バックアップのベスト プラクティス
- WAN リンクを介して Microsoft Exchange Online サーバからデータを取得する最初のフル バックアップでは、バックアップ時間が長くなることが予期されます。
- 最初のフル バックアップのバックアップ時間が長いので、環境上の障害による中断を避けるために、バックアップ中のハードウェア、ネットワーク、およびリソース(たとえば、バックアップ先のディスク容量、メモリ、CPU など)の可用性の確保に必要な設定を確認してください。
- 以下のシナリオのいずれかで、ブレークポイントからバックアップを再開します。
- 計画的な停止やネットワークのダウンタイム中にバックアップが実行されないようにしてください。実行中の場合は、バックアップをキャンセルする必要があります。キャンセルすると、バックアップは部分的にバックアップされた復旧ポイントを保持し、次のバックアップ スケジュールではブレークポイントから再開できます。
- バックアップ中にマシンで予期せぬシャットダウンやプロセスの終了が発生した場合、実行中のジョブの復旧ポイントは削除されます。バックアップを再度開始してください。バックアップはブレークポイントから開始されません。すべてのデータが再度バックアップされます。
- 自動保護メカニズムを備えた 1 つのノードを使用して、プランの作成後に新しく作成されたメールボックスを含むすべてのメールボックスを保護することをお勧めします。
- Arcserve UDP では、サポートされている保護データのサイズは、デフォルトで 8 テラバイト(圧縮済み)に制限されています。サイズを設定するには、プロキシ ノードで以下のレジストリ値を作成します。
- [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Arcserve\Unified Data Protection\Engine\AFBackupDll\<NodeGUID>]
- " VirtualDiskSize "=dword:00000002
- 上の例では、サイズを 2 TB に設定します。
- 注: 仮想ディスクのサイズを増やすと、次の増分バックアップ ジョブがフル バックアップに変換され、以下のジョブの速度にも影響を与えます。
- テープへのコピー、レプリケーション、クラウドへの復旧ポイントのコピー。
- 現在のソース データ サイズとその増加に基づき、仮想ディスクのサイズを選択します。
- 例: すべてのユーザの合計サイズが 5 TB で、1 日あたりの平均のデータ量増加が 1% (50 GB)である場合、最初のフル バックアップおよび 30 日間の毎日の増分バックアップに対応するために、1 か月間で 5 TB + 50 GB * 30 日間 = 6.5 TB のディスク容量が必要です。
- したがって、必要なディスクの最小サイズは 7 TB (非圧縮)となります。より多くの復旧ポイントを保持するには、同じ方法を使用してサイズを計算します。
- スロットル スケジュールを適切に使用して、業務時間外にバックアップが必要な帯域幅を利用できようにします。少数のユーザに対する小規模なバックアップを実行して、バックアップ ジョブによるネットワーク使用率を評価し、それに応じてスロットル値を設定します。
- バックアップ アカウントが必須の前提条件を満たしていることを確認します。詳細については、リンクを参照してください。
- Exchange Online サーバの接続に使用されるネットワーク リンクが不安定で、バックアップが頻繁にキャンセルされる場合は、マージされていない多数のセッションを保持するように復旧ポイントの保存ポリシーを設定します。
- 毎日の増分バックアップのデフォルト値: 7
- 手動バックアップのデフォルト値: 31
- 毎日、毎週、および毎月のバックアップを少なくとも 1 つ保持するように、バックアップ スケジュールを設定します。
- セットアップに十分なライセンスがあることを確認します。ライセンス マネージャを使用してライセンスを管理できます。詳細については、FAQ セクションの Q.4 を参照してください。