Hyper-V で増分バックアップが検証バックアップに変換される、またはバックアップ サイズが増加する
Hyper-V VM で有効
現象
- Hyper-V 仮想マシンで増分変更を実行しました。増分バックアップを実行する場合、変更されたデータだけでなく仮想マシン全体がバックアップされます。
- Arcserve UDP Update 7.0 がインストールされたプロキシ サーバを使用して、ある Hyper-V ホスト(例: HOST1)の仮想マシンをバックアップしています。また、より古いバージョンの Arcserve UDP がインストールされた別のプロキシ サーバを使用して、同じ Hyper-V ホスト(HOST1)の仮想マシンをバックアップしています。このような場合、CBT は非アクティブになり、増分ジョブは実行されません。増分バックアップは、検証バックアップに変換されます。
解決策
上記の現象の原因は、以下のいずれかになります。
- 変更ブロック トラッキング(CBT)データが失われています。以下の状況は CBT データ損失の原因となります。
- Hyper-V ホストはクラッシュするか、不正に電源がオフになります。
- CBT サービスが停止されるか、サービスが異常に終了します。
- Hyper-V ホストがシャットダウンしている間、CBT サービスはその作業を完了しませんでした。
- Hyper-V サーバとプロキシ サーバの CBT のバージョンが異なっています。
- 例: 2 つの Arcserve UDP 環境があるとすると、1 つは Arcserve UDP バージョン 6.0 で、もう 1 つは Arcserve UDP バージョン 7.0 です。これら 2 つの Arcserve UDP 環境は、同じ Hyper-V サーバ内の異なる VM をバックアップします。Arcserve UDP バージョン 7.0 環境は、Hyper-V サーバのより古いバージョンの CBT を自動検出し、それを最新のバージョンにアップグレードします。このような場合、Arcserve UDP バージョン 5 環境は、残りのスケジュールされた増分バックアップをフル バックアップに変換します。
- Arcserve UDP が異なるバージョンの CBT を検出すると、アクティビティ ログに警告メッセージが表示されます。
解決策は、同じ Hyper-V ホストの仮想マシンを保護するすべてのプロキシ サーバを、同じバージョンの Arcserve UDP にアップグレードすることです。