レプリケーションの動作の仕組み
レプリケーション メカニズムでは、マスタおよびレプリカ上で、ファイルとデータベースの同一のコピーを維持します。このレプリケーションは、ファイル システム フィルタ ドライバを使用して、マスタ サーバ上のファイルの変更をバイトレベルでリアルタイムにキャプチャすることにより実行されます。キャプチャされた変更は、エンジンを使用して、非同期にレプリカ サーバに転送されます。レプリケーション プロセスは書込み処理に干渉しません。
あらゆるファイル タイプのリアルタイム レプリケーションに対応するため、以下のレプリケーション モードがサポートされています。
- オンライン モード - (大半のデータベース サーバおよびメール サーバの場合と同様に)ファイルが常に開いている場合も含め、キャプチャされたファイルの変更をレプリケートします。このモードは、ファイル システムの処理順序を保持します。エンジンは、ルート ディレクトリに関連したすべての I/O 処理をジャーナル ファイルに記録します。その後ジャーナル ファイルはレプリカに送信され、そこで、ジャーナル ファイルに記録された処理が複製されたファイル上で再現されます。
- スケジュール モード - サーバの同期が一定の時刻に行われます。このモードでは、オンラインのレプリケーションは行われません。ただし、同期中に行われたオンラインの変更はレプリケートされます。(スケジュール モードのレプリケーションは、オフライン同期を使用して実行できません。)
実際にデータのレプリケーションを行わなくても、レプリケーションに必要な帯域幅の使用状況と圧縮率のベンチマークを正確に評価することができます。アセスメント モードを選択すると、レプリケーションは行われませんが、統計情報は収集されます。レポートは、アセスメント プロセスが完了すると生成されます。
スパース ファイルがサポートされるようになりました。スパース ファイルとは、通常、大半がゼロ データである大容量のファイルです。NTFS ファイル システムでゼロ データの大容量ファイルが検出された場合、明示的にゼロをディスクに書き込むことはありません。代わりに、ファイル システムでは、これらのゼロ ファイルの場所をトラックする参照を保持します。ファイル サイズは通常どおりレポートされますが、消費されるディスク容量ははるかに少なくなります。Arcserve RHA では、スパース ファイルのコンテンツの整合性を保証します。スパース ファイルをサポートしないレプリカ サーバ(FAT32 レプリカなど)に、スパース ファイルをレプリケートすることはできません。
スパース ファイルの処理は透過的で、内部で処理されます。