バックアップの種類についての理解
バックアップ ウィザードの[拡張]ページでは、以下の種類のバックアップを指定できます。
増分バックアップ
前回の成功したバックアップ以降に変更されたブロックのみがバックアップされます。増分バックアップのメリットは、バックアップを高速で実行できること、また作成されるバックアップ イメージのサイズが小さいことです。Arcserve UDP for Linux はドライバを使用して、最後に成功したバックアップ以後にソース ノードで変更されたブロックをモニタします。
使用可能なオプションは[繰り返し実行する]と[実行しない]です。[繰り返し実行する]オプションを選択した場合、バックアップの実行間隔(分単位、時間単位、または日単位)を指定する必要があります。
最小: 15 分
デフォルト: 1 日
フル バックアップ
全ソース ノードをバックアップします。フル バックアップでは、バックアップ ノードのボリューム サイズに応じて、大きなバックアップ イメージが作成され、通常、より長い時間がかかります。使用可能なオプションは[繰り返し実行する]と[実行しない]です。
[繰り返し実行する]オプションを選択した場合、バックアップの実行間隔(分単位、時間単位、または日単位)を指定する必要があります。
最小: 1 日
デフォルト: 実行しない(スケジュールされている繰り返しはない)
検証バックアップ
保護されたデータが有効かつ完全であることを検証します。そのためには、保存されたバックアップ イメージの信頼性チェックを元のバックアップ ソースに対して実行します。必要に応じてイメージが再同期されます。検証バックアップは、個別のブロックの最新バックアップを参照し、そのコンテンツおよび情報をソースと比較します。この比較によって、前回バックアップされたブロックが、ソースの対応する情報を表しているかどうかを検証します。ブロックのバックアップ イメージがソースと一致しない場合(多くは、前回のバックアップ以降にシステムに変更が加えられていることが原因)、Arcserve UDP for Linux では、一致していないブロックのバックアップが更新(再同期)されます。また、検証バックアップを使用して、フル バックアップに必要な容量を消費せずにフル バックアップと同じ保証を得ることができます(実行の頻度は低い)。
メリット: 変更されたブロック(前回のバックアップと一致しないブロック)のみがバックアップされるため、フル バックアップと比べて作成されるバックアップ イメージが小さくなります。
デメリット: すべてのソース ブロックが前回のバックアップのブロックと比較されるため、バックアップ時間が長くなります。
使用可能なオプションは[繰り返し実行する]と[実行しない]です。[繰り返し実行する]オプションを選択した場合、バックアップの実行間隔(分単位、時間単位、または日単位)を指定する必要があります。
最小: 1 日
デフォルト: 実行しない(スケジュールされている繰り返しはない)
実行されるバックアップの種類は、以下の状況によって異なります。
- 選択したノードに対して初めてバックアップ ジョブを実行する場合、最初のバックアップは常にフル バックアップです。
- 同じノード セットに対してバックアップ ジョブを再実行する場合、バックアップ先が同じであれば、バックアップの種類は増分バックアップです。
- 同じノード セットに対してバックアップ ジョブを実行する場合、バックアップ先が異なれば、バックアップの種類はフル バックアップです。これは、バックアップ先を変更すると、その新しいデスティネーションにとっては、これが最初のバックアップになるからです。つまり、最初に実行されるバックアップは常にフル バックアップになります。
- ユーザがノードを削除し、再度同じノードを追加した場合、バックアップ先が同じであれば、バックアップは検証バックアップになります。これは、前のバックアップ ジョブでそのノードをすでにバックアップしているからです。ユーザがノードを削除し、再度そのノードを追加すると、バックアップ ジョブでは、そのノードのすべてのブロックが最後のバックアップ イメージと照合され検証されます。それが同じノードであると判断された場合は、変更されたブロックのみがバックアップされます。バックアップ ジョブで、バックアップ先にそのノードのバックアップ イメージが見つからない場合、バックアップの種類はフル バックアップになります。