ ジョブが失敗する場合があります。
- Windows 2003、Windows 2008、Windows Vista 環境で raw バックアップを実行する場合、物理ボリュームが開かれたままであると、バックアップ ジョブは失敗します。
- ダイナミック物理ディスクを別の物理ディスクにリストアする場合、Arcserve Backup はデスティネーションの物理ディスクにパーティション情報をコピーしません。従って、ソースの物理ディスクのボリュームおよびパーティションは、リストア後、デスティネーションの物理ディスクに反映されません。つまり、ダイナミック ディスクは、元の場所にしかリストアできません。また、複数のダイナミック ディスクがある場合は、ボリュームのパーティション分割を元の状態に戻すために、これらすべてのダイナミック ディスクを元の場所にリストアする必要があります。
- ダイナミック ディスクを元の場所にリストアする理由は以下のとおりです。
- ボリューム情報はダイナミック ディスク データベースに保存されているため、ダイナミック ディスクのパーティション テーブルには、ディスク上の各ボリュームのエントリが含まれません。システムの各ダイナミック ディスクには、このダイナミック ディスク データベースのレプリカが含まれます。データベースの場所は、ディスクのパーティション スタイルによって決定されます。
- マスタ ブート レコード(MBR)ディスク上では、このデータベースはディスクの最後の 1 メガバイト(MB)に含まれています。
- GPT(Globally Unique Identifier Partition Table)ディスクでは、このデータベースは、LDM(論理ディスク マネージャ)メタデータ パーティションと呼ばれる、1MB の予約済み(非表示)パーティションに含まれています。
- 従って、リストア中にこのデータベースがディスクに書き込まれない場合、パーティション情報はリストアできません。複数のダイナミック ディスクがあるシステムについては、各ディスクにデータベースのコピーが含まれているため、すべてのディスクを元の場所にリストアする必要があります。また、元のパーティション情報をリストアするには、データベースのコピーが同一である必要があります。
- システム/ブート ボリュームに相当する物理ボリュームと、これらの物理ボリュームが存在するディスクは、バックアップ マネージャの[ソース]タブには表示されません。
- [フィルタ]オプションは、物理ディスクとボリュームの raw バックアップおよびリストアには利用できません。