デデュプリケーション データストア用のコマンド ライン ツール

コマンド ライン ツール(as_gddmgr.exe)を使用することにより、デデュプリケーション データ ストアについて、復旧ポイント レベルおよびデータ ストア レベルでデータの整合性を確認できます。

ハッシュ データベースに関する障害が発生した場合は、このツールを使用してハッシュ データベースを再生成できます。このツールを使用して、デデュプリケーション データ ストアに対してバックエンドのパージとディスク再利用を照会および管理することもできます。

コマンドの出力は、Windows のコマンド コンソールに表示されます。また、このツールは、「Logs」フォルダにログ ファイルを生成します。たとえば、as_gddmgr_2014-9-4_11-14-22-655.log は、すべての詳細が含まれるログ ファイルです。

場所:

as_gddmgr.exe は、UDP インストール パスの「Bin」フォルダにあります。

構文:

as_gddmgr.exe

-Scan CheckRecoveryPoint <data store name> -Node [<All> |<UDP agent node name>] -RecoveryPoint [<Latest>|<recovery point number>] [-LogLevel <n>]

-Scan VerifyRefCount <data store name> [-LogLevel <n>]

-Scan VerifyData <data store name> [-Password <data store password>] [-LogLevel <n>]

-Scan VerifyAll <data store name > [-Password < data store password >] [-LogLevel <n>]

-Scan RebuildHash <data store name> [-NewHashPath <new hash path>] [-LogLevel <n>]

-Scan RebuildHashWithIndexPath <index path> -NewHashPath <new hash path> [-LogLevel <n>]

-Purge Start <data store name>

-Purge Stop <data store name>

-Purge Status <data store name>

-Purge StartToReclaim <data store name>

-Purge StartToIdentifyObsoletedData <data store name>

オプション

CheckRecoveryPoint

指定した復旧ポイントをフルとして戻し、データの整合性を確認します。

Node <All> | <UDP agent node name>

エージェント ノード名を指定します。

RecoveryPoint <All> | <recovery point number>

整合性を確認する復旧ポイントを指定します。

Password <data store password>

データ ストア パスワードを指定します。

LogLevel <n>

ログ レベル番号を指定します。

VerifyRefCount

ハッシュ データベースに記録された参照数を確認するために、インデックス ファイルおよび参照ファイルをスキャンします。このオプションを指定する前に、手動でデデュプリケーション データ ストアを停止します。

VerifyData

データ ファイルをスキャンし、それを参照ファイルと比較して、ハッシュ キーを再生成します。このオプションを指定する前に、手動でデデュプリケーション データ ストアを停止します。

VerifyAll

VerifyRefCount と VerifyData の両方の操作を実行します。このオプションを指定する前に、手動でデデュプリケーション データ ストアを停止します。

RebuildHash

データ ストア名を指定し、インデックス ファイルおよび参照ファイルをスキャンしてハッシュ データベースを再生成します。このオプションを指定する前に、手動でデデュプリケーション データ ストアを停止します。

RebuildHashWithIndexPath

デデュプリケーション インデックス パスを指定し、インデックス ファイルおよび参照ファイルをスキャンしてハッシュ データベースを再生成します。このオプションは、データ ストアがどの復旧ポイント サーバ上にも存在しない場合のみ使用されます。

Start

パージとディスク再利用を、Arcserve UDP の他の標準ジョブと同時に実行できるようにします。パージを同時に実行すると、Arcserve UDP の通常のジョブのスループットが低下する可能性があります。

Stop

パージとディスク再利用を、Arcserve UDP の他の標準ジョブと同時に実行できないようにします。

Status

パージまたはディスク再利用の Status を照会します。

StartToReclaim

パージとディスク再利用を、Arcserve UDP の他の標準ジョブと同時に実行できるようにします。このオプションは、古いデータの特定フェーズをスキップし、古いデータ ブロックの検出を行わずにディスク再利用フェーズを直接開始して、ディスク容量を解放します。このオプションの副次的な影響として、ディスク再利用の効率が低下する可能性があります。古いデータの特定フェーズではデータ ファイルに古いデータ ブロックがさらに検出される可能性がありますが、ディスク再利用では古いデータの特定フェーズが完了するまで待機しないためです。さらに、パージを同時に実行すると、Arcserve UDP の通常のジョブのスループットが低下する可能性があります。

StartToIdentifyObsoletedData

パージとディスク再利用を、Arcserve UDP の他の標準ジョブと同時に実行できるようにします。このオプションは、古いデータの特定フェーズを開始します。このオプションは、継続的なディスク再利用フェーズをスキップする場合に便利です。

注: 以下のオプションは、その操作によりデデュプリケーション データ ストア内の多くのファイルがスキャンされるので、実行に時間がかかる可能性があることに注意してください。

例:

as_gddmgr.exe -Scan CheckRecoveryPoint GDDDataStore1 -Node myComputer -RecoveryPoint 18

as_gddmgr.exe -Scan CheckRecoveryPoint GDDDataStore1 -Node All -RecoveryPoint Latest

as_gddmgr.exe -Scan VerifyRefCount GDDDataStore1

as_gddmgr.exe -Scan VerifyData GDDDataStore1 -Password 123

as_gddmgr.exe -Scan VerifyAll GDDDataStore1

as_gddmgr.exe -Scan RebuildHash GDDDataStore1

as_gddmgr.exe -Scan RebuildHash GDDDataStore1 -NewHashPath C:\NewHashPath

as_gddmgr.exe -Scan RebuildHashWithIndexPath D:\GDDDataStore\Index -NewHashPath D:\NewHashPath

as_gddmgr.exe -Purge Start GDDDataStore1

as_gddmgr.exe -Purge Stop GDDDataStore1

as_gddmgr.exe -Purge Status GDDDataStore1

as_gddmgr.exe -Purge StartToReclaim GDDDataStore1

as_gddmgr.exe -Purge StartToIdentifyObsoletedData GDDDataStore1