ホスト メンテナンス オプションの説明

ホスト メンテナンス オプションを使用すると、再起動が完了したときに再同期を実行せずに、さまざまなメンテナンス アクティビティのためにホストを再起動できます。通常、オンライン レプリケーション プロセスに重大な一時停止が発生すると、ソースとターゲットの両ホスト間でデータを比較し、一致しなければ同じにする必要があります。データの整合性を確認しないと、レプリケーションを続行できません。この再同期プロセスには、時間とリソースが必要です。ホスト メンテナンス オプションを使用すると、予定されているメンテナンス手順に対してレプリケートされたシステムを準備し、再同期を回避することができます。

メンテナンス用に準備されるホストは実行中のシナリオに含まれている必要があります。1 回に 1 つのホストで準備が行われますが、このホストを複数のシナリオに加えることができます。これらのシナリオでは、このホストはマスタとレプリカの両方として機能することができます。実行中でないシナリオにホストが含まれている場合、このシナリオに関連した準備は実行されません。たとえば、あるホストはファイル サーバ シナリオと Exchange シナリオの両方に含めることができます。ホストの準備を開始する前に、ファイル サーバ シナリオを実行していない場合、準備中に Exchange サービスのみが停止し、サーバ共有が維持されます。

選択したホストがマスタとして機能する場合、準備プロセス中は、シナリオ タイプによって、DB サービスまたはファイル共有のどちらかが停止します。続いて、そのときまでに発生したすべての変更がレプリカに渡されます。レプリカがマスタに、すべての変更が適用され、データの整合性が保証されたことを通知する確認メッセージを送信すると、シナリオは一時停止し、ホストのメンテナンスの準備が完了します。選択したホストがレプリカとして機能している場合、送信された変更が適用され、マスタは新しい変更の送信を停止します。送信の停止中、新しい変更は、将来の更新に使用するために、マスタのスプールに保存されます。続いて、シナリオが一時停止され、ホストのメンテナンスの準備が完了したことが宣言されます。

メンテナンス手順が完了すると、Arcserve RHA は自動的にリアルタイム レプリケーションを再開し、データの再同期によって発生する可能性のある遅延や中断を回避します。

  • 注: クラスタ ノードが再起動された場合、フェールオーバ クラスタ マネージャはクラスタ役割のスイッチオーバーおよびスイッチバックを実行するため、現在のところクラスタ環境でのホスト メンテナンスはサポートされていません。
  • 重要:このオプションはデータベースおよびファイル サーバのアプリケーションに適用されます。レプリケーションと HA の両方のシナリオがサポートされます。しかし、ファイル サーバ シナリオにこのオプションを使用し、再起動する必要のあるホストでローカルに実行しているアプリケーションがある場合、ホスト メンテナンスの準備を開始する前に、それらを手動で停止し、メンテナンスの完了後に手動で再起動する必要があります。