マルチストリーム パラメータの設定
WAN 経由のレプリケーションに関する設定は以下のレジストリ キーで保存されます。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Arcserve\Unified Data Protection\Engine\Network]
以下のリストは、レジストリ キーおよびそれらのデフォルト値を示しています。
- "WAN_EnableAutoTunning"=REG_DWORD:0x00000001 (1)
- "WAN_ChunkSizeByte"=REG_DWORD:0x000010000 (65536)
- "WAN_NumberofStreams"=REG_DWORD:0x00000005 (5)
- "WAN_RTT_Threshold"=REG_DWORD:0x00000014 (20)
- "WAN_MultiStreamsMaxCacheSize"=REG_DWORD:0x04000000 (67108864)
- "WAN_SendCommandFragDataMerged"=REG_DWORD:0x00000000 (0)
以下はレジストリ キー設定の説明を示しています。
WAN_EnableAutoTunning
スイッチを指定して複数のストリーミングを有効または無効にします。値が 0 の場合、マルチストリームは無効になります。その他の値の場合は、マルチ ストリームは有効になります。マルチ ストリームを有効にするデフォルト値は 1 です。
WAN_ChunkSizeByte
各パケットのデータ チャンク サイズを指定します。パケット サイズはスループットに影響します。WAN 帯域幅が高い場合、データ チャンク サイズも増加することができます。
デフォルト値は 64k バイトです。コードでは範囲は 512 バイトから 1M バイトに制限されています。
WAN_NumberofStreams
遅延が WAN_RTT_Threshhold の値より多い場合に WAN 上に作成する必要のあるストリーム数を指定します。デフォルト ストリーム番号は 5 です。ストリーム範囲は 1 ~ 10 です。
WAN_RTT_Threshold
RTT が WAN_RTT_Threshold を超えている場合、複数のソケットが作成されます。WAN_RTT_Threshold の単位はミリ秒(ms)です。デフォルト値は 20 ミリ秒です。範囲は 20 ms から 600 ms に制限されています。
WAN_MultiStreamsMaxCacheSize
マルチ ストリームが有効であるときに割り当てられるメモリ サイズを指定します。このメモリ バッファは、受信した断片化されたメモリのキャッシュに使用されます。値の範囲は 16 MB ~ 64 MB です。デフォルト値は 64 MB です。ゼロを指定した場合、値は 64 MB に設定されます。この値の単位はバイトです。
WAN_SendCommandFragDataMerged
値がゼロではない場合、通信ライブラリは小さいファイルをグループ化し、1 つにまとめて送信します。値がゼロの場合、小さなファイルは個別に送信されます。デフォルト値は 0 です。
注:
- レプリケーション ジョブで、ソケット接続番号は WAN_NumberofStreams レジストリと一致していない場合があります。
- レプリケーション ジョブは、ネットワーク ステータスを検出することで通信が WAN 上にあるかどうかを判断します。ネットワーク ステータスが弱い場合、LAN が WAN として受け入れられる可能性があります。
非 GDD から非 GDD へのレプリケーション ジョブ
RTT が WAN_RTT_Threshold を超えている場合、ソケット接続番号は WAN_NumberofStreams に等しくなります。
非 GDD から GDD または GDD から GDD へのレプリケーション ジョブ
接続には 4 つの種類があります。データ ブロック接続のみがマルチストリームで機能します。したがって、RTT が WAN_RTT_Threshold を超えている場合、ソケット接続の合計は 3+WAN_NumberofStreams です。