ホスト ベースのエージェントレス バックアップまたはリストア ジョブで SAN モードが可能な場合でも NBD または NBDSSL 転送モードを使用する
Windows プラットフォームで有効VMware VM のみで有効。
現象
SAN 転送モードが可能な場合でも、エージェントレス バックアップまたはリストア ジョブで、NBD または NBDSSL 転送モードが使用されます。
解決策
エージェントレス バックアップおよびリストア ジョブで SAN 転送モードを使用するには、以下の前提条件が満たされている必要があります。
- プロキシ マシンは、物理マシンである必要があります(仮想マシンにすることはできません)。
- プロキシ マシンは、VM が存在する SAN LUN に接続されている必要があります。
- プロキシ マシンでは、SAN ディスクの SAN ポリシーが OnlineAll に設定されている必要があります。
- ディスクを設定するには、以下の手順に従います。
- 管理者権限のあるアカウントを使用してバックアップ プロキシ システムにログインします。
- Windows のコマンド ラインを開きます。
- コマンド ラインで、以下のコマンドを入力します。
- 「diskpart」と入力し、Enter キーを押します。
- 「SAN」と入力し、Enter キーを押します。
- 現在の SAN ポリシーが表示されます。
- 「SAN POLICY=OnlineAll」と入力し、Enter キーを押します。
- SAN 転送モードで VM 復旧を実行する場合は、SAN ディスクが書き込み可能として設定されている必要があります。
- 読み取り専用フラグをクリアするには、以下の手順に従います。
- 管理者権限のあるアカウントを使用してバックアップ プロキシ システムにログインします。
- Windows のコマンド ラインを開きます。
- コマンド ラインで、以下のコマンドを入力します。
- 「diskpart」と入力し、Enter キーを押します。
- 「list disk」と入力し、Enter キーを押します。
- ディスクのリストが表示されます。
- 「select disk xxx」と入力し、Enter キー押して、書き込み可能に設定する SAN ディスクを選択します。
- 「attribute disk clear readonly」と入力し、Enter キーを押します。
- VM 復旧の場合、SAN 転送モードでは、シック ディスク上で最良のパフォーマンスが提供されますが、シン ディスク上では最低のパフォーマンスとなります。したがって、VM 復旧では、デフォルトでシン ディスクに対して NBD または NBDSSL 転送モードを使用します。シン ディスクに対しても SAN 転送モードを使用するには、HKLM\SOFTWARE\Arcserve\Unified Data Protection\Engine\AFRestoreDll の下に値 SAN で EnforceTransportForRecovery 文字列値を追加します(存在しない場合は AFRestoreDll キーを作成します)。
- バックアップ中にスナップショットを取得する場合は、追加のファイルが生成されます。そのため、VM の VMDK ファイルが存在するストレージ デバイスには特定の空き容量が必要です。SAN 転送モードでは、NBD/NBDSSL 転送モードに比べて、さらに多くの空き容量を必要とします。そのため、SAN 転送モードを使用する場合は、SAN LUN に十分な空き容量があることを確認してください。