Microsoft SQL Server 2014 SP2 Express Edition に関する考慮事項
Microsoft SQL Server 2014 SP2 Express Edition は、Microsoft SQL Server の簡易バージョン(無料)であり、Arcserve Backup に付属しています。Arcserve Backup データベースで Microsoft SQL Server 2014 SP2 Express Edition を使用することを検討している場合は、以下の情報を確認してください。
- Arcserve システム アカウントが Microsoft SQL Server 2014 SP2 Express Edition データベースに対する管理者権限を持つことを確認してください。
- Microsoft SQL Server 2014 SP2 Express Edition は、リモート操作をサポートしていません。Arcserve データベースを、Arcserve Backup サーバにローカル インストールする必要があります。
- Microsoft は、ドメイン コントローラとして機能している Windows Server システム上で、ローカル システム アカウント、ローカル サービス アカウント、またはネットワーク サービス アカウントを使用して Microsoft SQL Server 2014 SP2 Express Edition を実行することを推奨していません。ドメイン コントローラとして機能しているシステムに Arcserve Backup をインストールすると、Arcserve Backup データベース(ARCSERVE_DB)はローカル システム アカウント、その他のすべてのサービスはネットワーク サービス アカウントを使用して通信を行うように設定されます。ドメイン コントローラとして機能する Windows Server システムで Arcserve Backup データベースが通信できるようにするために、Arcserve Backup をインストールした後で、Microsoft SQL Server 2014 SP2 Express Edition のアカウントを Windows ドメイン ユーザのアカウントに変更する必要があります。
- 注: Windows ドメインユーザ アカウントに Microsoft SQL Server 2014 SP2 Express Edition アカウントを変更する方法の詳細については、Microsoft SQL Server ドキュメントを参照してください。
- Microsoft SQL Server 2014 2 Express Edition が正常に機能するためには、.NET Framework 4.5.1 SP がシステムにインストールされている必要があります。Microsoft .NET Framework 4.5.1 は Arcserve Backup に付属しており、Arcserve Backup インストール メディアに格納されています。
- Microsoft SQL Server 2014 SP2 Express Edition が Arcserve Backup 環境のニーズを満たしていないと考えられる場合は、[サーバ環境設定ウィザード]を使用して Arcserve Backup データベースを Microsoft SQL Server に変換してから、既存のデータを変換が完了した後の新しいデータベースにマイグレートできます。Arcserve Backup をインストールまたはアップグレードした後で、データベースをいつでも変換できます。
- 注: Microsoft SQL Server 2014 SP2 Express Edition から Microsoft SQL Server へのアップグレードの詳細については、「管理者ガイド」を参照してください。
- Arcserve Backup は、Microsoft SQL Server データベースから Microsoft SQL Server 2014 SP2 Express データベースへのデータのマイグレートをサポートしていません。そのため、現在 Microsoft SQL Server を実行している環境では、Arcserve Backup データベース用に Microsoft SQL Server を使用する必要があります。
- Global Dashboard については、Arcserve Backup データベースを、Microsoft SQL Server Express がインストールしてあるセントラル プライマリ サーバ用に設定することはできません。Microsoft SQL Server 2005 以降がセントラル プライマリ サーバにインストールされる必要があります。
- 環境内で実行されている Microsoft SQL Server 2014 SP2 Express Edition のバージョンに適用される最新のアップデート、セキュリティ パッチ、サービス パックをダウンロードおよびインストールできます。Arcserve サポートの Web サイト上の動作要件は、現在の実装に適用可能なアップデートを確認するのに役立ちます。
- 以下のようなアップグレード シナリオを考慮してください。
- Arcserve Backup 16.5 SP1 (GA およびすべてのサービス パック)以前のバージョンから Arcserve Backup r18.0 にアップグレードした場合、Arcserve データベースのデフォルト インスタンスは SQL Server 2014 SP2 Express Edition にアップグレードされます。
- Arcserve Backup 17.0/r18.0 から Arcserve Backup r17.5 にアップグレードした場合、Arcserve Backup データベースのデフォルト インスタンスはアップグレードされません。Arcserve Backup データベースのデフォルト インスタンスは、SQL Server 2014 SP1 Express Edition です。このインスタンスは、Arcserve Backup サーバをアップグレードする前または後に、リンクを使用して手動でアップグレードできます。
- Microsoft SQL Server Express Edition を使用して Arcserve Backup データベースをホストしているとします。Arcserve Backup データベース インスタンスの名前は ARCSERVE_DB (デフォルト)です。このシナリオには、前のリリースの Arcserve Backup はターゲット システムにインストールされていないけれども、Microsoft SQL Server Express Edition がターゲット システムにインストールされており、他のアプリケーション向けに ARCSERVE_DB という名のインスタンスが使用されているような状況も含まれます。
- Microsoft SQL Server Express Edition を使用して Arcserve Backup データベースをホストしているとします。Arcserve Backup データベース インスタンスの名前は ARCSERVE_DB ではありません。
- このリリースにアップグレードする際、セットアップがデフォルトの Arcserve Backup データベース インスタンスを検索します。セットアップが ARCSERVE_DB という名のインスタンスを検出した場合、セットアップはインスタンスを Microsoft SQL Server 2014 SP2 Express Edition にアップグレードし、Arcserve Backup は前のリリースからのインスタンスとデータの使用を続行します。ただし、セットアップが ARCSERVE_DB という名のインスタンスを検出できない場合、セットアップは ARCSERVE_DB と呼ばれる新しいインスタンスを作成します。セットアップが新しいデータベース インスタンスを作成すると、前の Arcserve Backup リリースからの情報は新しいインスタンスでは保持されません。
- 注: /r17.0/r17.5 (すべてのサービス パック)からのアップグレードでは、Microsoft SQL Server は Microsoft SQL Server 2014 SP2 Express Edition にアップグレードされません。
重要:Microsoft SQL Server Express Edition のサービス パックを Arcserve Backup の実装に適用する場合は常に、Arcserve サポートの Web サイト上の動作要件を確認する必要があります。互換性のあるサービス パックを確認した後、Microsoft の推奨に基づいてアップデートおよびセキュリティ パッチを適用するようにしてください。