拡張設定の指定
[拡張]ページ上で、バックアップ スケジュール、復旧セットの設定、およびバックアップの実行前/後の設定を指定します。
以下の図は、バックアップ ウィザードの[拡張]ページを示しています。この図では、[スケジュール タイプ]に[なし]オプションが選択されています。
[拡張]ページでは以下の設定を使用できます。
- [スケジュール]設定を使用すると、指定された時間にバックアップ ジョブを定期的に実行できます。
重要:UDP サーバと Linux バックアップ サーバの間で同じタイムゾーンを設定します。両方のサーバのタイム ゾーンを変更した場合は、変更を反映するため、UDP 管理サービスまたは Linux バックアップ サーバを再起動する必要があります。
- [復旧セットの設定]を使用すると、復旧セットの定期メンテナンスを行うことができます。復旧セットの数が指定された数を超えると、指定された数を常に維持するために、最も古い復旧セットが削除されます。
- [スロットル バックアップ]設定では、バックアップが書き込まれる最高速度(MB/分)を指定できます。
- [実行前/後スクリプトの設定]では、バックアップ サーバとターゲット ノード上で実行できるスクリプトを定義します。ジョブの開始前、ジョブの実行中、またはジョブの完了後に特定のアクションを実行するスクリプトを設定することができます。
復旧ポイントの管理を最適化するには、バックアップの頻度をスケジュールする際に以下の推奨事項を考慮してください。
- 15 分ごとに増分バックアップを実行して保護されているシステムでは、フル バックアップを毎週スケジュールする必要があります(ベース イメージを更新するため)。
- 1 時間ごとに増分バックアップを実行して保護されているシステムでは、フル バックアップを毎月スケジュールする必要があります(ベース イメージを更新するため)。
注: バックアップ イメージの保存に使用される容量に懸念がある場合は、ストレージ容量の消費を減らすためにフル バックアップをより少ない頻度でスケジュールすることを検討してください。
以下の手順に従います。
- [スケジュール タイプ]ドロップダウン リストから以下のいずれかのオプションを選択して、開始日時を設定します。
シンプル
[シンプル]スケジュール タイプは、新しいスケジュールを作成する場合は使用できません。ただし、シンプル スケジュールに設定されていた古いバックアップ ジョブを変更する場合は、[シンプル]スケジュールを設定できます。
指定された[開始日]と[開始時刻]に、[増分バックアップ]、[フル バックアップ]、および[検証バックアップ]をスケジュールするには、[シンプル]オプションを選択します。バックアップの種類ごとに、バックアップの繰り返し期間を指定するか、またはバックアップを 1 度だけ実行するように指定できます。開始日時は、すべてのバックアップの種類で固定されています。したがって、バックアップの種類ごとに異なる開始日時を指定することはできません。
注: バックアップの種類の詳細については、「バックアップの種類についての理解」を参照してください。
カスタム
週の各曜日に複数のバックアップ スケジュールを指定するには、[カスタム]オプションを選択します。バックアップの種類ごとに異なる開始日時を指定することができます。[カスタム]スケジュールは追加、変更、削除、およびクリアできます。[クリア]をクリックすると、カスタム スケジュール トレイからすべてのカスタム バックアップ スケジュールが削除されます。
バックアップ スケジュールを追加するには、以下の手順に従います。
- [追加]をクリックします。
[バックアップ スケジュールの追加]ダイアログ ボックスが表示されます。
- 必要なバックアップ スケジュール オプションを指定し、[OK]をクリックします。
指定されたバックアップ スケジュールが、カスタム スケジュール トレイに表示されます。
なし
バックアップ ジョブを作成して[ジョブ ステータス]タブにジョブを保存するには、[なし]オプションを選択します。スケジュールが指定されないため、このオプションではジョブが実行されません。ユーザがジョブをサブミットすると、ジョブ ステータスが[準備完了]に変わります。ジョブを実行する場合は、ジョブを選択し、[ジョブ]メニューから[今すぐ実行]をクリックする必要があります。ジョブを実行したい場合はそのたびに、ジョブを手動で実行する必要があります。また、独自にカスタマイズされたスケジュールでこのジョブを実行するために、スクリプトを作成することもできます。
- [追加]をクリックします。
- 復旧セットの設定を指定します。
注: 復旧セットの詳細については、「復旧セットについての理解」を参照してください。
保存する復旧セットの数
保持する復旧セット数を指定します。
新しい復旧セットを開始する間隔:
週の選択された曜日
新しい復旧セットを開始する曜日を指定します。
月の選択された日付
新しい復旧セットを開始する月の日付を指定します。1 ~ 30、または月の最終日を指定します。
注: バックアップ サーバは、設定されたバックアップ ストレージ内の復旧セットの数を 15 分ごとに確認し、余分な復旧セットがあればバックアップ ストレージ場所から削除します。
- スロットル バックアップ値を指定します。
バックアップが書き込まれる最高速度(MB/分)を指定できます。バックアップ速度のスロットル制御を実行すると、CPU またはネットワークの使用率を低減できます。ただし、バックアップ速度の制限は、バックアップ ウィンドウに悪影響を及ぼします。バックアップの最高速度を抑えるほど、バックアップの実行時間が増加します。バックアップ ジョブの場合、[ジョブ ステータス]タブに、進行中ジョブの平均読み取り/書き込み速度が表示され、設定されたスロットル スピード制限も示されます。
注: デフォルトでは、[スロットル バックアップ]オプションは有効ではなく、バックアップ速度は制御されません。
- [実行前/後スクリプトの設定]でバックアップの実行前/実行後の設定を指定します。
これらのスクリプトは、ジョブの開始前やジョブの完了後に処理を行うスクリプト コマンドを実行します。
注: [実行前/後スクリプトの設定]フィールドは、スクリプト ファイルが作成済みで、以下の場所に配置されている場合にのみ入力されます。
/opt/Arcserve/d2dserver/usr/prepost
注: 実行前/実行後スクリプトの作成に関する詳細については、「自動化用の実行前/実行後スクリプトの管理」を参照してください。
- [次へ]をクリックします。
- [サマリ]ページが表示されます。
カスタム スケジュールが指定されます。
注: ある時点に同時に実行するようスケジュールされたバックアップの種類が複数ある場合、実行されるバックアップの種類は、以下の優先度に基づきます。
- 優先度 1 - フル バックアップ
- 優先度 2 - 検証バックアップ
- 優先度 3 - 増分バックアップ
たとえば、3 種類のバックアップすべてを同時に実行するようスケジュールされている場合、Arcserve UDP エージェント(Linux) ではフル バックアップが実行されます。フル バックアップがスケジュールされておらず、検証バックアップと増分バックアップを同時に実行するようスケジュールされている場合、Arcserve UDP エージェント(Linux) では検証バックアップが実行されます。スケジュールされた増分バックアップは、他の種類のバックアップとの競合がない場合のみ実行されます。