ホスト ベースのエージェントレス バックアップとリストアに使用される転送モードのレジストリでの定義

VMware ESX サーバ上の仮想マシンに対するホスト ベース エージェントレス バックアップまたはリストア ジョブを実行するプロキシとして、UDP エージェント用の転送モード(データの転送)を定義できます。デフォルトでは、ホスト ベースのエージェントレス バックアップおよびリストアは、ホストベースのエージェントレス バックアップおよびリストアがデータ転送のパフォーマンスを最適化(速度の増加)することを可能にするモードを使用します。ただし、バックアップまたはリストア用に特定の転送モードを指定する場合は、このトピックに述べられているようにレジストリ キーを設定する必要があります。

注:バックアップでは、プランに定義されている転送モードがレジストリ内の定義より優先されます。

Host-Based VM Backup は、以下の転送モードを使用して、バックアップを実行できます。

以下の点に注意してください。

プロキシ サーバ レベル(バックアップおよびリストアの両方に対して適用可能)で転送モードを定義するには、以下の手順に従います。

  1. Arcserve UDP エージェント(Windows) バックアップ プロキシ サーバにログインします。
  2. Windows レジストリ エディタを開き、以下のキーを探します。
  3. [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Arcserve\Unified Data Protection\Engine]

  4. 「VDDKEnforceTransport」を右クリックし、コンテキスト メニュー メニューで[変更]をクリックし、[文字列の編集]ダイアログ ボックスを開きます。
  5. [値データ]フィールドで、バックアップ ジョブで使用する転送モードを指定します。以下から 1 つ以上の値を「:」で区切ってを指定します。(例: nbd または san:nbd:nbdssl:)
  6. hotadd

    HOTADD 転送モード

    nbd

    NBD 転送モード

    nbdssl

    NBDSSL 転送モード

    san

    SAN 転送モード

  7. [OK]をクリックして値を適用し、[文字列の編集]ダイアログ ボックスを閉じます。
  8. 転送モードが定義され、次回のジョブ実行時に使用されます。

    注:シン VMDK (Virtual Machine Disks)のリストアには、デフォルトで高度でない転送モード(LAN 転送モード)が使用されます。シン VMDK に対して高度な転送モードを有効にするには、以下の例のようにレジストリ キーを更新してください。

    1. Windows レジストリ エディタを開き、以下のキーを探します。
    2. [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Arcserve\Unified Data Protection\Engine]

    3. AFRestoreDll という名前のキーを作成します。
    4. AFRestoreDll キー内に EnforceTransportForRecovery という名前の文字列値を作成します。
    5. 回復ジョブで使用する転送モードを指定します。(例:"san:nbd:nbdssl")
    6. [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Arcserve\Unified Data Protection\Engine\AFRestoreDll]

      "EnforceTransportForRecovery"="san:hotadd:nbd:nbdssl"

VM レベル(バックアップでのみ適用可能)で転送モードを定義するには、以下の手順に従います。

  1. 仮想マシン用の Arcserve UDP エージェント(Windows) バックアップ プロキシ サーバにログインします。
  2. Windows レジストリ エディタを開き、以下のキーを探します。
  3. [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Arcserve\Unified Data Protection\Engine\AFBackupDll\{VM-InstanceUUID}

  4. VM-InstanceUUID を右クリックして[新規]を選択します。
  5. ポップアップ メニューの[文字列値]をクリックします。
  6. 新しい文字列値を以下のように指定します。
  7. EnforceTransport

  8. 「EnforceTransport」を右クリックし、コンテキスト メニュー メニューで[変更]をクリックし、[文字列の編集]ダイアログ ボックスを開きます。
  9. [値データ]フィールドで、バックアップ ジョブで使用する転送モードを指定します。以下のいずれかの値を指定します。
  10. hotadd

    HOTADD 転送モード

    nbd

    NBD 転送モード

    nbdssl

    NBDSSL 転送モード

    san

    SAN 転送モード

  11. [OK]をクリックして値を適用し、[文字列の編集]ダイアログ ボックスを閉じます。
  12. 転送モードが定義され、次回のジョブ実行時に使用されます。