アプリケーションの整合性を保つスナップショットを VMware で作成する方法
VMware VSS ライタによって、一部の仮想マシンでアプリケーションの整合性が保たれたスナップショットが作成されないことがあります。その結果、バックアップ データとアプリケーションの整合性がなくなる可能性があります。
前提条件の確認
アプリケーションの整合性を保つスナップショットを作成するには、以下の前提条件を満たします。
- 最新の VMware Tools が VM のゲスト OS 内部にインストールされ実行されている。また、VMware スナップショット プロバイダ サービスがインストールされていることも確認してください(実行中である必要はありません)。
- VM が ESXi 4.1 以降で実行されている。
- VM では SCSI ディスクのみを使用する必要があります。VM にはディスクの数と同じ数の空き SCSI スロットが必要です。
- アプリケーションの整合性を保つ静止(quiescing)は、IDE または SATA ディスクを持つ VM ではサポートされていません。
- VM 内のすべてのボリュームはベーシック ディスクであり、ダイナミック ディスクは存在しない。
- VM ゲスト OS ではストレージ容量を有効にしておきません。
- VM の disk.Enable UUID パラメータを有効化しておく必要があります。4.1 以降で作成された VM では、デフォルトでこのパラメータが有効化されています。データの不整合を回避し、アプリケーション整合性のあるバックアップを実行するために、バックアップ ジョブにより、以下の環境設定が自動的に行われます。バックアップ ジョブがなんらかの理由により disk.EnableUUID を有効にできない場合は、以下の手順に従って、パラメータを手動で設定します。
- disk.EnableUUID が存在し、かつ FALSE である場合は、TRUE に変更します。
- disk.EnableUUID が存在しない場合は、これを作成して TRUE に設定します。
- disk.EnableUUID が存在し、かつ TRUE である場合は、そのままにします。
注:アプリケーション整合性のあるバックアップ作成の詳細については、VMware ナレッジ ベース記事を参照してください。
影響を受ける機能
いずれかの要件が満たされていない場合、セッション データの整合性が失われます。その結果、以下の機能が影響を受けます。
- SQL、Exchange、SharePoint など、VM のアプリケーション データを含むバックアップ データが、クラッシュ整合状態のままになる可能性があります。
- カタログ ジョブが失敗する可能性があります。