アシュアード リカバリ テスト シナリオの作成

アシュアード リカバリ テスト機能は、後で使用できるように、シナリオの作成中に有効にしておく必要があります。このため、すでに実行されていて、アシュアード リカバリ オプションを使用するように設定されていないレプリケーションまたは HA シナリオ内でテストを実行することはできません。アシュアード リカバリを使用するには、[アシュアード リカバリを使用した整合性テスト]オプションを[オン]にした状態で新しいシナリオを作成する必要があります。

注: このセクションでは、Exchange Server HA 用にアシュアード リカバリ テスト シナリオを作成する方法を示します。この手順は、すべての種類のアプリケーションでほぼ同じです。

アシュアード リカバリ テスト シナリオを設定する方法

  1. Arcserve RHA マネージャを開きます。次に、[シナリオ]メニューから[新規]オプションを選択するか、標準のツールバーで[新規]ボタンをクリックします。
  2. シナリオ作成ウィザードが表示されます。
  3. 以下のように、必要なシナリオ オプションを選択します。
    • [新規シナリオの作成]オプションボタンを選択します。
    • 新規シナリオを割り当てるグループを[グループ]ドロップダウン リストから選択するか、新規シナリオ グループの名前を入力します。
  4. [次へ]をクリックします。[サーバおよび製品タイプの選択]画面が表示されます。
  5. 使用可能なアプリケーションとシナリオ タイプが一覧表示されます。
  6. 注: 使用可能なアプリケーションの一覧は、適用されるライセンスによって異なります。
  7. 以下のように、必要なシナリオ オプションを選択します。
    • [サーバ タイプの選択]一覧から、AR シナリオを作成するサーバのタイプを選択します。この例では、Microsoft Exchange Server を使用します。
    • [製品タイプの選択]オプションから、[レプリケーションおよびデータ リカバリ シナリオ(DR)]または[ハイ アベイラビリティ シナリオ(HA)]のいずれかを選択します。
    • 注: アシュアード リカバリ テストは HA シナリオに最も適しています。レプリケーション オプションを使用した場合、ルート ディレクトリ パスがマスタおよびレプリカで同じであることを確認する必要があります。さらに、レプリカにデータベース アプリケーションがインストールされていること、また、ファイル サーバをテストする場合にはレプリカでファイルが共有されていることが必要です。そうでなければ、AR テストの結果は意味がないものになってしまいます。

    • [アシュアード リカバリを使用した整合性テスト]オプションを選択します。
  8. 次へ]をクリックします。[マスタおよびレプリカ ホスト]画面が表示されます。
  9. 以下の情報を入力します。
    • [シナリオ名]ボックス - デフォルトのシナリオ名を使用するか、新しい名前を入力します。名前を入力する際は一意の名前を選択します。これは、複数のシナリオに同じ名前を付けることはできないためです。
    • [マスタ ホスト名/IP]および[レプリカ ホスト名/IP]ボックス - マスタ(アクティブ)とレプリカ(スタンバイ)サーバのホスト名または IP アドレスを入力するか、[参照]ボタンを使用して検索します。

    重要:AR テストに設定できるレプリカは、1 つのシナリオに 1 つのみです。後で、シナリオにレプリカを追加して AR テスト用に設定しようとすると、「シナリオにはスケジュール タスクを 1 件のみ設定可能です」というメッセージが表示されます 。ホスト[レプリカ名]の[アシュアード リカバリを使用したレプリカ整合性テスト]はすでにオンになっています。このオプションをオフにしますか? テストを 2 番目のレプリカに切り替えるには[はい]をクリックする必要があります。

  10. 注: いずれかのサーバが MSCS クラスタの場合は、仮想サーバ名または IP アドレスを(物理ノードの名前/IP ではなく)マスタ名およびレプリカ名、またはそのいずれかとして入力します。
    • [ポート]ボックス - デフォルトのポート番号(25000)を選択するか、マスタまたはレプリカの新しいポート番号を入力します。
    • [ホスト上の CA Arcserve RHA エンジンを検証] - このページに指定したマスタおよびレプリカ ホストにエンジンがインストールされ、実行されているかどうかをシステムで検証する場合、このチェック ボックスをオンにします。選択したホストにエンジンがインストールされていない場合、このオプションを使用して、一方または両方のホストにエンジンをリモート インストールできます。
  11. 該当するオプションを入力または選択したら、[次へ]をクリックします。レプリケーション用のデータベース画面が開きます。
  12. 自動検出コンポーネントによって、マスタ サーバにある Exchange データベースを自動的に表示されます。これらはレプリケートおよび保護できるデータベースです。
  13. デフォルトでは、検出されたすべてのデータベースが選択され、レプリケートされます。これらのストレージ グループは、チェック ボックスをオフにすることでレプリケーションの対象から外すことができます。
  14. [次へ]をクリックします。[レプリカ環境設定]画面が表示されます。
  15. 自動設定コンポーネントは、レプリケーション処理の間、マスタ サーバとレプリカ サーバ上の Exchange Server の環境設定が同一であることを検証します。すなわち、矛盾があった場合には、Arcserve RHA は必要なアクションを実行します。たとえば、ストレージ グループ、パブリック フォルダまたはメールボックス ストアをレプリカから削除したり、新規作成および変更を行います。環境設定プロセス中に実行される操作は、右側の[操作]列に表示されます。
  16. レプリカの Exchange Server で自動設定中に行われる変更を検討し、それらを実行するかどうかを確認します。
  17. 注: 削除アクションが表示された場合は、指定されたストレージ項目をレプリカ サーバから削除してもよいかどうかを確認してください。自動バックアップ機能はありません。削除する前に別の場所に保存する場合は、[終了]ボタンをクリックしてウィザードを終了します。
  18. 重要:UNC パスは、レプリカ ホスト上で、アシュアード リカバリ シナリオのルート ディレクトリとして使用することはできません。

  19. 次へ]をクリックして、レプリカ環境設定プロセスを開始します。[シナリオのプロパティ]画面が表示されます。
  20. シナリオのプロパティ]画面では、シナリオ全体に影響するシナリオ プロパティを設定できます。通常は、デフォルト値で問題ありません。
  21. この段階でシナリオのプロパティを設定する場合は、「シナリオのプロパティの説明」を参照してください。後の段階でシナリオのプロパティを設定する場合は、「シナリオのプロパティの設定」を参照してください。
  22. [次へ]をクリックします。[マスタとレプリカのプロパティ]画面が開きます。
  23. [マスタとレプリカのプロパティ]画面では、マスタ ホストまたはレプリカ ホストに関連するプロパティを設定できます。通常は、デフォルト値で問題ありません。
  24. アシュアード リカバリ オプションがアクティブであることを確認するには、右側の[レプリカのプロパティ]一覧の下で、[スケジュール タスク]グループを開いて[アシュアード リカバリを使用したレプリカ整合性テスト]プロパティが[オン]に設定されていることを確認します。その他の関連するプロパティの値はデフォルトのままにしておいて、必要に応じて後で変更することができます。AR プロパティの詳細については、「アシュアード リカバリプロパティの説明」を参照してください。
  25. この段階でマスタとレプリカのプロパティを設定する場合は、「マスタとレプリカのプロパティの設定」を参照してください。後の段階でマスタとレプリカのプロパティを設定する場合は、「マスタまたはレプリカ サーバのプロパティの設定」を参照してください。
  26. 注: シナリオ作成後、このペインですべての設定を変更できます。ただし、スプールのプロパティ(ここで設定可能)を変更する前に、スプールの情報を参照して、設定の詳細を確認してください。
  27. [次へ]をクリックします。HA ソリューションを選択した場合は、[スイッチオーバー プロパティ]画面が表示されます。
  28. この段階からは、通常の手順どおりにシナリオを設定します。詳細については、該当する「操作ガイド」を参照してください。シナリオの作成が完了したら、シナリオを実行します。
  29. 最初の同期が完了してレプリケーション プロセスがアクティブになったら、 AR テストを実行できます。