CA ARCserve RHA トラブルシューティング › スプールの制限の超過
スプールの制限の超過
CR00404 「スプールの制限を超過しました。 シナリオは停止しました。」
原因:
このメッセージは、マスタ上のスプールまたはレプリカ上のスプールのどちらに対しても発生する可能性があります。 これは、スプール プロパティ([最大スプール サイズ]または[最小空きディスク容量])の 1 つに入力した値を超過したことを意味します。 しきい値に達した場合、システムはエラーを発行し、進行中のレプリケーションを停止します。 このルールには 1 つ例外があります。レプリカ上の[最大スプール サイズ]の値を超過した場合、メッセージは表示されますが、シナリオは停止されません。 この場合、次のメッセージが表示されます: ER00002 「スプール サイズの制限を超過しました。 現在のサイズ: %1」
スプールが増大する場合、いくつかの原因が考えられます。
- マスタおよびレプリカ上 - リアルタイムのアンチウイルス スキャンがアクティブになっている場合、データ ファイルに変更を適用する前にすべてのレプリケートされたファイルをフィルタします。 このフィルタリング処理によって、レプリケートされたファイルは、適用される前にマスタとレプリカの両方でスプールにキャッシュされます。 その結果、ボトルネックが生じ、スプールの制限を超える場合があります。
- マスタ上 - マスタとレプリカ間の接続の帯域幅が低く、マスタ上で多くの更新が発生した場合、スプールの制限を超える場合があります。
- レプリカ上 - レプリケーションの進行中に同期が開始された場合、マスタからの新しい更新はレプリカのスプールに格納されます。 同期が完了するまで、スプール ディレクトリにキャッシュされたレプリケート ファイルは、レプリカ データには適用されません。 同期が長くかかる場合、またはその間にマスタ上で多くの変更が発生した場合、スプールの制限を超える場合があります。
- レプリカ上 - アシュアード リカバリ テストの間、マスタ上のデータ変更はレプリカに送信されますが、すぐには適用されません。 代わりに、これらの変更はスプールに蓄積され、テストが完了して初めてレプリカ データに適用されます。 これにより、スプールの制限を超える場合があります。
- レプリカ上 - レプリカ サーバのデータ ディレクトリ上で多くのアクティビティが発生した場合、ディスクの入出力(IO)キューが構成される場合があります。 その場合、レプリケートされたファイルはスプールにキャッシュされ、ディスク上のファイルに変更を適用するため、ディスク サブシステムへの順次アクセスを待機することになります。
- レプリカ サーバ上のデータ ディレクトリに高負荷のディスク IO がある場合。 ディスク IO は、ディスクへの書き込みをキューに送り、レプリケーション ファイルをスプールにキャッシュし始めます。そこで、データ変更をディスク上のファイルに適用するため、ディスク サブシステムへの順次アクセスを待機します。
- 解決策として、Perfmon カウンタを実行してディスク IO を確認します。 ディスク IO の負荷が比較的低いボリュームへスプールを移動させることを検討します。 データ ファイルが格納されているのと同じボリュームにスプールを配置することはお勧めしません。 Exchange、SQL、Oracle などのアプリケーション サーバの場合には、DB ファイルまたはトランザクション ログのいずれかを含むボリュームにスプールを配置することはしないでください。
注:
- マスタとレプリカ間の接続が切断されている場合、切断されているレプリカ用の変更を格納するマスタ上のスプールは空になります。
- スプールまたはスプール ドライブがいっぱいになると、CA ARCserve RHA はシナリオを停止します。 シナリオを再起動すると、スプールは空になり、シナリオは実行を開始できます。 ただし、スプール定義またはスプール ドライブに変更を加えないと、この問題が再度発生します。
処置:
以下のアクションの 1 つまたはすべてを実行します。