VM テンプレートのバックアップ ジョブが常にフル バックアップに変換される(バックアップ データ サイズは仮想ディスクのプロビジョニング サイズ)

現象

VM テンプレートをバックアップするとき、バックアップ ジョブはフル バックアップに変換され、処理されたデータ サイズは仮想ディスクのプロビジョニング サイズと等しくなります。アクティビティ ログに以下の警告メッセージが表示されます。

仮想マシンはテンプレートとして設定されているため、ジョブはフル バックアップになり、仮想ディスクはディスク全体としてバックアップされます。

解決策

これは、VM テンプレート バックアップの予期された動作です。1 つの回避策として、バックアップの開始時にテンプレートを VM に変換し、バックアップして、バックアップ ジョブの終わりにテンプレートに変換します。この回避策を使用する場合は、以下の手順に従ってプロキシ マシンでレジストリ値を設定します。

  1. プロキシ マシンにログオンします。
  2. プロキシ サーバ レベルまたは VM レベルのレジストリ値を作成します。
  3. 注: VM レベルとプロキシ レベルの両方でレジストリ値を追加した場合、VM レベル レジストリの設定の方が、プロキシ レベル レジストリの設定よりも優先されます。

    プロキシ サーバ レベル(このプロキシ サーバで実行されているすべてのバックアップ ジョブに適用)

    1. 以下の場所からレジストリ キーを開きます。
    2. [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Arcserve\Unified Data Protection\Engine\AFBackupDll]

    3. TemplateDirectBackup という名前の DWORD 値を追加し、その値として 0 を指定します。

    VM レベル

    1. 以下の場所からレジストリ キーを開きます。
    2. [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Arcserve\Unified Data Protection\Engine\AFBackupDll\<vm instance uuid>]

    3. TemplateDirectBackup という名前の DWORD 値を追加し、その値として 0 を指定します。

注: このオプションを有効にした後、バックアップが異常終了した場合(たとえばジョブの途中でクラッシュした場合や、プロキシ マシンが再起動された場合)は、VM を再度テンプレートに変換することはできません。