プライマリ サーバとメンバ サーバの通信ポート
このセクションでは、Arcserve Backup ドメインのプライマリ サーバとメンバ サーバの間の通信を可能にするために使用されるポートとプロトコルについて説明します。PortsConfig.cfgファイルでは、以下のポートを設定できます。
CA Remote Procedure Call サービス
これは ONCRPC ポートマッパ サービスです。caserved、cadiscovd、caathd、lqserver、camediad、idbserver といったその他の ONCRPC サービスは、このサービスを登録に使用します。その他の ONCRPC サービスを使用して通信を行うクライアントは、最初に ONCRPC ポートマッパ サービスに接続してポートを登記した後、その他のONCRPCサービスに接続して通信を行います。
- デフォルトのポート: 111
- プロトコル: TCP
- PortsConfig.cfg での表示: catirpc
ドメイン サービス(Cadiscovd.exe)
このサービスは、Arcserve Backup ドメインのために、ユーザ、パスワード、同等の権限、およびホストを格納したデータベースを維持管理します。このサービスは GUI 通信に必要となります。
- デフォルトのポート: 動的ポート
- プロトコル: TCP
- PortsConfig.cfg での表示: cadiscovd
サービス コントローラ(Caservd.exe)
このサービスを使用すると、その他のサービスをリモート管理できます。このサービスは GUI 通信に必要となります。
- デフォルトのポート: 動的ポート
- プロトコル: TCP
- PortsConfig.cfg での表示: caservd
認証サービス(Caauthd.exe)
このサービスは、caroot ユーザのログインおよび同等の権限を検証します。GUI およびバックアップ サーバ通信に必要となります。
- デフォルトのポート: 動的ポート
- プロトコル: TCP
- PortsConfig.cfg での表示: caauthd
LDBServer.exe
このサービスは、データベース通信のプロキシに使用されます。設定は、コマンド ラインを使用してのみ行うことができます。このサービスは、GUI およびバックアップ サーバ通信には必要ありません。
- デフォルトのポート: 動的ポート
- プロトコル: TCP
- PortsConfig.cfg での表示: cadbd
LQServer.exe
ジョブ キュー通信のプロキシに使用されます。設定はコマンド ラインを使用してのみ行うことができます。このサービスは、GUI およびバックアップ サーバ通信には必要ありません。
- デフォルトのポート: 動的ポート
- プロトコル: TCP
- PortsConfig.cfg での表示: caqd
Mediasvr.exe
テープ エンジン通信のプロキシに使用されます。設定はコマンド ラインを使用してのみ行うことができます。このサービスは、GUI およびバックアップ サーバ通信には必要ありません。
- デフォルトのポート: 動的ポート
- プロトコル: TCP
- PortsConfig.cfg での表示:
Carunjob.exe
エージェントへの再接続ロジック(ネットワーク通信の障害時)にポート範囲を使用します。
- デフォルトのポート: 動的ポート
- プロトコル: TCP
- PortsConfig.cfg での表示: reconnection
Arcserve Management Service (casmgmtsvc.exe)
Arcserve Management Service は、Arcserve Backup コマンド ライン ユーティリティ(ca_backup や ca_restore など)が以下のシナリオで通信できるようにする設定可能なサービスです。
- リモート サービス通信
- Arcserve サーバとクライアント サーバの通信
注: リモート サービスを使用して通信するには、Arcserve Management Service ではコールバック サービスが必要となります。
注:Arcserve サーバとクライアント サーバと通信するには、 Management Service ではコールバック サービスが必要です。Arcserve
環境設定ファイルの場所
- CA Management の環境設定ファイル: Arcserve Management Service で使用するポートを変更するには、以下のディレクトリにある mgmt.properties という名前の環境設定ファイルを変更する必要があります。
- コールバック サービスの環境設定ファイル: Arcserve Management Service では、clntportrange という名前のコールバック サービスが必要です。clntportrange は次のディレクトリにある mgmt.properties 環境設定ファイルに一覧されている値です。
- 64 ビット プラットフォーム
- 32 ビット プラットフォーム
<$ARCserve_Home>\MgmtSvc\conf\mgmt.properties
<ドライブ文字>\Program Files (x86)\CA\Shared Components\ARCserve Backup\jcli\conf\mgmt.properties
<ドライブ文字>\Program Files\CA\Shared Components\ARCserve Backup\jcli\conf\mgmt.properties
リモート サービス通信
デフォルト値は次のとおりです。
- プロトコル: SSL
- ポート(sslport): 7099
- usessl: True
オプションの値は次のとおりです。
- プロトコル: NON SSL
- ポート(nonsslport): 2099
コールバック サービスの値は次のとおりです。
- デフォルトのポート範囲: [20000-20100]
- オプションのポート範囲: [10000|1999] または [20000-20100|10000|19999]
Arcserve サーバとクライアント サーバの通信
デフォルト値は次のとおりです。
- プロトコル: SSL
- ポート(sslport): 7099
- usessl: True
オプションの値は次のとおりです。
- プロトコル: NON SSL
- ポート(nonsslport): 2099
コールバック サービスの値は次のとおりです。
- デフォルトのポート範囲(clntportrange): 7199
- オプションのポート範囲: [20000-20100|20000|19999]
Universal Agent サービス(univagent.exe)
Arcserve Backup Client Agent for Windows およびその他のバックアップ エージェントのセントラル サービスを提供します。
- デフォルトのポート: 6050
- プロトコル: TCP または UDP
- PortsConfig.cfg での表示: fsbackupservice(TCP)または fsbackupserviceudp(UDP)
メッセージ エンジン(msgeng.exe)
他の Arcserve サーバをリモートで管理するサービスです。
- デフォルトのポート: 6503
- プロトコル: TCP
- PortsConfig.cfg での表示: jobengine
DB エンジン(dbeng.exe)
Arcserve Backup 製品にデータベース サービスを提供します。
- デフォルトのポート: 6504
- プロトコル: TCP
- PortsConfig.cfg での表示: databaseengine
テープ エンジン(tapeeng.exe)
Arcserve Backup 製品のバックアップ デバイスの環境設定および操作を管理します。
- デフォルトのポート: 6502
- プロトコル: TCP
- PortsConfig.cfg での表示: tapeengine
ディスカバリ サービス(casdscsvc.exe)
ネットワーク上で TCP/IP、メールスロット、およびブロードキャストを使用してネットワーク上で実行されている Arcserve Backup 製品を Arcserve Backup サーバが検出できるようにします。
- デフォルトのポート: 41523(TCP)または 41524(UDP)
- プロトコル: TCP および UDP
- PortsConfig.cfg での表示: casdscsvctcp(TCP)または casdscsvcudp(UDP)