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UNIX レプリケーション シナリオの作成

CA ARCserve RHA を使用した UNIX および Linux マシンの保護には、マスタおよびレプリカ サーバを識別するレプリケーション シナリオと、シナリオの動作を制御するプロパティが必要です。 必要に応じて、ファイル サーバまたは Oracle のシナリオを作成することができます。 自動検出は、1 つのシナリオで 1 つのみの Oracle インスタンスを保護するために使用されます。 1 つのシナリオで複数の Oracle インスタンスを保護しようとする場合には、ファイル サーバ シナリオのタイプを使用してください。 シナリオの作成はウィザード ベースのプロセスで、ファイル サーバと Oracle のシナリオを作成する手順はほとんど同じです。 相違点が存在する部分については、明確に指摘されます。 さらに詳細な解説については、該当する「操作ガイド」を参照してください。

注: ルート ディレクトリは異なるシナリオ中で同時に指定することはできません。つまり、最初のレプリケーション シナリオに使用された同じマスタ ディレクトリおよびルート ディレクトリを使用して、2 番目のレプリケーション シナリオを作成することはできません。

Web ブラウザを使用してコントロール サービスを使用する CA ARCserve RHA に接続し、ポータル ページにログオンした後、管理 GUI を実行します。 GUI を実行するのが初めての場合には、ClickOnce™ のテクノロジを使用して自動的にインストールされます。 ポータル ページの URL は以下のとおりです。

http://<ControlServiceHost>:8088/entry_point.aspx

  1. マネージャから[シナリオ]-[新規]を選択するか、ツールバーで[新規シナリオ]ボタンをクリックします。

    [新規シナリオ]ウィザードが開きます。

  2. [新規シナリオの作成]を選択し、[次へ]をクリックします。

    [サーバおよび製品タイプの選択]ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. 以下のように、必要なシナリオ オプションを選択します。
    1. [サーバ タイプの選択]リストから、作成するシナリオのタイプを選択します。 UNIX/Linux のレプリケーションについては、ファイル サーバと Oracle シナリオのみがサポートされます。
    2. [製品タイプの選択]オプションから[レプリケーションおよびデータ リカバリ シナリオ(DR)]を選択します。
  4. [次へ]をクリックします。

    [マスタおよびレプリカ ホスト]ダイアログ ボックスが表示されます。

  5. 保護するマスタ サーバとレプリカ サーバの名前または IP アドレスを入力し、[次へ]をクリックします。

    [エンジンの検証]ダイアログ ボックスが表示されます。 エンジンのバージョン ステータスが検証されるのを待ちます。 現行バージョンが古くなっている場合、CA ARCserve RHA は更新するかどうかを尋ねるメッセージを表示します。 最新のバージョンをインストールすることも、そのまま継続することもできます。 検証が完了したら、[次へ]をクリックします。

    注: シナリオ タイプが Oracle の場合、ユーザ認証情報の入力を求められます。 データベースに管理者権限のあるアカウントの認証情報を入力して、CA ARCserve RHA でマスタ サーバ上の Oracle 設定をクエリできるようにします。

  6. Oracle インスタンス名、Oracle DBA と、ユーザ名/パスワードを入力し、[OK]をクリックします。

    [レプリカ ルート ディレクトリ]ダイアログ ボックスが表示されます。 作成しているシナリオ タイプによっては、[レプリカ ルート ディレクトリ]ダイアログ ボックスに Oracle データベースまたはファイル サーバ用ディレクトリのリストが表示されます。

  7. レプリケートするデータが保存されるレプリカ上で、ファイルかディレクトリ、またはその両方を選択し、[次へ]をクリックします。

    注: レプリカ サーバに同じディレクトリ構造が存在している場合、ウィザードは該当するディレクトリをレプリケート先ディレクトリとして自動的に選択します。

    [シナリオのプロパティ]ダイアログ ボックスが表示されます。

  8. [マスタとレプリカのプロパティ]を設定します。 通常は、デフォルト値で問題ありません。 シナリオ作成後、このペインですべての設定を変更できます。

    注: スプールは、レプリケートされるデータが一時的に保管される(つまりスプールされる)ディスク上のフォルダです。 スプール パラメータは、マスタおよびレプリカの[プロパティ]タブまたは[新規シナリオ]ウィザードで設定するパラメータで、スプールで使用可能なディスク容量を決定します。 ほとんどの場合、デフォルト値で問題ありません。 この値を変更する場合は、レプリカを行うデータ サイズ合計の少なくとも 10% 以上にする必要があります。 詳細については、「CA ARCserve RHA 管理者ガイド」を参照してください。

    [マスタとレプリカのプロパティ]ダイアログ ボックスが開きます。

  9. リワインド ポイントを使用してレプリカからの損失データのリカバリを有効にする場合は、レプリカ プロパティ ペインで[データのリワインド]オプションを[オン]に設定します。 データのリワインドの詳細については、「データのリワインド」トピックを参照してください。
  10. マスタとレプリカのプロパティを確認したら、[次へ]をクリックします。

    [シナリオの検証]ダイアログ ボックスが表示され、ウィザードによってシナリオ設定が検証されます。

  11. シナリオの検証が正常に終了したら[次へ]をクリックします。エラーが表示される場合は、[戻る]ボタンをクリックしてシナリオの設定を修正します。

    シナリオの検証後、[シナリオ実行]ページが表示されシナリオの実行を促されます。 シナリオを実行すると、データの同期プロセスが開始します。

  12. シナリオを実行する場合は[今すぐ実行]を、シナリオの作成を終了し、後でシナリオを実行する場合は[終了]をクリックします。

    同期プロセスが開始します。

Solaris 上のノングローバル ゾーンの場合

グローバル ゾーンに複数のシナリオを作成し、そこからすべてのシナリオを管理します。 ほとんどの手順は同じですが、以下の点が異なります:

  1. マスタ IP アドレスとして、グローバル ゾーン IP アドレスを入力します。
  2. ゾーンおよびゾーン ルート ディレクトリ情報を取得するには、以下のコマンドを使用します:
    /usr/sbin/zoneadm list –vi
    
    zonecfg -z <zonename> info
    
  3. ルート ディレクトリの設定時、保護するパスとしてノングローバル ゾーン ルート ディレクトリを手動で追加します。 この場合、Oracle などのアプリケーションに自動検出を使用できません。