バックアップ セッションのレプリケートおよび管理
元のバックアップ データが破損してもデータを復旧できるように、バックアップ セッションをレプリケートするスクリプトを作成できます。バックアップ セッションには、バックアップされたすべての復旧ポイントが含まれています。バックアップ セッションをレプリケーション先にレプリケートして、バックアップ セッションを保護できます。
バックアップ セッションをレプリケートした後に、レプリケーション先を Arcserve Unified Data Protection Agent for Linux インターフェースに追加すると、レプリケーション先を管理できます。
バックアップ セッションのレプリケートと管理は、3 つの手順からなるプロセスです。以下の 3 つの手順が必要です。
- バックアップ セッションをレプリケーション先にレプリケートする
- 復旧ポイント設定ファイルを作成または更新して、Arcserve Unified Data Protection Agent for Linux Web インターフェースで復旧ポイントを管理および表示できるようにする
- レプリケーション先を Arcserve Unified Data Protection Agent for Linux Web インターフェースに追加する
バックアップ セッションのレプリケート
バックアップ セッションをレプリケーション先にレプリケートするには、バックアップ ウィザードの[実行前/後スクリプトの設定]機能を活用できます。バックアップ セッションのレプリケートでは、FTP (ファイル転送プロトコル)、SCP (Secure Copy)、または cp コマンドなど、任意のオプションを選択できます。
以下の手順に従います。
- root ユーザとしてバックアップ サーバにログインします。
- バックアップ セッションをレプリケートする実行前/実行後スクリプトを作成します。
- 以下の場所にスクリプトを配置します。
/opt/Arcserve/d2dserver/usr/prepost
- Arcserve Unified Data Protection Agent for Linux Web インターフェースにログインします。
- バックアップ ウィザードを開いて、[拡張]ページに移動します。
- [バックアップ サーバで実行]の[実行前/後スクリプトの設定]オプションで、[ジョブの終了後]ドロップダウン リストからレプリケーション スクリプトを選択します。
- バックアップ ジョブをサブミットします。
バックアップ セッションがバックアップ先にレプリケートされます。
復旧ポイント設定ファイルの作成または更新
バックアップ セッションをレプリケートした後に、復旧ポイント設定ファイルを作成して設定します。このファイルは、Arcserve Unified Data Protection Agent for Linux インターフェースからリストア処理を実行する際に、復旧ポイントを識別するために使用されます。
以下の手順に従います。
- root ユーザとしてバックアップ サーバにログインします。
- 以下の場所に移動します。
/opt/Arcserve/d2dserver/bin
- 以下のコマンドを入力して、復旧ポイント設定ファイルを作成または更新します。
./d2drp --storagepath=/backupdestination --node=node_name --session=session_name
--storagepath および --node 情報のみを指定する場合、このコマンドは選択したノードのバックアップ セッションをすべて更新します。--session 情報を指定すると、このコマンドは特定のセッション情報を更新します。
注: d2drp コマンドの詳細については、「スクリプティング ユーティリティについての理解」を参照してください。
ファイルのステータスに応じて、復旧ポイント設定ファイルが作成または更新されます。
レプリケーション先の追加
レプリケーション先を管理するには、そのレプリケーション先を Arcserve Unified Data Protection Agent for Linux インターフェースに追加します。レプリケーション先を追加すると、使用可能な空き容量を確認してデータを管理できるようになります。
以下の手順に従います。
- レプリケーション先にログインします。
- 「Settings」という名前のファイルを作成し、Settings ファイルに以下のコードを入力します。
RecoverySetLimit=n
n は、レプリケーション先に保持する復旧セットの数を示します。
- このファイルをレプリケーション先のノード フォルダに配置します。
例: /backup_destination/node_name/Settings
- Arcserve Unified Data Protection Agent for Linux Web インターフェースにログインします。
- [バックアップ ストレージ]メニューからレプリケーション先を追加します。
レプリケーション先が Arcserve Unified Data Protection Agent for Linux Web インターフェースに追加されました。
バックアップ セッションのレプリケートと管理が完了しました。