Arcserve VMware 環境設定ツールを使用したデータベースへのデータ入力
Arcserve VMware 環境設定ツールは、ご使用の VMware ESX ホスト システム上の VM に関する情報を Arcserve Backup データベースに入力するデータ収集ユーティリティです。このツールは、ca_vcbpopulatedb という名前の、バックグラウンドで実行されるコマンド ライン ユーティリティと統合され、Arcserve データベースに VM に関する情報を入力します。
エージェントをインストールしたら、VM システムについての情報を Arcserve Backup データベースに入力する必要があります。これを行うには、バックアップ プロキシ システム上で Arcserve VMware 環境設定ツールを実行する必要があります。
注: Windows 32 ビット プロキシは、Agent for Virtual Machine バックアップではサポートされていません。
Arcserve VMware 環境設定ツールを実行して VM に保存されているデータの正常なバックアップ ジョブをサブミットした後で、Arcserve Backup は、環境設定ツールを実行した際に指定された VM に関する情報を Arcserve Backup データベースに自動的に入力します。自動保存オプションを使用すると、バックアップ マネージャを正確に検索して VM 内の最新のデータをバックアップすることができます。デフォルトでは、Arcserve Backup は ( Universal Agent サービス起動後の ) 0:00 とその後 24 時間間隔で更新された情報をデータベースに自動的に入力します。
環境設定ツールは、以下の情報を収集します。
- バックアップ プロキシ システムの名前
- VMware ESX ホスト名または VMware vCenter Server 名
- VM ホスト名
- Windows システムで VM に含まれるボリューム名
以下の動作に注意してください。
デフォルトでは、環境設定ツールは、ユーザのバックアップ環境内のすべての仮想マシンの情報を Arcserve データベースに入力します。ただし、環境設定ツールが仮想マシンのホスト名を識別できない場合、Arcserve マネージャでは仮想マシンのホスト名が「UNKNOWNVM」と表示されます。マネージャに「UNKNOWNVM」と表示させたくない場合は、識別できない仮想マシンをスキップするようにツールを設定することができます。識別できない仮想マシンをスキップするには、以下のレジストリ キーに SkipPopulateUnknownVMs という名前のキーワードを作成し、キーワードの値を「1」に定義します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ComputerAssociates\CA ARCServe Backup\ClientAgent\Parameters
以下の手順に従います。
- VMware ESX ホスト システムの VM が実行状態であることを確認します。
- 注: VM が実行状態でない場合、Arcserve VMware 環境設定ツールはデータを Arcserve Backup データベースに追加しないため、VMware ESX ホスト システムの VM を正確に検索してバックアップすることができません。
- バックアップ プロキシ システムにログインし、[Backup Agent 管理]を開きます。
- Backup Agent 管理を開くには、[スタート]-[プログラム]-[Arcserve]-[Arcserve Backup]-[Backup Agent 管理]の順に選択します。
- ドロップダウン リストから[Arcserve Backup Agent for Virtual Machines]を選択し、ツールバー上の[環境設定]をクリックして[Arcserve VMware 環境設定ツール]ダイアログ ボックスを開きます。
- 注: (オプション)バックアップ プロキシ システムの以下のディレクトリから VCBUI.exe を起動できます。
x64 システム
C:\Program Files\CA\ARCserve Backup Client Agent for Windows\x86
- [Arcserve VMware 環境設定ツール]ダイアログ ボックスの以下のフィールドに入力します。
- Arcserve プライマリ サーバの詳細
- Arcserve Backup プライマリまたはスタンドアロン サーバには、以下のオプションが適用されます。
- サーバ(名前または IP): Arcserve Backup プライマリ サーバの名前または IP アドレスを指定します。
- Arcserve ユーザ名: caroot アクセス権を持つ、Arcserve Backup プライマリ サーバのユーザ名を指定します。
- パスワード: Arcserve Backup ユーザ名に対するパスワードを指定します。
- vCenter Server または VMware ESX ホストの詳細
- 以下のオプションは、ご使用の環境の VMware Virtual Infrastructure に適用されます。
- サーバ(名前または IP): VMware ESX ホスト システムまたは vCenter Server システムの名前または IP アドレスを指定します。
- ユーザ名: 管理者権限を持つ VMware ESX ホスト ユーザまたは vCenter ユーザを指定します。
- パスワード: VMware ESX ホストまたは vCenter Server のユーザ名にパスワードを指定します。
- プロトコル: バックアップ プロキシ システムと、VMware ESX ホスト システムまたは vCenter Server システム間の通信プロトコルを指定します。
注: この引数を省略した場合、通信プロトコルとして https を使用するものとみなされます。
その他
- 必要に応じて、Arcserve Backup データベースへの入力に際して、以下のその他のオプションを指定します。
- 環境設定を削除する: 指定したバックアップ プロキシ システム上にある、指定した VMware ESX ホスト システムまたは vCenter Server システム用のデータベースの中で利用可能な VM を削除します。
- デバッグ: 詳細なデバッグ ログを書き込みます。ログは、Client Agent for Windows インストール ディレクトリに作成されます。デフォルトではこのディレクトリは以下のとおりです。
- VM 情報を保持する -- このツールの実行時に使用不可能な VM に関するデータ(バックアップ情報)を保持できます。
- デフォルトでは、このツールの実行時には、使用可能な VM のバックアップ情報のみが取得されます。VM を使用できない場合(VM の電源が入っていない、環境から削除されているなど)、Arcserve Backup によって Arcserve Backup データベースからこの VM に関するデータが削除されます。このオプションを有効にしておけば、Arcserve Backup によって使用可能な VM の情報が取得され、使用不可能な VM のバックアップ情報は保持されます。
- 以下の推奨事項を考慮します。
- 入力操作を実行する場合、VM の電源をオフにした環境で[VM 情報を保持する]オプションを指定する必要があります。この方法によって、次回バックアップ ジョブが実行される時に Arcserve Backup が VM を確実にバックアップするようになります。
- あるESX Server または vCenter Server から別のサーバに VM がマイグレートされる環境では、負荷分散操作をサポートするために[VM 情報を保持する]オプションを指定する必要はありません。この方法によって、ESX Server および vCenter Server システムのバックアップが失敗しないようになります。
- 自動保存を停止する: Arcserve Backup が ESX Server または vCenter Server システム向けに自動的に VM 関連の情報を入力するのを停止します。
- 以下のようなシナリオでは、このオプションを使用することを推奨します。
- Arcserve Backup データベースに ESX Server または vCenter Server システムに関する情報が入力されており、Arcserve Backup データベースの自動入力プロセスを停止させたい場合。
- ESX Server または vCenter Server システムが無効化されました。システムが再度稼働し始めると、Arcserve Backup データベースには ESX Server または vCenter Server システムに関する情報が入力されています。ここで、Arcserve Backup データベースの自動入力プロセスを停止させたい場合。
- 新しい ESX Server または vCenter Server システムがバックアップ環境内にインストールされました。Arcserve Backup データベースには ESX Server または vCenter Server システムに関する情報が入力されています。ここで、Arcserve Backup データベースの自動入力プロセスを停止させたい場合。
- [自動保存を停止する]オプションを有効にすると、Arcserve Backup が次回 Arcserve Backup データベースに入力するようにスケジュールされても自動入力プロセスが実行されません。自動入力プロセスは、バックアップ ジョブの完了後の 24 時間周期か、[VM 情報の自動保存]オプションで指定した周期に基づいて更新された情報をデータベースに入力します。
C:\Program Files\CA\ARCserve Backup Client Agent for Windows\LOG
注: ログ ファイルの名前は ca_vcbpopulatedb.log です。
- [実行]をクリックします。
- 注: 必要なフィールドへの入力をすべて完了しないと、[実行]をクリックできません。
- Arcserve VMware 環境設定ツールによって Arcserve Backup データベースに情報が入力されます。実行結果が Arcserve VMware 環境設定ツールの[結果]フィールドに表示されます。詳細なログ情報を表示するには、バックアップ プロキシ システムの Client Agent for Windows のインストール ディレクトリにある ca_vcbpopulatedb.log という名前のログ ファイルを開きます。
VM の自動入力
Arcserve Backup が Arcserve Backup データベースに VM の関連情報を自動入力する頻度を指定することができます。
デフォルト: 24 時間
範囲: 1 時間~ 99 時間
VM の一時的マウント場所
Arcserve VMware 環境設定ツールの実行時に、VM のバックアップ情報を一時的にマウント(保存)する場所を指定します。
デフォルトでは、Arcserve Backup はバックアップ情報を以下の場所に一時的にマウントします。
C:\Program Files\CA\ARCserve Backup Client Agent for Windows
注: 場所を適用するには、必ず[設定]をクリックします。
もし、バックアップをボリュームにマウントするのに十分な空き容量がない場合は、一時マウント パスを変更する必要があります。詳細については、「VM の一時的マウント場所の指定」を参照してください。