HotAdd転送モードが VMware VM のバックアップを試行する場合に機能しない
現象
この VM に対してHotAdd転送モードがサポートされていないため、バックアップは NBDSSL (暗号化されたネットワーク ブロック デバイス)モードにフェールオーバしています。(バックアップ ジョブの実行は遅くなっています。)VMware VM のバックアップではHotAdd転送を使用していません。HOTADD 転送の詳細については、リンクを参照してください。
以下のHotAddの前提条件を確認します。
- HotAddバックアップ プロキシは仮想マシンである必要があります。HotAddでは、ディスクを仮想マシンに接続するように、仮想ディスクをバックアップ プロキシに接続します。
- HotAddプロキシには、ターゲットの仮想マシンと同じデータ ストアへのアクセス権が必要です。
- ターゲット VM に対する VMFS バージョンおよびデータのブロック サイズは、HotAddプロキシが存在するデータストアと同じである必要があります。HotAddプロキシが VMFS-3 ボリューム上に存在する仮想マシンである場合、お客様がバックアップする仮想マシンの最大仮想ディスク サイズに対して適切なブロック サイズを持つボリュームを選択します(HotAddバックアップ プロキシに対する VMFS-3 ブロック サイズを参照してください)。この警告は、常に 1 MB ファイルのブロック サイズを持つ VMFS-5 ボリュームには適用されません。
- 以下の表に、HotAddバックアップ プロキシに対する VMFS-3 ブロック サイズを示します。
VMFS ブロック サイズ
最大ターゲット ディスク サイズ
1 MB
256 GB
2 MB
512 GB
4 MB
1024 GB
8 MB
2048 GB
- vSphere 5.1 以降の場合、サポートされている VMDK の最大サイズは 1.98 TB です。
- HotAddに使用するディスクは SCSI である必要があります。IDE ドライブはHotAddと互換性がありません。
- VM およびバックアップ プロキシ上に VMware Tools がインストールされ、最新の状態になっている必要があります。
- データストアでは、VM スナップショット用に十分な容量を必要とします。
- バックアップされている VM よりも新しいハードウェア バージョンで作成されたディスクがある場合、HotAddは失敗する可能性があります。たとえば、ディスクがハードウェア バージョン 8 VM からハードウェア バージョン 7 VM に移動された場合です。解決するには、VM のハードウェア バージョンをアップグレードします。
- 1 つの SCSI コントローラには最大 15 のディスクを接続できます。15 を超えるディスクで複数の同時実行ジョブを実行するには、バックアップ プロキシ マシンに SCSI コントローラを追加する必要があります。
- スタンドアロンの ESX 接続の場合(ESX サーバが vCenter によって管理されていない)、バックアップ プロキシ マシンと同じ ESX 上にある VM ディスクにのみHotAddを実行できます。
- スタンドアロン サーバとして UDP に追加され、実際は vCenter によって管理されている ESX を経由して VM のバックアップを試行している場合、HotAddは失敗する可能性があります。
- バックアップしようとしている VM およびプロキシ サーバが異なるクラスタに存在する場合、HotAddは失敗する可能性があります。
解決策
“diskpart” ユーティリティを使用して、バックアップ プロキシ マシン上で “automount” を無効にします。