SQL Server データベースのリストアが失敗する
現象
SQL Server がレガシー ドライバと共にインストールされているマシンで TLS 1.0 および 1.1 が無効になっていると、SQL Server の接続に失敗します。そのため、SQL Server データベースのリストアが失敗し、以下のエラーが発生します。
「SQL Server に接続できません。TLS 1.2 が有効になっている場合は、サポートされている ODBC バージョンがコンピュータにインストールされていることを確認してください。」
注: SQL Server がインストールされているマシンで TLS 1.2 が有効になっている場合は、サポートされているバージョンの ODBC ドライバが同じマシンにインストールされていることを確認してください。
該当する Windows OS バージョンでサポートされている ODBC ドライバのバージョンは、以下のとおりです。
ドライバ/ SQL ODBC ドライバのバージョン | ODBC 11 | ODBC 13 | ODBC 17 | ODBC 18 |
Windows Server 2008 R2 | ○ | ○ | x | x |
Windows Server 2012 | ○ | ○ | ○ | x |
Windows Server 2012 R2 | x | ○ | ○ | ○ |
Windows Server 2016 | x | ○ | ○ | ○ |
Windows Server 2019 | x | ○ | ○ | ○ |
Windows Server 2022 | x | ○ | ○ | ○ |
解決策
この問題を解決するには、以下の手順に従います。
- SQL Server がインストールされているマシンに移動します。
- [コントロール パネル] > [システムとセキュリティ] > [管理ツール] > [ODBC データ ソース]に移動し、サポートされている ODBC ドライバがインストールされていることを確認します。
- サポートされている ODBC ドライバがインストールされていない場合は、サポートされている ODBC ドライバをダウンロードして SQL Server にインストールし、リストアを実行します。ダウンロードする場合は、こちらをクリックしてください。
- SQL Server がインストールされているマシンでレジストリ エディタを開き、以下のレジストリ キーに移動します。
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Arcserve\Unified Data Protection\Engine\VssWrap
- VssWrap フォルダを右クリックして、[新規] > [文字列値]をクリックします。
- 文字列をダブルクリックして、[値の名前]フィールドに以下の名前を追加します。
- DriverNameToConnectSQLServer
- 以下の場所に移動し、SQL Server との接続の確立に使用する ODBC ドライバの文字列をダブルクリックして、値の名前をコピーします。
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ODBC\ODBCINST.INI
- もう一度 VssWrap フォルダに移動し、新しく追加された文字列をダブルクリックして、コピーした値の名前を[値のデータ]フィールドに貼り付けます。
- このドライバを使用して、Arcserve UDP は SQL Server に接続します。