BMR の前提条件と考慮事項の確認
BMR を実行する前に、以下の前提条件が存在することを確認します。
- 以下のいずれかのイメージが必要です。
- CD/DVD 上に作成された BMR ISO イメージ
- ポータブル USB メモリ上に作成された BMR ISO イメージ
- 注: Arcserve UDP エージェント(Windows)を使用すると、ブートキット ユーティリティを利用し、WinPE イメージと Arcserve UDP エージェント(Windows)イメージを組み合わせて BMR ISO イメージを作成できます。この ISO イメージがブート可能メディアに書き込まれます。その後、これらのブート可能メディア(CD/DVD または USB メモリ)のいずれかを使用して、新しいコンピュータ システムを初期化し、ベア メタル復旧プロセスを開始できるようにします。保存されたイメージが常に最新のバージョンであるようにしておくために、Arcserve UDP エージェント(Windows)を更新するたびに新しい ISO イメージを作成してください。
- 利用可能なフル バックアップが少なくとも 1 つ。
- 復旧する仮想マシンおよびソース サーバ上にインストールされた少なくとも 2 GB の RAM。
- VMware 仮想マシンを、物理サーバとして動作するよう設定された VMware 仮想マシンに復旧するには、VMware Tools アプリケーションがデスティネーション仮想マシンにインストールされていることを確認します。
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サポートされているオペレーティング システム、データベース、およびブラウザが含まれている「動作要件」を確認します。
以下のリストアに関する考慮事項を確認します。
- UDP 10.0 では、Windows 11 および Windows Server 2022 用 ADK を使用した BMR ISO イメージの作成がサポートされます。
- 注: Windows Preinstallation Environment (PE)アドオンの Windows PE 32 ビット バージョンは、Windows 11 バージョン 22H2 (10.1.22621.1)以上用 ADK ではサポートされなくなりました。そのため、UDP ではベア メタル復旧用のブート キットの作成ウィザードの[x86 プラットフォーム用の BMR イメージ]オプションが無効になります。
- ブートキット イメージを作成する際にどの方法を選択しても、BMR プロセスは基本的に同じです。
- 注: BMR プロセスではストレージ領域を作成できません。ソース マシンにストレージ領域がある場合、BMR の実行中にデスティネーション マシンでストレージ領域を作成することはできません。ユーザは、それらのボリュームを標準のディスク/ボリュームにリストアするか、BMR を実行する前にストレージ領域を手動で作成してから、作成されたストレージ領域にデータをリストアすることができます。
- ダイナミック ディスクのリストアは、ディスク レベルでのみ実行できます。ダイナミック ディスク上のローカル ボリュームにデータがバックアップされた場合、このダイナミック ディスクを BMR 実行中にリストアすることはできません。このシナリオでは、BMR 実行中にリストアするには、以下のいずれかのタスクを実行し、次に、コピーした復旧ポイントから BMR を実行する必要があります。
- 別のドライブ上のボリュームにバックアップする。
- リモート共有にバックアップする。
- 復旧ポイントを別の場所にコピーする。
- 注: 複数のダイナミック ディスクで BMR を実行する場合、BMR は起動の失敗や認識できないダイナミック ボリュームなどの予期しないエラーで失敗する可能性があります。これが発生する場合は、システム ディスクのみを BMR を使用してリストアし、その後マシンを再起動してから他のダイナミック ボリュームを通常の環境でリストアするようにしてください。
- (オプション) BMR 参照情報を確認します。詳細については、以下のトピックを参照してください。
以下の考慮事項を確認します。
- Arcserve UDP の新しいバージョンまたは更新にアップグレードする場合、最新の機能およびバグの修正プログラムをサポートするため、適切な Windows AIK または ADK レベルを使用して BMR ISO を再作成する必要があります。ただし、BMR ISO をいったん作成したら、ISO ファイルを同じ OS レベルに使用できます。以下の OS レベルには、同じ ISO を使用できます。
- Windows 7 WAIK を使用して作成された ISO - Windows 2003、Vista、2008、2008 R2 に対して機能します
- Windows 10 ADK を使用して作成された ISO - Windows 8、8.1、Windows Server 2012、Windows Server 2012 R2、Windows 10、Windows Server 2016、Windows Server 2019 に対して機能します
- Windows 11 ADK を使用して作成された ISO - Windows 11 と Windows Server 2022 に対して機能します
- Windows ADK 10.1.26100.2454 を使用して作成された ISO - Windows Server 2025 に対して機能します
- 注: Windows Server 2025 で BMR ISO を作成するには、UDP 10.0.6455 の上にパッチ P00003362 をインストールする必要があります。