UNC パスの保護関連
- 複数のユーザが UNC データストアにアクセスすると、以下のメッセージが表示されてエラーが発生します: フォルダを作成できませんでした。アクセスが拒否されました。
- User1
- User2
- User1 用の foldershare_01
- User2 用の foldershare_02
- UNC パスの保護では、複数のファイルまたはフォルダのバックアップ ジョブは失敗します。
- 変更されたアクセス制御リスト(ACL)情報は、増分バックアップ ジョブではバックアップされません。
- 現象
- ファイルを作成し、ACL 属性を変更して、増分バックアップ ジョブを実行すると、変更された ACL のリストアが失敗します。
- 注: ACL 属性を変更したり、ファイルのプロパティ(読み取り専用、非表示など)を変更したりする場合は、最終更新日時とファイル サイズが変更されません。その結果、増分バックアップ ジョブではファイルが再びバックアップされません。
- 解決策
- この問題を回避するには、ファイルを更新するか、フル バックアップ ジョブを実行します。
現象
複数のユーザが UNC データストアにアクセスすると、以下のメッセージが表示されてエラーが発生します: フォルダを作成できませんでした。アクセスが拒否されました。
例:
リモート サーバで、以下のユーザがパスワードと共に作成されます。
次に、以下の 2 つのフォルダが同じサーバに作成され、指定したユーザに排他的なフル アクセス権が付与されます。
最初のデータストアが「\\remoteclient\foldershare_01」に正常に作成され、User1 はパスワードを使用してそのデータストアにアクセスできます。
しかし、User2 のパスワードを使用して 2 つ目のデータストアを「\\remoteclient\foldershare_02」に設定すると、「アクセス拒否」エラーが発生します。
解決策
SMB 接続キャッシュがすでに User1 を使用しているため、異なるユーザ認証情報を使って別の共有を追加すると失敗する可能性があります。サーバごとに 1 つのユーザ アカウントのみにアクセス権が付与されるようにしてください。
現象
Linux OS では、大文字と小文字を区別して複数のファイルまたはフォルダを作成し、UNC 保護を使用して Windows でバックアップすると、ランダムに選択された 1 つのファイルまたは 1 つのフォルダのみがバックアップされます。この問題は、Windows で大文字と小文字が区別されないことが原因で発生します。
解決策
この問題を回避するには、すべてのファイルまたはフォルダを固有の名前に変更して、すべてのファイルまたはフォルダを保護する必要があります。