前のトピック: CA ARCserve RHA のインストール、アップグレード、アンインストール

次のトピック: CA ARCserve RHA コントロール サービスのインストール

Microsoft Failover Cluster 用 CA ARCserve RHA のインストール

クラスタ環境内の各ノードで、CAARCserveRHAforMSFC.exe または CAARCserveRHAforMSFC64.exe (64 ビット バージョン)という名前の CA ARCserve RHA MSFC プラグインを実行して、InstallShield ウィザードを起動します。このウィザードの手順に従って、Microsoft Failover Cluster 用 CA ARCserve RHA ディスク リソースおよび CA ARCserve RHA Disk Cluster Manager MMC スナップインをインストールします。

ウィザード画面を完了して、Microsoft Failover Cluster 用 CA ARCserve RHA をインストールします。 [完全]または[カスタム]セットアップを選択できます。

注: インストール後、ディスク リソースを作成する前に、CA ARCserve RHA エンジンを再起動する必要があります。 Microsoft .NET Framework 3.5 が必要です。 ソフトウェアによってこれが検出されない場合、そのインストールおよびインストールの再試行を促すメッセージが表示されます。

インストール中に、必要なプロセスが例外として Windows ファイアウォールに追加されます。 別のファイアウォール製品を使用しているか、手動で設定してある場合は、MMC と CA ARCserve RHA エンジン間の通信が適切に行われるようにするために、Microsoft Failover Cluster 用 CA ARCserve RHA プロセスを例外として必ず追加してください。

製品のアップグレード

CA ARCserve RHA は、多くの点で旧バージョンとは異なりますが、新規インストールと既存インストールの更新に大きな違いはありません。 システムで以前のコンポーネントが自動的に検出され、MSI ウィザードによってアプリケーションのアップグレードに必要なすべてのタスクが実行されます。 旧バージョンのコンポーネントの大部分がネットワークに残ります。また、既存のシナリオをインポートして、CA ARCserve RHA マネージャで再利用することができます。

重要: 前のリリースから r16.0 SP2 にアップグレードしたら、フル システム シナリオを少なくとも 1 回実行する必要があります。

旧バージョンで作成されたシナリオは、デフォルトで INSTALLDIR:¥Program Files¥CA/ARCserve RHA¥ws_scenarios に保存されています。 インポート プロセスの詳細については、「CA ARCserve RHA 管理者ガイド」を参照してください。

正常なアップグレードのために削除する必要があるコンポーネントは、古い CA ARCserve RHA エンジンのみです。 そのため、マスタ サーバとレプリカ サーバから CA ARCserve RHA をアンインストールする必要があります。 「Setup.exe」ファイルを使用してこの手順を自動的に行うか、または新規インストールを開始する前に手動で行うことが可能です。

注: 以前のバージョンの GUI が含まれているマシンにコントロール サービスをインストールしようとすると、以下の内容のメッセージが表示されます。

「前バージョンの CA ARCserve RHA が検出されました。 新しいバージョンをインストールするために削除する必要はありません。」

OK]をクリックすると、そのままインストール作業を続行します。」

「setup.exe」ファイルを使用して以前のエンジンを削除するには、以下の手順に従います。

  1. Setup.exe インストール ファイルをダブルクリックします。 CA ARCserve RHA インストール ウィザードが表示されます。
  2. インストール]オプションをクリックします。 [コンポーネントのインストール]ページが表示されます。
  3. CA ARCserve RHA エンジンのインストール]オプションをクリックします。 [CA ARCserve RHA エンジンのインストール]オプションをクリックします。

    セットアップ言語の選択]ダイアログ ボックスが表示されます。

  4. ドロップダウン リストからインストール ウィザードで使用する言語を選択し、[OK]をクリックします。

    プログレス バーが表示されます。

  5. 初期プロセスが完了すると、[ようこそ]ページが表示されます。
  6. 次へ]をクリックします。 システムによって、古いエンジンがサーバに存在することが検出され、[前バージョンについての情報]ページが表示されます。
  7. 以前のエンジンを自動的に削除するには、[次へ]をクリックします。 プログレス バーが表示されます。
  8. 削除プロセスが完了すると、[使用許諾契約]ページが表示されます。
  9. CA ARCserve RHA エンジンのインストール」に記載されているように、ウィザードの指示に従ってインストールを完了します。

注: 既存のブックマークおよびリワインド ポイントはアップグレード後にすべて失われます。

段階的なアップグレード

CA ARCserve RHA のこのリリースは旧バージョンとの後方互換性を保持しているため、段階的にアップグレードできます。

混合環境で CA ARCserve RHA を実行するには、以下のことに注意してください。

XONET プロキシ アプリケーション

TCP/IP サービスの XONET プロキシ アプリケーションを使用すると、CA ARCserve RHA エンジンの旧バージョンと現行バージョンが同じネットワーク ポートに存在できるようになります。 このアプリケーションは、大規模なコンテンツ配布インストール ベースを段階的にアップグレードする場合に使用します。 旧バージョンを削除する準備ができている場合は、「v4 およびプロキシのアプリケーションのアンインストール」を参照してください。

XONET 環境設定は、アップグレード プロセス中に自動的に実行されます。 別のポートにアップグレードをインストールする場合、XONET はポート 25000 をモニタし、受信接続を分析します。 すべての v4 接続はポート 24000 (デフォルト)に転送され、現行バージョン用のすべての接続はポート 26000 (デフォルト)に転送されます。

詳細については、「インストール プログラムの拡張機能」を参照してください。

注: XONET プロキシがサポートするのは、Windows プラットフォームのみです。

InstallShield パッケージ

CA ARCserve RHA 用の InstallShield パッケージの機能が強化され、段階的なアップグレード計画をサポートする新しい Preserve v4 オプションが追加されました。 このオプションを有効にすると、CA ARCserve RHA の現行バージョンのインストール時に、旧バージョンが削除されずに残ります。 このインストール プログラムによって、v4 の ws_rep.cfg ファイルに格納されている既存のポート設定が 24000 に変更され、新しい ws_rep.cfg ファイルがポート設定 26000 でインストールされます。

リモート インストーラでも、v4 を保持するインストールがサポートされています。 シナリオ検証時に、リモート インストーラはターゲット マシン上にインストールされているすべての CA ARCserve RHA 製品のバージョンを検出します。 v4 が検出されると、[インストール設定]ダイアログ ボックスに[アップグレードの前にバージョン 4 のエンジンをアンインストールする]オプションが追加されます。このオプションは、デフォルトで有効になっています。 v4 を保存する場合は、このチェックボックスをオフにして、追加のフィールドを表示してください。 v4 シナリオが自動的にインポートおよび変換されます。

重要: Microsoft Cluster に XONET プロキシをインストールする場合は、ホット フィックス T5LT025 もインストールしないと、プロキシが正常に動作しません。 ホット フィックスを入手するには、サポートに連絡してください。

バージョン 4 ポート

これは、v4 エンジンの移動先になるポートの番号です。 デフォルト値の 24000 は変更しないでください。

プロキシ ポート

これは、XONET プロキシ アプリケーションがリスニングするポートの番号です。 デフォルト値の 25000 は変更しないでください。

ポート番号

これは、現行バージョンのエンジンがリスニングするポートの番号です。 デフォルト値の 26000 は変更しないでください。

このインストール プログラムには、以下のような機能もあります。

注: プロキシのインストールはアップグレード中に自動的に実行され、専用の実行ファイルは存在しません。

v4 およびプロキシのアプリケーションのアンインストール

v4 およびプロキシのアプリケーションは、サーバごとに、手動でアンインストールできます。

v4 およびプロキシのアプリケーションのアンインストール方法

  1. サービス アプレットを使用して、XONET プロキシ サービスを停止します。
  2. -uninstall スイッチを指定して XONET プロキシ サービスを実行して、サービスを削除します。
  3. 必要に応じて、XONET プロキシ アプリケーションをディスクから削除します。
  4. Windows の[コントロール パネル]にある[プログラムの追加と削除]オプションを使用して、v4 の WANsync をアンインストールします。
  5. 現行バージョンの ws_rep.cfg ファイルを編集し、ポート設定を 25000 に変更します。
  6. サービス アプレットを使用してエンジンを再起動します。

XONET プロキシのトラブルシューティング

症状:

ユーザ インターフェースからエンジンにアクセスできません(切断されていると表示されます)。

解決策:

以下の手順に従います。

  1. エンジン サービスが実行されていることを確認します(サービス アプレットに移動し、エンジンのステータスを確認します)。
  2. プロキシ サービスが実行されていることを確認します(サービス アプレットに移動し、CAXOProxy サービスのステータスを確認します)。
  3. v4 と現行バージョンのエンジン ポートがプロキシ サービス ポートの環境設定と関連付けられていることを確認します。 デフォルトのプロキシ ポート環境設定を確認します(サービス アプレットに移動し、プロキシ サービス エントリをダブルクリックします)。 実行ファイルのパス フィールドのパラメータを確認します。
    1. メイン プロキシ ポート 25000。
    2. v4 プロキシ ポート 24000 (v4 エンジン ポートはこのポート上でリスンする必要があります。v4 の ws_rep.cfg を確認します)。
    3. 現行バージョンのプロキシ ポート 26000 (エンジンはこのポート上でリスンする必要があります。ws_rep.cfg を確認します)。
  4. v4 と現行バージョンの両方のシナリオがメイン プロキシ ポートを参照していることを確認します(シナリオのエンジン オプションでエンジン ポートがメイン プロキシ ポートのデフォルト値(25000)に設定されている必要があります)。