仮想マシン名のジョブへの影響

Arcserve Backup では、VM を識別する際、ホスト名またはバックアップ プロキシ システム名と共に、VM 名(DNS 名)を使用します。Arcserve VMware 環境設定ツールおよび Arcserve Hyper-V 環境設定ツールを実行すると、Arcserve Backup により、この情報が Arcserve Backup データベースに挿入されます。

Arcserve VMware 環境設定ツールおよび Arcserve Hyper-V 環境設定ツールでは、[VM 情報を保持する]オプションを有効化/無効化することで、Arcserve Backup データベースに対して VM に関する情報の保持または削除を行うことができます。この設計により、上記ツールの実行時に電源オフ状態の VM に関する情報を保持できます。

Arcserve VMware 環境設定ツールと Hyper-V 環境設定ツールは、VM の状態(たとえば、VM の電源がオフ)を判断する際に VM 名を基準とします。ArcserveArcserve VMware 環境設定ツールと Arcserve Hyper-V 環境設定ツールは、VM 名で VM を探すことができない場合、それぞれのホスト名、またはバックアップ プロキシ システムの名前で検索します。

例: VM 名のジョブへの影響

以下の VM 環境があるとします。

以下のようにイベントが発生します。

  1. Arcserve VMware 環境設定ツールまたは Arcserve Hyper-V 環境設定ツールを実行します。
  2. Arcserve Backup は VM1 内に含まれるデータに関する情報を Arcserve Backup データベースに挿入します。
  3. VM1 のスケジュール済みバックアップ ジョブをサブミットします。
  4. Arcserve Backup はジョブを実行して問題なく完了します。
  5. VM1 を VM2 に変更しますが、VM 名は変更しません。
  6. Arcserve VMware 環境設定ツール、または Arcserve Hyper-V 環境設定ツールを実行し、[VM 情報を保持する]オプションを有効にします。
  7. Arcserve Backup は VM2 内に含まれるデータに関する情報をデータベースに挿入します。
  8. 注: VM2 に関連するバックアップ データは、VM_one 内のデータです。
  9. VM2 のスケジュール済みバックアップ ジョブをサブミットし、VM2 の電源をオフにします。
  10. Arcserve Backup は両方のジョブを実行するため、以下の結果を確認できます。
    • VM1 のバックアップが正常に完了する。バックアップ データは VM2 内に含まれるデータで構成される。
    • VM2 のバックアップが正常に完了する。バックアップ データは VM2 内に含まれるデータで構成される。

まとめ