ファイル コピーのデスティネーションの指定
Arcserve UDP エージェント(Windows)では、ファイル コピーの情報に対してデスティネーション設定を指定できます。
注:これらのファイル コピー設定に関連するビデオを閲覧するには、「ファイル コピー設定の管理」を参照してください。
ファイル コピーのデスティネーションの指定
- Arcserve UDP エージェント(Windows)ホーム画面(または Arcserve UDP エージェント(Windows)モニタ)で、タスクバーから[設定]を選択し、[ファイル コピー設定]タブを選択します。[ファイル コピー設定]ダイアログ ボックスが開いたら、[デスティネーション]を選択します。
- [ファイル コピー設定]の[デスティネーション]ダイアログ ボックスが表示されます。
注:Arcserve UDP エージェント(Windows)がコンソールによって管理されている場合、すべての設定が利用可能というわけではなく、読み取り専用情報として表示されます。
- ファイル コピーのデスティネーション設定を指定します。
- ローカルまたはネットワーク ドライブへのファイル コピー
- このオプションを選択した場合は、ソース ファイル/フォルダを移動またはコピーする先の場所をフル パスで指定します。デスティネーションには、ローカル ボリューム/フォルダ、または UNC (Uniform Naming Convention)パスによってアクセス可能なファイル共有を指定できます。この場所は参照して選択できます。緑の矢印アイコンをクリックすると、指定したデスティネーションへの接続を確認することができます。
- クラウドへのファイル コピー
- このオプションを選択した場合は、ソース ファイル/フォルダを移動またはコピーする先のクラウドを指定します。Arcserve UDP エージェント(Windows)では、現在複数のクラウド ベンダへのファイルのコピーがサポートされています。たとえば、Amazon S3(シンプル ストレージ サービス)、Windows Azure、富士通クラウド(Windows Azure)、Eucalyptus-Walrus などがあります。これらのクラウド ベンダは、一般に公開されている Web サービスで、任意の量のデータをいつでも、Web 上のどこからでも安全かつ確実に保存および取得することができます。
- [設定]ボタンをクリックすると、[クラウド環境設定]ダイアログ ボックスが表示されます。詳細については、「ファイル コピー用のクラウド環境設定の指定」を参照してください。
- 注:クラウドへの接続試行においてクロック スキュー エラーの可能性を排除するには、マシンに正しいタイム ゾーンが設定されており、クロックがグローバル時間と同期されていることを確認します。お使いのマシンの時間は常に GMT 時間と照合しておく必要があります。マシンの時間が正しいグローバル クロック時間と同期されていない場合(5 分から 10 分以内)、Amazon S3 は機能しません。必要に応じて、マシンの時間をリセットし、ファイル コピー ジョブを再実行します。
- いずれのデスティネーション オプションでも、指定されたデスティネーションへの接続が失われたか切断された場合、Arcserve UDP エージェント(Windows)はファイル コピー ジョブの続行を何度か試行します。これらの再試行が成功しなければ、問題が発生したポイントからメークアップ ジョブが実行されます。また、アクティビティ ログが対応するエラー メッセージで更新され、電子メール通知が送信されます(設定されている場合)。
デスティネーション
ファイル コピー ジョブのデスティネーション場所を指定します。選択できるデスティネーションは 1 つだけです。
Arcserve UDP エージェント(Windows)では、バックアップされたファイルのコピー設定としてディスクまたはクラウドへのコピーを指定できます。ファイル コピーの種類として、バックアップされたデータをコピーして元のデータを保持するのか、コピーして元のデータを移動するのかを指定できます。2 つのプロセスは似ていますが、コピー&移動の場合、データがソースからデスティネーションに移動される(ソースからは削除される)点が異なります。この方法の場合、ソース場所の空き容量を増やすことができます。コピー&保持を実行すると、データはソースからデスティネーションにコピーされ(ソースには残る)、複数のバージョンが保存された状態になります。
圧縮
ファイル コピー ジョブに使用される圧縮の種類を指定します。
圧縮は、ファイル コピー先のストレージ使用量を減らすために実行されますが、それにより CPU 使用率が増加するため、コピー速度が低下するという影響があります。
注:圧縮されたファイル コピー ジョブの場合、アクティビティ ログには圧縮されていないサイズのみが表示されます。
使用可能なオプションは、以下のとおりです。
圧縮なし
圧縮は実行されません。このオプションを使用すると、CPU 使用率は最も低くなります(最も高速で動作)。ただし、ファイル コピーに必要なストレージ空き容量は最も大きくなります。
標準圧縮
一般的な圧縮が実行されます。このオプションを使用すると、CPU 使用率と必要なストレージ容量のバランスを適度に調節します。これはデフォルトの設定です。
最大圧縮
最大圧縮が実行されます。このオプションを使用すると、CPU 使用率が最も高くなります(最も低速で動作)。ただし、ファイル コピーに必要なストレージ空き容量は最も小さくなります。
暗号化
ファイル コピーに暗号化を使用するように指定します。
データの暗号化とは、解読メカニズムがなければ理解できない形式にデータを変換することです。Arcserve UDP エージェント(Windows)のデータ保護では、安全な AES-256 (Advanced Encryption Standard)暗号化アルゴリズムを使用し、指定したデータに対して最大限のセキュリティおよびプライバシーを確保します。
暗号化を選択した場合は、暗号化パスワードを指定(および確認)する必要があります。
Files Retention (ファイルの保存)
指定した条件が満たされた場合にファイル コピー デスティネーションにファイルを保持します。
特定期間内に作成されたファイル
保存されたデータがデスティネーション場所で保持される期間(年数、月数、日数)を指定します。指定された保存期間が経過すると、保存されているデータはデスティネーションからパージされます。
重要:指定された保存期間が経過し、データがデスティネーションからパージされると、ここでパージされたデータは一切保存されなくなります。
注:保存期間によるパージ処理は、[ファイル コピーのスケジュール]オプションが有効な場合にのみトリガされます。
ファイル バージョン(次の値より小さい)
デスティネーションに保持されるコピーの数を指定します。この数を超過したら、最も初期の(最も古い)バージョンが破棄されます。この破棄の手順は、新しいバージョンがデスティネーションに追加されるたびに繰り返され、保存されるバージョン数を指定された数に常に保つことができます。
たとえば、ファイル バージョンの保存数に 5 を指定し、ファイル コピーを 5 回(t1、t2、t3、t4、t5)実行した場合、これらの 5 つのファイル コピー バージョンが保持され回復に使用できるようになります。6 番目のファイル コピーが実行されたら(新バージョンが保存される)、Arcserve UDP エージェント(Windows)は t1 コピーを削除します。回復可能な 5 つのバージョンは、t2、t3、t4、t5、および t6 になります。
デフォルトでは、デスティネーションで破棄されずに保持できるコピーの数は 15 です。
- [設定の保存]をクリックします。
- ファイル コピー設定が保存されます。