クラウドへの復旧ポイントのコピー ジョブでの帯域幅輻輳

現象

復旧ポイントのコピー(CRP)ジョブを実行すると、帯域幅輻輳のためエージェント マシンが低速化することがあります。

解決策

Arcserve では、CRP ジョブ用に特定の帯域幅を定義できます。その結果、マシンで CRP ジョブと同時に複数のジョブが実行されている場合でも、エージェント マシン上で CRP ジョブについてのみ帯域幅が自動的に制御されます。CRP ジョブ用の別のプロセスである AFCRPBackend.exe を使用することにより、ポリシー ベースの QoS を AFCRPBackend.exe に設定して、出力方向の帯域幅を調節できます。

以下の手順に従います。

  1. [スタート]ボックスに「MMC」と入力して Enter キーを押します。
  2. Microsoft 管理コンソールが表示されます。
  3. MMC コンソールで、CTRL + M キーを押します。
  4. [スナップインの追加と削除]ダイアログ ボックスが開きます。
  5. [スナップインの追加と削除]ダイアログ ボックスで、[利用できるスナップイン]の下の[グループ ポリシー オブジェクト エディタ]を選択し、[追加]をクリックします。
  6. [グループ ポリシー オブジェクトの選択]ダイアログ ボックスで、[ローカル コンピュータ]の設定をデフォルトのままにして、[完了]をクリックします。
  7. [OK]をクリックします。
  8. [スナップインの追加と削除]ダイアログ ボックスが閉じます。
  9. MMC コンソール ウィンドウの左側のペインで、[ローカル コンピュータ]、[コンピュータの構成]、[Windows の設定]を展開し、[ポリシー ベースの QoS]を右クリックし、メニューから[新規ポリシーの作成]を選択します。
  10. ポリシー ベースの QOS ウィンドウで、以下のオプションを実行して[次へ]をクリックします。
  11. - 新規ポリシーの名前を入力します。
  12. - DSCP 値を 0 に設定します。
  13. - [出力方向のスロットル率を指定する]チェック ボックスをオンにします。
  14. 注:オプションとして MBps を選択することをお勧めします。
  15. QoS ポリシーの適用先として、[次の実行可能ファイル名を持つアプリケーションのみ]チェック ボックスをオンにし、以下の exe ファイルのパスを入力して[次へ]をクリックします。
  16. C:\Program Files\Arcserve\Unified Data Protection\Engine\BIN\AFCRPBackend.exe
  17. 注:AFCRPBackend.exe により、エージェント マシンで複数のジョブが実行されている場合でも、帯域幅制限を CRP ジョブにのみ適用できるようになります。
  18. デフォルト設定のまま最後の画面に進み、[完了]をクリックします。