Microsoft Exchange Web サービスを使用したメールのインポート
Microsoft Exchange Server/Microsoft Exchange Online (Office 365)に偽装ユーザを追加すると、偽装ユーザの認証情報を使用して、すべての個人ユーザの電子メールをインポートできます。
以下の手順に従います。
- 以下のオプションのいずれかを使用して移動します。
- Email Archiving コンソールからボリュームを追加した場合、以下のパスに移動します。
- /archiving/ewsimport
- Email Archiving コンソールからボリュームを追加していない場合、以下のパスに移動します。
- /var/fas/www/ewsimport
- 必須オプションと共に以下のコマンドを実行して、インポート ジョブを実行します。
- 基本認証(Exchange 2010/2013/2016/2019)
- ewsImport -b <Microsoft Exchange Server のバインド URL> -u < Microsoft Exchange Server の偽装されたユーザ名> -t <最終日> -T <タイム ゾーン> -a
- 重要:Microsoft Exchange Server 2010 では、-a オプションがサポートされません。-a の代わりに、-D、-L または -s オプションのいずれかを使用できます。
- 例: ewsImport -b https://WIN-T1I7830GB32.perfexch16.com/EWS/Exchange.asmx -u impersonation@perfexch16.com -t 2019-09-10 -T +05:30 -a
- 先進認証(O365)
- ewsImport -b <O365 Server のバインド URL> -u < O365 の偽装されたユーザ名> -t <最終日> -T <タイム ゾーン> -a -m <ファイル名 / ファイル名へのパス>
-
-b
Microsoft Exchange Server サーバのバインド URL を指します。
Microsoft Office 365 から電子メールをインポートする場合、バインド URL は https://outlook.office365.com/EWS/Exchange.asmx です。
Microsoft Exchange Server から電子メールをインポートする場合、以下の手順を実行して、Microsoft Exchange Server でバインド URL を検索します。
以下の手順に従います。
- 管理者として Exchange 管理センターにログインします。
- [サーバー]に移動し、[仮想ディレクトリ]タブをクリックします。
- 仮想ディレクトリのリストから、[EWS (既定の Web サイト)]をダブルクリックします。
- [内部 URL]フィールドにバインド URL が表示されます。
-m
先進認証パラメータを含む .txt ファイルのパスを指します。
注: 基本認証を使用する場合は、-m オプションを使用しないでください。基本認証を使用してインポート処理するを完了するするには、偽装されたユーザのパスワードを入力して Enter キーを押します。
-u
Microsoft Exchange Server の偽装ユーザ名を指します。
-t
電子メール(送信および受信)がインポートされる終点の日付を指します。
例: -t 2017-01-01 と設定した場合、ewsImport は、2017 年 1 月 1 日までに受信したすべての電子メールを取得します。
-T
Microsoft Exchange Server のタイム ゾーンを指します。
-a
組織に存在するすべてのメールボックスを指します。-a オプションは以下のオプションのいずれかで置換できます。
-D
配布リストが含まれる絶対パスを含むファイル名を指します。
-L
ユーザのリストが含まれる絶対パスを含むファイル名を指します。
-s
単一ユーザの電子メール アドレスを指します。
例: ewsImport -b https://WIN-T1I7830GB32.perfexch16.com/EWS/Exchange.asmx -u impersonation@perfexch16.com -t 2019-09-10 -T +05:30 -L list.txt
任意でコマンドに追加できる利用可能な追加オプションは以下のとおりです。
-f
電子メール(送信および受信)がインポートされる起点の日付を指します。
例: -f 2013-01-01 と設定した場合、ewsImport は、2013 年 1 月 1 日から受信したすべての電子メールを取得します。
-B
スケジューラの開始時間を指します。
-E
スケジューラの終了時間を指します。
- ewsImport ジョブが正常に開始されます。
- 注:
- ewsImport ジョブの完了後、いずれのユーザ/電子メールも処理されない場合は、コマンドを再度実行してインポート ジョブを再開します。
- ewsImport がスケジュールされており、終了時間までにインポートが完了していない場合、翌日の開始日にジョブが再開されます。詳細については、「EWS インポートのスケジュール」を参照してください。
- ewsImport ジョブをスケジュールする際は、開始時間から終了時間まで最大 23 時間を指定できます。たとえば、午前 5 時から午前 4 時などです。
- ewsImport および ewsSchedule ログには、ewsImport ジョブの詳細が含まれています。ewsImport および ewsSchedule ログにアクセスするには、以下の操作を実行します。
- PuTTY を使用して、udp_admin として Email Archiving にログインします。
- パス /var/fas/www/log に移動します。
- テキスト エディタを使用して、以下のログ ファイルを開きます。
ewsImport.log
電子メール サーバから Email Archiving サーバにインポートされたすべてのメールボックスおよびフォルダの詳細が含まれています。
ewsSchedule.log
スケジュールされた ewsImport ジョブに関連する詳細が含まれています。
- EWS インポートを一時停止/再開したり、EWS インポート ユーティリティを設定したりできます。
重要:-m オプションは、Microsoft Exchange Online (Office 365)の先進認証を許可するために必要です。
例: ewsImport -b https://outlook.office365.com/EWS/Exchange.asmx -u impersonateduser@O365.com -t 2020-08-10 -f 2015-01-10 -T +05:30 -a -m <ファイル名 / ファイル名へのパス>
認証には、以下のオプションが含まれます。