別の場所にデータベースをリストアする方法

このセクションでは、データベースを別の場所にリストアする方法について説明します。この手順を説明するために、ここでは Windows を使用しています。この手順は、Linux にも利用できます。

以下の手順に従います。

  1. UDP コンソールから、リストアを実行する必要がある復旧ポイントを選択します。詳細については、「リストア オプションの定義」を参照してください。
  2. [リストア オプション]ダイアログ ボックスの[リストア先]ドロップダウン リストから、[元のノードにリストアする]を選択します。
  3. [ノード名/IP]には、ノード名または IP アドレスを入力します。
  4. [オプション]で、[別の場所にリストアする]オプションを選択し、別の場所のパスを追加します。
  5. 注:
  6. UDP コンソールからリストア ジョブが成功したことを確認します。
  7. sqlplus に接続し、データベースが稼働していることを確認します。
  8. リストアされたデータベースは指定した別の場所で稼働します。ただし、データベースの再起動後、既知の問題のために、データベースが以前のコピーに戻ったり、正常に戻らなかったりすることがあります。別の場所にリストアした後の問題を回避するには、以下の手順に従うことをお勧めします。これらの手順は、spfile/pfile の正しいコピーを作成または配置するのに役立ちます。
    1. %ORACLE_HOME%\database に移動し、spfile<SID>.ora の名前を変更します。
    2. 注: Linux Oracle インストールの場合、spfile<SID>.ora があるパスは $ORACLE_HOME\dbs です。
    3. sqlplus に接続します。
    4. SQL プロンプトに移動し、以下のコマンドを実行します。
    5. sqlplus > create pfile from spfile
    6. %ORACLE_HOME%\database に移動し、任意のエディタで init<SID>.ora を開いて、以下を実行します。
      1. 「db_create_file_dest」の値を、リストア先の別の場所として指定したパスで更新します。
      2. diagnostic_dest パラメータのパスの末尾から余分な「\」を削除します。
      3. 以下のように変更します。
      4. 変更前 diagnostic_dest='E:\app\oracle2\ORA19C280220211833\'
      5. 変更後 diagnostic_dest='E:\app\oracle2\ORA19C280220211833'
      6. ファイルを保存します。
    7. SQL プロンプトに移動し、以下のコマンドを実行します。
    8. Sqlplus > shutdown immediate
    9. sqlplus > startup
    10. sqlplus > create spfile from pfile
    11. 注: DB が spfile から起動していない場合、対応するバックアップからのリストアは元のノードにのみ制限されます。これを回避するには、spfile の作成後にデータベースを再起動します。再起動するには、以下のコマンドを実行します。
    12. Sqlplus > shutdown immediate
    13. sqlplus > startup